日用品の多くはドラッグストアで購入しているという方も、少なくないのではないでしょうか? お店によって様々なサービスがあるので、お気に入りの店舗がある方もいらっしゃるかもしれません。お店に足を運ぶ時は、何を基準に選んでいますか?
そこで、株式会社スパコロ(https://service.supcolo.jp/ )が「ドラッグストア利用率の調査」を実施しましたので、その結果をご紹介いたします。利用者の方々は、ドラッグストアをどのような視点で選んでいるのでしょうか?
■ドラッグストア利用率ランキング1位はマツモトキヨシ
ドラッグストアの現在利用率ランキングは、3位はスギ薬局で27.9%、2位ウエルシア薬局で32.5%、1位はマツモトキヨシで43.2%という結果に。エリア別では様々なチェーンが挙がり、この業界の特色である、地域ごとの差が色濃く出た結果となりました。
利用率トップ3のドラッグストアチェーンの浸透状況について見ると、マツモトキヨシでは、認知率73.6%・利用経験率56.4%・現在利用率43.2%。ウエルシア薬局では、認知率54.7%・利用経験率36.8%・現在利用率32.5%。スギ薬局では、認知率51.1%・利用経験率31.5%・現在利用率27.9%。認知率・利用経験率・現在利用率のすべてにおいてマツモトキヨシが1位という結果となりました。
注目点は、マツモトキヨシは他の2チェーンと比べて、お店を「認知」してからお店に「初めて行く経験」までの“トライアル率”が10ポイント以上高い傾向がある一方で、お店に「初めていく経験」から「現在利用」までの“リピート率”では他の2チェーンと比べて10ポイント程度低い傾向にあることがわかります。
■ドラッグストアの店選びで重視されることは「近さ」、「 ポイント」、「 安さ」
ドラッグストアの店選びで重視されることは、割合が高い順に「自宅・職場からの近さ」53.2%、「ポイントが貯まること」45.1%、「他店より安いこと」40.0%、「日用品の品ぞろえが良いこと」28.6%、「共通ポイントカードが使えること」27.8%という結果となりました。
■ドラッグストア利用率トップ3のアプリは使われている?
次に利用率の上位3チェーンのアプリについて調査しました。
各チェーンを直近1年間の購買経験がある人のうち、アプリを利用している人の割合は、マツモトキヨシで30.4%、ウエルシア薬局で36.7%、スギ薬局で43.5%。利用率上位の3チェーンでは、顧客の3~4割がアプリを利用していることがわかります。
比較点としては、前述の【ドラッグストアの認知・利用経験・現在利用の比較】で述べた“リピート率”がより高い、ウエルシア薬局・スギ薬局で“アプリ利用率”が高いことから、店舗のリピート利用とアプリ利用が相互に影響し、相乗的に利用の割合が向上していると推察します。
次に、アプリの利用頻度と年間購買金額の関係性を見ていきましょう。
ここではマツモトキヨシのアプリを例にあげました。マツモトキヨシで1年間に1万円以上購買した人の割合は、全体で約13%であるのに対し、2~3カ月に1回程度アプリを開く人は約26%、週に1回程度アプリを開く人は約51%です。アプリ利用頻度の高い人ほど購買金額が高い傾向が見られ、アプリでの自社顧客の囲い込み効果が垣間見える結果となりました。
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ドラッグストアの人気が高まる背景には、アプリの利用が関係していることがわかりました。アプリからは、最新の情報やポイントなどの特典が送られてくるので、さらにリピートが続く結果へとつながります。今後ますます、アプリを使ったPRに力を入れる店舗が増えていきそうですね。
【調査概要】スパコロ 「ドラッグストア利用率の調査」
調査方法 :全国 10代以上を対象としたインターネットリサーチ
調査期間 :2021年4月5日(日)
有効回答数 :2,333名 ※全国の人口構成に合わせたウェイトバック集計を実施
調査対象(屋号別) :ドラッグストアMac、サンキュードラッグ、フィットケア・デポ、ゴダイドラッグ、ヤックスドラッグ、セキ薬品、レデイ薬局、スーパードラッグひまわり、杏林堂、どらっぐぱぱす、ザグザグ、薬王堂、ウェルパーク、ゲンキー、ウォンツ、ウェルネス、サツドラ、ドラッグイレブン、ハックドラッグ、ドラッグストアモリ、くすりの福太郎、トモズ、コクミン、V・ドラッグ、キリン堂、カワチ薬品、クスリのアオキ、クリエイト エス・ディー、セイムス、コスモス、ツルハドラッグ、ココカラファイン、サンドラッグ、スギ薬局、ウエルシア薬局、マツモトキヨシ (※順不同)