
五島列島酒蔵と五島灘酒蔵
五島列島には、「五島らしさ」にこだわる焼酎蔵が2か所ある。福江島に蔵を構える五島列島酒造は、五島に受け継がれてきた農産物の魅力を伝えようと、平成20年に創業した。
「原料はすべて五島産を使い、島そのものを味わえる焼酎を目指して造っています」と杜氏の谷川友和さん(46歳)。
糖度の高い五島産のサツマイモ「紅はるか」を用いた芋焼酎や、五島に咲くツバキの花から採取した天然酵母で仕込む麦焼酎など、個性豊かな銘柄が揃っている。

五島列島酒造
蔵に併設された売店。●住所:長崎県五島市三井楽町濱ノ畔3158 電話:0959・84・3300 営業時間:9時~17時(土曜・日曜・祝日は10時~15時) 定休日:夏期休暇、年末年始 交通アクセス:福江港から車で約30分
幻の芋を求めた中通島の蔵

もうひとつの蔵、中通島にある五島灘酒造は、「農業は人間の原点である」という想いを掲げ、平成19年に創業。五島らしい焼酎を造るために「幻の芋」を探し求めた、代表取締役・田本佳史さん(45歳)は、こう話す。
「五島には、約100年前に伝わった、金ぼけというサツマイモがあります。その後、途絶えかけていた金ぼけを復活させ、その特徴を活かした焼酎を造りました」

五島灘酒造
サツマイモの苗の状態を確認する田本さん。●住所:長崎県南松浦郡新上五島町有川郷1394-1 電話:0959・42・0002 営業時間:9時~17時 定休日:土曜、日曜、祝日 交通アクセス:有川港から車で約5分
多彩な食文化に出会えることも、五島列島における教会堂巡りの醍醐味といえるだろう。
取材・文/藪内成基 撮影/松隈直樹
※『サライ』2026年7月号より












