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一周忌とは｜一周忌法要の流れと挨拶、お布施と香典について解説【葬儀の作法】

2022/12/6

大切な人を失った悲しみは日にち薬とともに薄れていきます。気がつけば「早いもので一年が経った」などと忙しい日常に紛れてしまうのかも知れません。

そして、一年後の命日に法要を営むときになって、葬儀の作法もすっかり忘れてしまっているなどということもあります。

そこで、この記事では「一周忌とは？」について、京都・滋賀で80年の歴史を持ち年間約6,000件の葬儀を施行する、葬祭専門企業・公益社（https://www.koekisha-kyoto.com）がご紹介いたします。

もしもの時、その日の時に、この記事をお役立てください。

目次
一周忌とは
 一周忌法要
 一周忌に参列する際のマナー
 まとめ

一周忌とは

お亡くなりになられた日が、１年経過してまた巡りくる。この日のことを「祥月命日（しょうつきめいにち）」と呼びます。この祥月命日に法要を営むのが年忌で、亡くなられた１年後、つまり最初の祥月命日を一周忌と呼びます。

一周忌の意味

一周忌は祥月命日を迎える最初の日であり、喪が明ける日でもあります。この日に故人を偲び冥福をお祈りする法要を営みます。この後に続く年忌法要の中でも一番重要な法事とされています。因みに年忌法要は一周忌、亡くなられた2年後に営む三回忌、五回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、そして一般的には最後の弔い上げとなる三十三回忌があります。

一回忌との違い

一周忌と一回忌は同じだと思われている方も多いのですが、実は違うのです。人が亡くなれた日から数えるのが回忌、つまり一回忌は、亡くなれたその日に該当します。一周忌は亡くなられた１年後ですが、２年目以降は回忌の表現をします。三回忌は２年後の祥月命日で五回忌は４年後の祥月命日の意味となります。

一周忌法要

年回忌の最初の祥月命日に営む一周忌法要は、故人を偲び、ご先祖と共にその冥福を祈ります。ちなみに神式では、一年祭、五年祭、十年祭、二十年祭、そしてその後十年ごとに行われます。

一周忌法要は従来は祥月命日に営みますが、多くの人に参列していただくため、最近では週末に執り行われることが多くなっています。

一周忌法要の準備

最初に場所を決めます。寺院や墓地・霊園の法要室、あるいは自宅で営むケース、また葬儀会館を利用される場合もあります。場所が決まったら、寺院に相談して僧侶の手配を致しましょう。

法事の後、お斎（おとき）と呼ばれる会食を行う場合は料理の手配を行います。一般的に会食を行わない場合は、引き出物とお酒や折詰弁当などをお持ち帰りいただきます。引き出物は、参列いただく方へのお香典返しの意味があり、相場は2,000円～１万円程度の日用品やカタログギフトが一般的です。

すべてが決まったら案内状を送ります。出欠を確認するためにも、１か月前までにはお知らせしましょう。

一周忌法要当日の流れ

おおまかに当日の流れを記載します。

・僧侶の入場

・施主の挨拶

・僧侶の読経

・焼香

・僧侶の法話

・施主の挨拶

・墓参り（お墓が近い場合のみ）

・お斎（会食）

僧侶の入場の際、故人と近い方から祭壇近くに座ります。右側が遺族、左側が友人知人の席です。僧侶の法話はない場合もありますので、僧侶に確認しましょう。

一周忌法要での挨拶

施主が行う挨拶としましては、開始の挨拶、閉式の挨拶、会食前の挨拶、会食後の挨拶となります。これといった決まりのあるものではありません。「はじめます」「終わりました」といった意味の言葉とともに、ご参列いただいた方々への感謝の気持ちが伝われば十分です。

開始の挨拶

「本日はお忙しい中、ご参列いただきありがとうございます。これより亡き〇〇の一周忌を始めさせていただきます。それではご住職、どうぞよろしくお願いします。」

閉式の挨拶

「本日はお忙しい中、ご参列いただきましてありがとうございました。お陰様でつつがなく〇〇の一周忌法要を終えることが出来ました。故人に成り代わりまして御礼申し上げます。ささやかながら、この後ご供養のお食事を用意いたしました。お時間の許す限り、お付き合いいただければと思います。

本日はお忙しい中、お時間をいただきまして本当にありがとうございました。」

会食前の挨拶

「本日はお忙しい中、〇〇の一周忌法要にご参列いただきまして誠にありがとうございます。ささやかではございますが、お食事をご用意いたしましたので、お時間の許す限りゆっくりとお過ごしいただければと思います。」

会食後の挨拶

「本日は長時間にわたりありがとうございました。故人に成り代わりお礼を申し上げます。これからもご厚誼賜れば有難く存じます。ではこれにてお開きとさせていただきます。

お帰りの際は足元お気をつけてお帰りください。本日はありがとうございました。」

一周忌法要のお布施

僧侶に対するお礼としてお布施を用意します。現金を入れる封筒は半紙に包んだ上で奉書紙の上包みの折り方が丁寧です。ない場合は水引のない無地の白色封筒でも構いません。ただし郵便番号欄のない無地のものを選びましょう。
表書きは普通の濃さの墨（もしくは筆ペンなど）で、「お布施」もしくは「御布施」と書き、その下に施主の姓名もしくは●●家と書きます。

金額は決まったものはありません。相場としては３万円から５万円程度とされています。それ以外にお車代として5,000円、御膳料として5,000円を目安にお渡ししましょう。

一周忌に参列する際のマナー

法要へのお招きを受けたら、出欠の予定はなるべく早くお返事をいたしましょう。特に法要に出席できないときは、ご遺族の段取りの都合がありますのでなるべく早く返事をします。

香典とお供え

施主からあらかじめ「香典を辞退する」という趣旨の意向が無い限りは、「香典」は持っていくようにします。封筒の表書きは「御供」、もしくは「御供物料」「御仏前」と書かれたものを選びましょう。金額は一概に決まりはありません。故人との関係性で決まります。またお供え物をする場合は、香典は必要ありません。どちらか一方で構いません。