【家族の秘密】年下妻の浮気疑惑…夫が発見した不審な体毛と香水の匂いは誰のものなのか～その２～

男性機能の低下まで晒される

それから10日間のべた付きの調査を続行。妻とパーソナルトレーナーは男女の関係で、1週間に1回程度、家に男性を呼んで男女の関係を持ち、その後にデートに行くというのがお決まりのコースのようでした。

この男性にも離婚歴があり、前妻との間に5歳の娘がいたのです。その娘との面会日にも合流しており、ペアの探偵は「相当、入れあげているな」とポツリと語っていました。

会話から察するに、妻と男性が交際してから半年程度。月収が20万円にも満たない彼のために、妻は金銭的援助をするだけでなく、客を紹介したり、体にいい食事を作って持参するなどをしていたのです。

調査も後半になると、妻の緊張も解けたのか警戒することはなくなり、恭平さんの男性機能の低下をつまびらかに話し、ふたりで笑っていました。その後「いつか、私たちのジムを作りたいね」と語っていたのです。

妻が「教祖になって集客したい」と言うのは、この男性との甘い生活があるからだとも感じました。

依頼者・恭平さんに以上の報告をすると、「わかってたとはいえ、ショックですね」と脱力していました。

「20年、30年の夫婦ではなく、たった5年の夫婦ですから、回復は不可能でしょうね。このまま黙っていようと思いましたが、この男と結託して、ウチが乗っ取られたり、私が殺されたりしてしまっては、話にならない」

その後、1か月間、恭平さんはかなり悩んでいたそうです。そして「見なかったことにして、妻との生活を続行しよう」と思った矢先に、妻から死亡保険の加入をすすめられたとか。

「ずいぶん迷いましたが、追い出すことにしました。妻は思い込みが激しく、“私は浮気なんかしていない”と泣いて暴れた。すると、“ホントは俺が間違っているのかな？”と思っちゃったんですけど、証拠を見るとどこから見ても妻。これは心を鬼にしないと取り殺されてしまう」

妻には貯金がなく、離婚に当たり、まとまったお金と当座の住居を用意したのだとか。

「結婚生活は楽しかったですからね……でも、若さとかそういうことで女性を選ぶと大変だとは思いました。まさか、夫婦生活の不満まで浮気相手に語られるとは……」

恭平さんは、今後、一緒に年を重ねてくれるパートナーが欲しいと語っていました。しかし、若く美しい妻に慣れてしまったのに「同世代の女性がおばあさんに見える」とポツリ。人はひとりでは生きて行けない。その伴侶を得て、関係を育てるには長い歳月が必要なのだと感じました。

探偵・山村佳子
夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定メンタル心理アドバイザー、JADP認定夫婦カウンセラー。神奈川県出身。フェリス女学院大学卒業。大学在学中に、憧れの気持ちから探偵社でアルバイトを始め、調査のイロハを学ぶ。大学卒業後、10年間化粧品メーカーに勤務し、法人営業を担当。地元横浜での調査会社設立に向け、5年間の探偵修業ののち、2013年、リッツ横浜探偵社設立。依頼者様の心に寄り添うカウンセリングと、浮気調査での一歩踏み込んだ証拠撮影で、夫婦問題・恋愛トラブルの解決実績3,000件を突破。リッツ横浜探偵社　http://www.ritztantei.com/