五島列島酒蔵のお酒。右は「五島芋 紅はるか樽熟成」23度180㎖ 990円。芋焼酎の原酒を、オーク樽とシェリー樽でそれぞれ熟成させ、双方の樽の原酒を絶妙な比率でブレンドしている。左は麦焼酎の「五島椿」23度180㎖ 880円。麦の香ばしさに、米麹由来のやさしい甘みが調和し、華やかで柔らかな味わいが広がる。

五島列島酒蔵と五島灘酒蔵

五島列島には、「五島らしさ」にこだわる焼酎蔵が2か所ある。福江島に蔵を構える五島列島酒造は、五島に受け継がれてきた農産物の魅力を伝えようと、平成20年に創業した。

「原料はすべて五島産を使い、島そのものを味わえる焼酎を目指して造っています」と杜氏の谷川友和さん(46歳)。

糖度の高い五島産のサツマイモ「紅はるか」を用いた芋焼酎や、五島に咲くツバキの花から採取した天然酵母で仕込む麦焼酎など、個性豊かな銘柄が揃っている。

五島産の麦・芋、七ツ岳山系の湧水で造られる芳香な味わい
五島列島酒造

蔵に併設された売店。●住所:長崎県五島市三井楽町濱ノ畔3158 電話:0959・84・3300 営業時間:9時~17時(土曜・日曜・祝日は10時~15時) 定休日:夏期休暇、年末年始 交通アクセス:福江港から車で約30分

幻の芋を求めた中通島の蔵

右は「太陽にホエール」25度1800㎖ 3300円。原料に紫芋(ふくむらさき)を使い、キレが良くすっきりとした飲み口。左は「明治之芋 五島灘」25度1800㎖ 3520円。復活させた「金ぼけ」を原料に使っているため「明治之芋」を冠する。ふくよかで華やかな香りと、軽やかな飲み口が特徴。

もうひとつの蔵、中通島にある五島灘酒造は、「農業は人間の原点である」という想いを掲げ、平成19年に創業。五島らしい焼酎を造るために「幻の芋」を探し求めた、代表取締役・田本佳史さん(45歳)は、こう話す。

「五島には、約100年前に伝わった、金ぼけというサツマイモがあります。その後、途絶えかけていた金ぼけを復活させ、その特徴を活かした焼酎を造りました」

サツマイモ栽培から焼酎造りまでを一貫して行う
五島灘酒造

サツマイモの苗の状態を確認する田本さん。●住所:長崎県南松浦郡新上五島町有川郷1394-1 電話:0959・42・0002 営業時間:9時~17時 定休日:土曜、日曜、祝日 交通アクセス:有川港から車で約5分

多彩な食文化に出会えることも、五島列島における教会堂巡りの醍醐味といえるだろう。

取材・文/藪内成基 撮影/松隈直樹

※『サライ』2026年7月号より

7月号特集は『日本の原風景に出会う「離島」へ』

 

関連記事

ランキング

サライ最新号
2026年
10月号

サライ最新号

人気のキーワード

新着記事

ピックアップ

サライプレミアム倶楽部

最新記事のお知らせ、イベント、読者企画、豪華プレゼントなどへの応募情報をお届けします。

公式SNS

サライ公式SNSで最新情報を配信中!

  • Youtube
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE

市毛良枝『百歳の景色見たいと母は言い』

花人日和(かじんびより)

和田秀樹 最新刊

75歳からの生き方ノート

おすすめのサイト
dime
be-pal
リアルキッチン&インテリア
小学館百貨店
おすすめのサイト
dime
be-pal
リアルキッチン&インテリア
小学館百貨店