坂本龍馬が命を落とした宿の名は？ 幕末動乱クイズ5問【江戸クイズ】

それでは、正解を発表します！

【クイズ1】
慶応3年（1867）開催のパリ万国博覧会には、幕府だけでなく、薩摩藩と佐賀藩も参加しました。このうち薩摩藩は、パリ万博であることをして幕府を刺激したといいます。それは、どんなことだったでしょう？

（い）藩主を「日本の大君」と紹介するパンフレットを配布した
（ろ）薩摩揚げを郷土の名産「将軍焼」と紹介して、各国に配った
（は）ルーブル美術館の前で薩摩芋を焼いて市民に配り、人気を集めた
（に）日本初の勲章「薩摩琉球国勲章」をつくり、外国の要人に配った

正解（に）
薩摩藩はフランス皇帝ナポレオン3世以下、要人に日本初の西欧式勲章を配った。これを知った幕府も勲章を計画し、図案等も決まっていたが、大政奉還により実現しなかった。

【クイズ2】
坂本龍馬は慶応3年11月15日の夜、京都河原町の止宿先の2階にいたところを襲撃され、命を落とします。その止宿先とはどこでしょう。

（い）池田屋
（ろ）近江屋
（は）酢屋
（に）寺田屋

正解（ろ）
坂本龍馬（1835～67）は、近江屋で幕府の見廻組に襲われ、同志の中岡慎太郎とともに命を落とした。

【クイズ3】
15代目将軍慶喜は、鳥羽・伏見の戦いでの幕府軍敗戦の知らせを大坂城で受けました。そのとき、慶喜はどうしたでしょう？

（い）大坂上に籠城した
（ろ）船に乗って江戸へ逃げた
（は）高野山に入り恭順の意を示した
（に）出陣しようとして側近に止められた

正解（ろ）
慶応4年（1868）1月、旧幕府軍と薩長を中心とした新政府軍が、京都の鳥羽と伏見で衝突。敗戦の報を聞いた慶喜はひそかに大坂城を脱出し、船に乗って江戸へ向かった。

【クイズ4】
戊辰戦争で、会津藩は新政府軍に徹底抗戦しました。その象徴ともなった飯盛山の戦いで知られる、16～17歳の若者を隊士とする、会津藩の部隊の名前は何でしょう？

（い）奇兵隊
（ろ）彰義隊
（は）青竜隊
（に）白虎隊

正解（に）
会津藩は新政府軍との戦いに備えて軍政を改革し、年齢別に白虎・朱雀・青竜・玄武の4隊を結成。白虎隊の少年兵37名も前線に出たが、敗走。生き残った者たちは、城下に上がる煙を会津城の落城と誤認し、飯盛山で自刃した。

【クイズ5】
ここは寛政期（1789～1801）以降、幕府の蝦夷地政策実行の拠点となりました。また、戊辰戦争の最後の戦いの場になった五稜郭もあります。さて、ここはどこでしょう？

（い）江差
（ろ）小樽
（は）箱館
（に）松前

正解（は）
寛政11年（1799）、幕府は東蝦夷地を直轄地とし、享和2年（1802）には蝦夷地奉行を箱館に置いた。その後、日米和親条約により、箱館は下田とともに開港される。

いかがでしたか？　様々な事件や出来事が続いた幕末ですが、1853年のペリー来航から1867年の大政奉還まで、わずか14年しか経っていません。幕末がいかに動乱の時代であったか、伝わってきますね。

今回の問題は、ほとんどが正解率50%超えのものですが、1問目だけ正解率が43%と低めでした。少し難しいと思った方もいるかもしれませんね。

【問題の出典】『“通”になる“粋”になる　江戸検クイズ百問答＜事件編＞』

取材・文／オノハルコ（晴レノ日スタヂオ）