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「誠心誠意」の読み方、意味、由来とは？｜真摯な姿勢で向き合うことの重要性【座右の銘にしたい言葉】

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2024/10/2

サライ世代にもなると、血気盛んであった頃からすれば、角も取れて随分と丸くなったように思います。また、人生長く生きていれば、それなりに多くのことを学び、悟ることができたようにも感じます。

しかし、その一方で未だ多くを悟りきれていないことも自覚するものです。「若い頃もっと、勉強すればよかった」と後悔するのは、まだまだ、頭が柔軟な証拠。今なら先人が残してくれた名言や諺から、若かりし頃とは一味も二味も違った学びや悟りが得られるのではないでしょうか？　

第26回の座右の銘にしたい言葉は「誠心誠意（せいしんせいい）」です。

目次
「誠心誠意」の意味
 「誠心誠意」の由来
 「誠心誠意」を座右の銘としてスピーチするなら
 まとめ

「誠心誠意」の意味

「誠心誠意」について、『⼩学館デジタル⼤辞泉』では、「うそいつわりなく、真心をもって事に当たること。」とあります。誠実な心と真摯な態度をもって物事に取り組む姿勢を表す言葉です。この言葉は、日常生活や仕事においても、その人の信頼や評価を高める大切な価値観として知られています。

「誠心誠意」の由来

「誠心誠意」という四字熟語には出典があるわけではありません。しかし、中国戦国時代の『荀子（じゅんし）』には「誠心」、儒教の経書、四書のひとつ『大学』には「誠意」の記述があります。ともに、真心を尽くすという意味の言葉で、これらが重なってできた四字熟語です。「誠心誠意」は古代から現代に至るまで、多くの人々に影響を与え続けています。「誠意誠心（せいいせいしん）」ということもあります。

かつて、江戸時代の商人・近江商人たちは、「売り手良し、買い手良し、世間良し」という「三方良し（さんぽうよし）」の精神を掲げて商売を行ない、地域社会から厚い信頼を得ました。この「三方良し」の精神も、まさに「誠心誠意」に基づくものであり、現代の企業経営にも通じる考え方です。

ですから、企業のスローガンや経営理念にこの言葉が使われることも多く、その精神を社内外に浸透させることで、長期的な信頼関係の構築に寄与します。「誠心誠意」の精神を持って行動することで、個人の評価だけでなく、組織全体の評価も向上するのです。

「誠心誠意」という言葉は、ビジネスシーンやスポーツの世界でも頻繁に使われます。例えば、プロジェクトの進行中に困難に直面したとき、「誠心誠意」取り組む姿勢は、周囲からの信頼を得るだけでなく、自身の成長にも繋がります。また、スポーツ選手が試合に臨む際にも、「誠心誠意」を持って全力を尽くすことが、結果にかかわらず多くの人々に感動を与えるのです。

「誠心誠意」を座右の銘としてスピーチするなら

「誠心誠意」を座右の銘としてスピーチするときには、言葉の意味を簡単に説明し、その重要性について述べます。そして、どのように日常生活に取り入れているか、具体的に述べることで聴衆を惹きつけることができるでしょう。以下に「誠心誠意」を取り入れたスピーチの例をあげます。

人間関係における実践例としてのスピーチ

本日は私の座右の銘である「誠心誠意」についてお話しさせていただきます。この言葉は、私が日々の生活や仕事において大切にしている信念です。「誠心誠意」とは、真心を持って物事に取り組むことを意味します。

私たちが人と接するとき、誠実な態度と真摯な心で向き合うことは非常に重要です。例えば、職場でのプロジェクトでも、「誠心誠意」を持って取り組むことで、チームの信頼を得ることができ、より良い成果を生むことができます。個人の人間関係においても同様です。友人や家族に対して「誠心誠意」で接することで、深い絆が築かれます。

私は、この「誠心誠意」の精神を持ち続けることで、自分自身の成長だけでなく、周囲の人々との関係も豊かにすることができると信じています。皆さんもぜひ、この「誠心誠意」を日々の行動の指針として、大切にしていただければと思います。

まとめ

「誠心誠意」は、古くから日本人の心に根付いた美しい言葉です。この言葉を座右の銘とすることで、誠実で真摯な態度を持ち続けることができ、他者との信頼関係を築くことができるでしょう。現代社会においても、この言葉の重要性は変わりません。ぜひ、あなたも「誠心誠意」を心に刻み、日々の生活に取り入れてみてください。

●執筆／武田さゆり