国産は今が旬！キウイを使って普段のメニューをもっとおいしく【管理栄養士が教える減塩レシピ】

キウイフルーツはニュージーランドなどの輸入物のイメージが強いかと思いますが、国内でも広く栽培されているのをご存じですか。
一年中出回っているので季節を感じにくい果物ですが、国産は秋から冬にかけて旬を迎え、愛媛県や福岡県、和歌山県などを中心に収穫されています。
キウイはビタミンCが豊富なほか、肉質を柔らかくする「たんぱく質分解酵素」も含んでいます。

今回は特長を生かし、キウイを食事に取り入れたレシピをご紹介します。

ビーフステーキ キウイポン酢ソース

【材料】(1人分)
ステーキ用牛肉　150g
グリーンキウイ　1/2個
すりおろし生姜　小さじ1/2
すりおろしにんにく　小さじ1/2
ポン酢　小さじ2
胡椒　少々
サラダ油　小さじ1

【作り方】
１．キウイはすりおろし、生姜、にんにくと一緒に混ぜる。

２．牛肉に１を揉み込み、室温で30分漬ける。

３．フライパンにサラダ油を入れ、中火で煙が出るくらいまで熱する。
４．２の水分をしっかり拭い、フライパンに入れる。
※漬け汁は取っておく。

５．今回は1cm程の薄いステーキ肉を使用。60~90秒ほどで裏返し、火を止め胡椒を振る。焼き加減は厚みにより調節してください。
６．肉を取り出し、同じフライパンに３の漬け汁とポン酢を加え、軽く煮立たせる。
７．５の肉に６のソースをかけ、完成。

キウイとポン酢を合わせた、爽やかなステーキソースです。
これからの季節、クリスマスのメニューとしてもおすすめです。

キウイにはたんぱく質分解酵素が含まれており、一緒に漬けることで肉をやわらかくするはたらきがあります。
生のキウイでゼラチンゼリーを作ると固まらないのは、このたんぱく質分解酵素のはたらきによるものです。
甘いソースはちょっと、という方もご安心を。
キウイの薄切りをのせておくだけでも、肉質を柔らかくする効果があります。
またキウイには消化を促進する効果もあるため、漬け汁もソースに有効活用しています。

食塩相当量：1.2g

２種キウイのドレッシング

【材料】(1人分)
グリーンキウイ　1/4個
ゴールドキウイ　1/4個
★オリーブオイル　小さじ1
★ハーブソルト　小さじ1/4
★胡椒　少々
お好みの野菜　適量

【作り方】

１．キウイはグリーン、ゴールドそれぞれ半分はすりおろし、半分は角切りにする。
２．★の調味料と混ぜる。甘みが足りないようならはちみつを足してください。

３．お好みのサラダ用野菜にかけて完成。

爽やかなキウイの風味たっぷり、さまざまな料理に活用できる手作りドレッシングのレシピです。
今回は酸味の強いグリーンキウイと、甘みが強いゴールドキウイ、2種類を使用しました。
すりおろしと角切りを混ぜることにより、ドレッシングに程よいとろみをつけ、噛んだときのフルーティー感を楽しめるようにしました。
オイルはエキストラバージンオリーブオイルを使うのがおすすめです。

キウイはビタミンCが豊富に含まれています。
グリーンキウイ１個あたりでは1日の約2/3量が、ゴールドキウイ1個あたりでは１日分のビタミンCを補うことができます。

食塩相当量：0.3g

＊　＊　＊

手軽に食べられて、ビタミン補給もできるキウイ。
食後のデザートだけではなく、日々の食事にも活用してみてくださいね。

文／矢崎海里（やざき・かいり）
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。