旅行だからと肩ひじをはらず、お出かけ気分で、旅先でも気ままに過ごしたいと思うことはないだろうか。そんな想いにぴったりなのが、積水ハウスとマリオット・インターナショナルが取り組む地方創生事業「Trip Base 道の駅プロジェクト」が勧める「TRIP BASE STYLE(トリップベーススタイル)」だ。全国の道の駅に近接する、フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅ホテルを拠点に、まだ広く知られていない地域の魅力を体感しながら自由に渡り歩く新しい旅のスタイルを提案している。
「トリップベーススタイル」では、有名観光地を巡る時間に追われがちな計画的な旅では体験のできない、小さな発見と出会いにあふれる旅を楽しむことができる。
今回、夫婦2人が1泊2日のクルマ旅に出かけるベースとして選んだのが「フェアフィールド・バイ・マリオット・京都京丹波」だ。京丹波町は、京都府の中部に位置し、丹波高原の豊かな自然に恵まれ、丹波霧と呼ばれる濃霧や、寒暖差のある気候風土によって、美味しい食材を豊富に生み出す食の宝庫。京のブランド産品も多く、林産物では丹波くりと京丹波大黒本しめじ、豆類では丹波大納言小豆、黒大豆 新丹波黒といった特産品をもつ。食べ歩き好きの夫婦にはぴったりの地域であり、戦国武将・明智光秀ゆかりの地として歴史好きも興味をそそられることだろう。
小さな発見と多くの出会いが夫婦旅をさらに楽しくする「トリップベーススタイル」1日目
京丹波町は京都南ICから京都縦貫自動車道を利用してクルマで約40分。旅の初日の天気は五月晴れで、この季節にしては日差しが強い。当日は渋滞もなく、夫婦を乗せたクルマは緑深い山間を抜け、瞬く間に京丹波の玄関口となる丹波ICに到着した。
目の前の農園で収穫されたぶどうでつくる最高の味わい
京都丹波ワイン
まず立ち寄ったのが、1979年に創業されたワイナリー、ショップ、レストランを備えた「京都丹波ワイン」。ぶどうづくりに最適な、昼夜の寒暖差の大きい丹波高原の気候に恵まれ、およそ6ヘクタールという広大なぶどう畑では、試験品種を合わせ西日本最多となる約40種類のぶどうを苗木から育てる。ワインに仕上げるぶどうは約10種類。香り、味わいとも質が高く、ワインコンテストで幾度も賞を受賞している。「創業者である父・哲夫のワイン作りへの強い想いを継承し、味や香りだけではなく、京都の食文化に合うワインをつくり続けています」と取締役の黒井仁吉さんは意気込む。遥か彼方まで緑の世界が連なり、あちらこちらに小さな房をつけはじめたこのぶどう畑を眺めながら食事のできるレストランでランチを楽しんだあと、今夜2人で飲むため、妻がテイスティングで気に入ったワインとおつまみを購入。ホテルでの楽しみが一つ増えた。
そぞろ歩きで光秀の時代に思いを馳せる
琴滝
次に向かったのが、ワイナリーに向かう途中に標識を見て立ち寄る事にした「琴滝」と古刹「玉雲寺」。約5分で琴滝の駐車場に到着。緑の木々に囲まれた遊歩道を5分登ると、涼し気な滝の流れ落ちる音が耳を楽しませる。琴滝は高さ43メートルの一枚岩を流れ落ちる京丹波の美しい名瀑。流水が13弦の琴糸のように見えることからその名がついたそう。
四季折々の自然が見つかる彩りに満ちた丹波の古刹
ちょっと寄り道:玉雲寺
琴滝の通じる1本道にある玉雲寺を参詣。京丹波町指定文化財であり、市森城主・須知氏からの懇請を受け、応永23年(1416年)に太容梵清禅氏が創建した曹洞宗の禅寺だ。ご住職によれば「地域のもみじの葉は大きく見栄えがいい」とのこと。
自由きままなトリップベーススタイルの拠点
フェアフィールド・バイ・マリオット・京都京丹波
本日の宿泊先「フェアフィールド・バイ・マリオット・京都京丹波」にチェックイン。客室は木のぬくもりを感じるモダンで機能的なデザイン。バスルームのレインシャワーでは、雨に包まれるような心地よさも体験できる。質の高い睡眠で全身の疲労を癒してくれるベッドや、2人でいてもそれぞれの時間を過ごすことのできるベンチソファーなど、滞在中はのんびりくつろげる。
季節限定の旬の極上食材を満喫できる隠れ家的名店
民宿きむら
夕食は「京丹波で食事ならここがお勧めです」と、チェックインの際、ホテルのスタッフが教えてくれた「民宿きむら」を予約。のどかな風景の中に建つ一軒宿兼割烹。今夜は希少な京都牛と地産の野菜の盛り合わせを、地元農家の鮮度が高く濃厚な味の卵を2個溶いて食す豪勢なすき焼きをいただく。「秋は私どもの松茸山から採れた丹波松茸を使ったすき焼き、冬は脂ののった新鮮で質のいいイノシシの背ロース・肩ロースを用いた牡丹鍋が名物です。ぜひ秋、冬にもいらしてください」とは店主の木村育代さん。実家に帰ったようなあたたかさとリラックスできるたたずまいも大きな魅力だ。
夜は「フェアフィールド・バイ・マリオット・京都京丹波」のロビーラウンジを使い、丹波ワインで乾杯。果実味と酸味のバランスがととのった端正な味わいが体に染みわたる。
温故知新の旅人体験が旅情を掻き立て心を豊かにする「トリップベーススタイル」2日目
朝食は、予約時にオーダーした朝食ボックス。空を仰ぐと2日目も快晴。テラス席に座り、風と光を感じながら「味夢の里山弁当」を味わう。
採れたての地元野菜がズラリと並ぶお土産の宝庫
道の駅 京丹波 味夢の里
クルマ旅の出発前にホテルの隣にある「道の駅 京丹波 味夢の里」に出かけた。妻は足早に地元の農家から届く新鮮な採れたて野菜の並んだマルシェに直行。自宅の食卓に出す料理を思い浮かべながら黒大豆、実山椒、大黒本しめじなどを次々とかごに入れる。品定めをしていると商品を持ってきていた農家の方が「旬の野菜はすぐに売れるから午前中に買っておいた方がいいよ」と笑顔で教えてくれた。たっぷり買い込んだ土産をトランクにしまい、今日もさまざまな発見を期待してクルマ旅に出発した。
自家栽培の蕎麦の実と天然水だけでつくる十割そば
ウェルカム上野もとしろ
昼食は、田園地帯を走っている際に見つけた、田畑の間にポツンと佇む十割そばの店「ウェルカム上野もとしろ」に。店舗から望む「美女山」の里は、農産地としても名高く、この地で、店主みずからが自家栽培した蕎麦の実を、毎日必要な分だけ石臼で挽き自家製粉した後、手打ちにする。のれんをくぐると店内はほぼ満席。自家製の素材を使っているため1日に提供できるそばの数は限られている。「美女山の良質な水とそば粉だけで打っています。つなぎは一切入れませんので、蕎麦本来の味と香り、喉越しや食感の良さを堪能いただけます」と店主の井上貴裕さんは言う。
京丹波の自然の景観をパノラマで見渡せる特等席
ちょっと寄り道:長瀬大橋
京丹波町の北側、由良川上流部に位置する和知へとクルマを走らせる。途中、由良川に架かるRC逆ランガーアーチ型の大きな橋「長瀬大橋」に遭遇。
河岸段丘の絶景を眺めながら由良川沿いを歩く
和知由良川遊歩道
京丹波を流れる和知川上流にある和知へ。風の通り道である由良川沿いの散歩道をのんびり歩いていると、眼の前の山中に三角の屋根らしきものを発見。近くにある「道の駅 和(なごみ)」でたずねると、「あれは和知の河岸段丘を一望できる秘密の展望台です」と、藤田義幸駅長が声をかけてくれた。地元の方の案内で一路展望台へ。人との出会いで旅のストーリーが急展開。クルマ旅ならではの楽しみだ。
和知を一望できる地図にはない神秘的な展望台
和知展望台
展望台までクルマで登ることができないため、お堂の裏手にある展望台入口からは山の斜面を登っていく。山道は未整備だが、展望台まで道しるべがあるので迷うことはない。しばし冒険者の気分を楽しみながら、一歩ずつ土を踏みしめて展望台を目指す。時間にして約5分。視界が開けると、和知の展望台に到着した。由良川に沿って形成された階段状の地形、河岸段丘が一望できる。
懐かしくも美しい日本の原風景に心が洗われる
ちょっと寄り道:安栖里駅周辺
JR西日本山陰本線で京都駅を出発すると和知駅の隣にあるのが安栖里駅。周囲は里山と田園地帯で、古きよき日本の原風景を見ることができ、無人駅もまた風情がある。
由良川をそばに眺める特等席でスイーツを堪能
bio sweet’s capocapo(菓歩菓歩)
京丹波の「トリップベーススタイル」の最後に訪れたのが、妻が地元の人から情報を仕入れ、ぜひとも訪ねたいといったお菓子工房「菓歩菓歩」。有機栽培・無農薬の素材にこだわりながら、様々なお菓子をつくっているという。由良川沿いのテラスでひと息。
アクティブシニアにもぴったりの「トリップベーススタイル」
「トリップベーススタイル」は、これまでに経験したことのない、地域を巡る旅の楽しさを実感させてくれた。クルマがあれば自由気ままにどこにでも行ける。しかも、今回は夫婦で多くの土産を買ったが、トランクに入れてしまえば移動に苦労することもない。1泊2日でこれほど多くの場所を見て歩けるのもクルマ旅のメリットだろう。加えて、数々の寄り道をすることでガイドブックにもない発見があり、同時に多くの人と出会い、語り合えたことは貴重な経験であった。旅のベースとなった「フェアフィールド・バイ・マリオット・京都京丹波」は、自宅のような居心地のよさがあり、ホテルを拠点に京丹波を巡っていると、自分が地域の中に溶け込み、わずかしか滞在していないのに、まるで地元にいるような気分になる。のんびり、しかも地域のあちらこちらを訪ね歩きたいアクティブシニアには、この新しい旅のスタイルをぜひともおすすめしたい。
「フェアフィールド・バイ・マリオット・京都京丹波」
ホテルを拠点に、まだ広く知られていない地域を自由気ままに巡ることのできる、新しい旅のスタイルを提案。近隣の飲食店で好きな料理を楽しんでもらうため、館内にレストランを置いていない。客室はキングベッドタイプとシングルベッド×2の2タイプ。ソファーやレインシャワータイプの浴室もあり、高速Wi-Fiが無料で使用できるなど、快適な滞在ができる。
「フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅ホテル」の宿泊券を10組様にプレゼント
今回紹介した日本全国で展開する「フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅ホテル」の宿泊券を抽選で、計10組様にプレゼントします。1 室大人 2 名様までご利用可能。大人 1 名につき小学生以下のお子様 1 名まで添い寝可能(無料)。
【応募要項】郵便番号、住所、氏名、年齢、働いている人は職業、電話番号をご記入のうえ、インターネットでご応募ください。
【宛先】以下の応募フォームからご応募ください。
http://p.sgkm.jp/a202310h
●応募締切:2024年7月29日(月)23時59分締め切り
●発表:当選された方には、応募締め切りから3週間以内に宿泊券をお送りします。
※ホテルまでの交通費は含まれておりません。
※宿泊券には朝食ボックスは含まれておりません。
※宿泊可能日(有効期限、概ね6か月間)。
※開業済の29のホテル(ホテルの詳細はこちら)で対応できる宿泊券です。空室状況によっては、宿泊券でのご予約をお受けできないこともございます。
※お部屋のタイプは、スタンダードキングルームまたはスタンダードツインルームに限定されます。
※詳しくは当選された方に直接、お知らせします。
※応募ご希望の方は、ページ下部の必要事項をご明記いただきお申し込みください。
※応募の内容にもれのない方から厳正な抽選の上、当選者を決定いたします。
※当選者の発表については、商品の発送をもって代えさせていただきます。
※抽選結果に関するお問合せには応じられません。
※ご記入いただきました個人情報などは、当選連絡のために使用し、その他の目的では使用いたしません。個人情報は抽選後すみやかに断裁、消去いたします。
※個人情報の取り扱いに関しまして、詳しくは「株式会社小学館 プライバシーポリシー」 をご参照ください。
取材・文/安藤政弘 撮影/藤田修平