安くておいしい「旬のとうもろこし」を楽しむ２品【管理栄養士が教える減塩レシピ】

写真・文／矢崎海里

６月頃から生のとうもろこしが店頭に並ぶようになりましたね。
旬の季節は１本100円程度で販売されているので、値上げが続く中でのお助け野菜にしている方も多いのではないでしょうか。
とうもろこしは冷凍品や缶詰も多く販売されていますが、生のものは食感がよくて甘みが強く、食欲が低下しがちな夏も取り入れやすい野菜です。
今回は旬のとうもろこしを使った減塩レシピをご紹介します。

とうもろこしとトマトの中華スープ

【材料】(1人分)
とうもろこし　1/3本
トマト　1/4個
水　150cc
鶏がらスープの素　小さじ1/2
胡椒　適量
水溶き片栗粉　適量
ごま油　小さじ1

【作り方】
１．とうもろこしは芯から実を外す。トマトは１cm角に切る。

２．鍋に水を沸かし、沸騰したら弱火にしてとうもろこしを入れ、弱火で５分ほど煮る。

３．鶏がらスープの素、胡椒を加え、水溶き片栗粉でとろみをつける。
４．トマトを加えて火を止め、ごま油を回しかけて完成。

とうもろこしの甘みとトマトの酸味がポイントの中華スープです。
とうもろこしの食感が程よく残り、噛んだ時にみずみずしさと甘さが広がります。
スープにとろみをつけることでとうもろこしとよく絡み、スープと具をバランスよく食べられます。

夏は特に水分が不足しがちな季節ですが、とうもろこしやトマトなど、水分の多い野菜から水分補給するのもおすすめです。
トマトはそのまま、とうもろこしは茹でて間食などに取り入れれば、栄養だけでなく水分も補えます。
夏は食卓に汁物が並ぶ回数が減るという方もいるかと思いますが、冷たい水の代わりにこのレシピのような野菜がたっぷり入ったスープなども取り入れて、体を冷やしすぎないようにしましょう。

食塩相当量：0.6g

とうもろこしの炊き込みごはん

【材料】(作りやすい分量)
とうもろこし　1本
米　1合
★水　150cc
★酒　大さじ1
★醤油　大さじ1/2
みつば　適量

【作り方】
１．米は洗って吸水させて、ざるにあげておく。
２．とうもろこしは芯から実を外す。芯は取っておく。
３．鍋に１と★の調味料を入れ、とうもろこしの実と芯を上に乗せる。

４．鍋を中火にかけ、沸騰したら弱火にして15分炊く。火を止め、10分蒸らす。
５．芯を取り出し全体を混ぜ、みつばを散らして完成。

とうもろこしを丸ごと炊き込んだ、香り豊かな炊き込みごはんです。
とうもろこしの芯にはおいしさが詰まっているので、一緒に炊き込むことで出汁の役割をしてくれます。
少ない調味料で調理してもとうもろこしの風味と甘さが引き立ち、思わずおかわりしてしまうほどのおいしさに。
お好みで出汁をかけたり、バターを溶かして食べたりするのもおすすめです。
炊飯器で炊く際は酒、醤油を加えて、分量の線まで水を注いで炊飯してください。

とうもろこしは米、小麦と並んで世界三大穀物のひとつです。
主成分は糖質で、エネルギー源として利用されます。
また食物繊維も多く含まれています。

食塩相当量：１人分あたり0.2g

＊　＊　＊

今回ご紹介したレシピは２品とも缶詰、冷凍コーンで作れます。
旬の時期以外でも作って、ぜひ定番料理にしてみてくださいね。

文／矢崎海里（やざき・かいり）
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。