奥は「五島うどん地獄炊き」770円。溶いた卵にだし汁を垂らし、熱々のうどんを絡めて⾷べる。中央は「くじら盛り合せ」1848円。白い身はサエズリ(舌)で、その両脇はカノコ(頬肉)。手前は「キビナゴの串焼き」(本日のおすすめ。時価)。中通島内限定の芋焼酎も揃う。

遣唐使がもたらした麺

中通島の北側に広がる有川湾の周辺は、江戸時代初期から近代にかけて、捕鯨基地として栄えてきた。有川港近くの日本料理店『潦り茶屋 し喜』の女将・田本喜美代さんは、「捕鯨は行なわれなくなりましたが、いまでも鯨料理は、結婚式などのハレの日に食卓を彩る特別なご馳走です」と話す。

同店では、新鮮な魚介のほか、上五島の食文化を代表する五島うどんも味わえる。

上五島は遣唐使の寄港地で、中国の手延べ麺の製法が伝えられたのが五島うどんのルーツとされる。上五島では食用の椿油を麺に塗るのが特徴だ。これにより麺は煮崩れしにくく、熱々の鍋から直接すくって食べる「地獄炊き」として親しまれている。食事の締めにおすすめの一品だ。

潦り茶屋 し喜
カウンター席のほか、足を伸ばしてくつろげる掘りごたつ式の座敷席がある。●住所:長崎県南松浦郡新上五島町有川郷700-1 電話:0959・42・0933 営業時間:17時~21時(最終注文) 定休日:日曜 交通アクセス:有川港から徒歩約5分
頭ヶ島へは中通島の有川港から車で約20分。有川港へは佐世保港から高速船で約1時間30分。

取材・文/藪内成基 撮影/松隈直樹

※『サライ』2026年7月号より

7月号特集は『日本の原風景に出会う「離島」へ』

 

関連記事

ランキング

サライ最新号
2026年
10月号

サライ最新号

人気のキーワード

新着記事

ピックアップ

サライプレミアム倶楽部

最新記事のお知らせ、イベント、読者企画、豪華プレゼントなどへの応募情報をお届けします。

公式SNS

サライ公式SNSで最新情報を配信中!

  • Youtube
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE

市毛良枝『百歳の景色見たいと母は言い』

花人日和(かじんびより)

和田秀樹 最新刊

75歳からの生き方ノート

おすすめのサイト
dime
be-pal
リアルキッチン&インテリア
小学館百貨店
おすすめのサイト
dime
be-pal
リアルキッチン&インテリア
小学館百貨店