街ナカホテルとして誕生した「OMO7高知 by 星野リゾート」。高知市の繁華街・はりまや橋へ徒歩圏内という立地にある。利便性だけでなく、知られざる街の魅力や文化を発信。ユニークなもてなしを紹介する。
高知発祥のよさこいの演舞を体感



太平洋に面する南国・高知。鰹に代表される海の幸が豊富な県だが、じつは山々に囲まれ、面積の84%を森林が占めるという山国でもある。そんな高知では、はるばる来てくれた客人をもてなし、招く側もともに楽しむ独特の「おきゃく」という文化がある。
「おきゃく」とは老若男女が集い、皿鉢(さわち)という大皿に豪快に料理を盛り合わせ、上下の関係なく酒を酌み交わす宴席のこと。この文化を体感できるのが「OMO(おも)7高知 by 星野リゾート」である。OMOとは都市観光を盛り上げる新感覚のホテルで、スタッフが街の方々の協力を得て様々なアクティビティを用意。OMOのうしろにある数字はサービスの幅を示し、7はレストランや大浴場を備えるフルサービスのホテルを意味する。
館内に入ると杉材をふんだんに用いた空間・OMOベースが広がる。ここには街の情報を盛り込んだご近所マップや、OMOカフェ&バル、さらに中央には吹き抜けの大階段がある。この大階段は読書をしたり、寛(くつろ)いだりと滞在中自由に利用することができるが、それだけではない。毎日無料で開催されるふたつのアクティビティの会場になっている。
17時から開催されるのが「えいとこ全部わかるがで!土佐のおきゃく講座」。「おきゃく」の解説や、飲み終わるまで置くことができない杯を使った「べく杯」、歌いながら伏せた杯を開けていく「菊の花」といったお座敷遊びも体験できる。酒を通して絆を深める陽気な県民性を感じ取れる。21時からは高知の夏の風物詩・よさこい祭りを再現する「よさこい楽宴LIVE」。スタッフが踊り子になり、白熱の舞台が展開される。

ご当地あんぱんを食べ比べ
ホテルのダイニングでは、目の前で藁焼きする鰹のたたきやツガニ(モクズガニ)の汁もの、名産の茗荷や柑橘類をたっぷり使った郷土料理などがビュッフェ形式で供される。皿鉢をイメージした大きめの皿に盛り、存分に味わいたい。
さらに客室で「おきゃく」気分を盛り上げるには、9種類のおつまみと2本の地酒、お座敷遊びの「べく杯」が付く「酔っちょれセット」がおすすめだ。大きな窓から街の夜景を見下ろす開放的な客室で、長い夜を賑やかに過ごしたい。
おきゃく文化を学んで部屋で体験

周辺地域を理解して楽しめる


ホテルではスタッフが案内する朝市の日曜市・木曜市のツアーや、市民の日常が感じられるスーパーマーケットツアーを用意。元気のいい売り手とふれあえたり、地元の特産品を探せる。さらに館内では、NHK連続テレビ小説『あんぱん』の放送に合わせた企画「あんぱん×ドリンクペア決定戦」を行なっている。日替わりで登場するご当地あんぱんに合わせて牛乳、アイスコーヒー、柚子ジュース、日本茶から選んで試飲。好みの組み合わせを投票するもの。
快適な滞在と思いがけない土佐の魅力に出会えるホテルである。
あんぱんに合う飲み物の投票イベント

OMO7高知 by 星野リゾート


高知県高知市九反田9-15
電話:050・3134・8095(OMO予約センター)
客室数133。チェックイン15時、チェックアウト11時。
料金:1泊5万3000円〜(1室あたり、税・サービス料込、夕朝食付)
交通:高知龍馬空港連絡バス菜園場町バス停より徒歩約3分、JR高知駅よりタクシーで約5分
