春になり、新生活がスタートしました。進学や就職などで一人暮らしを始めたり、転勤に伴う引越しなど、新たな場所で新生活を始めた方もいることでしょう。そこで、整水器を製造販売している株式会社日本トリム(https://www.nihon-trim.co.jp/)から、新生活に改めて知りたい水道水の安全性や水道水を美味しく飲む方法についてご紹介します。
水道水の安全性
日本水道協会によると、「日本の水道水から確保した水であれば、どこの水を飲んでも問題ない」とされています。つまり、日本の水道水はそのまま飲んでも安全だということです。その理由は、日本の水道水が、厚生労働省で定めた「水質基準(51項目)」を満たしているからです。また、その基準に加えて、より質の高い水道水を供給するために「水質管理目標設定項目(27項目)」も厳しくチェックされています。世界的に見ても、日本のように水道水をそのまま飲むことができる国は少ないと言われています。
近年危険性が問題視されているPFOS及びPFOA(有機フッ素化合物の一種)についても、2020年に「水質管理目標設定項目」として位置づけられており、PFOS及びPFOAの合計値が50ng/L以下(暫定値)と定められています。
水道水を美味しく飲むには
浄水処理技術の向上により水質も非常に良く、味わいも優れたものになってきていますが、原水の汚れがひどい地域や時期などは、浄水処理では除去しきれなかったプランクトンによって生臭さが生じたり、反対に消毒のための塩素の臭いが強く感じられたりすることもあります。
また、マンションなどの集合住宅では貯水槽の劣化などが原因で水道水の色や臭いの問題が生じることがしばしばあります。古い水道管が使われている場合には、鉄サビによる金属臭が感じられることもあるかもしれません。水道水を美味しく飲むことができるかどうかは、地域や住環境によっても大きく左右されます。
【水道水を美味しく飲む方法(1):カルキ抜き】
浄水場で塩素剤による消毒を経て各家庭へ送られる日本の水道水ですが、消毒の効果を持続させるために敢えて塩素を水の中に残す仕組みになっています。この残留塩素には独特の臭いと味があり、これがカルキ臭の要因の一つです。カルキ抜きは、方法さえ知っていれば誰でも簡単に自宅で行えます。今回はメジャーな4つの方法をご紹介します。
1) 沸騰させる
代表的な方法が「沸騰させる」ことです。しばらく沸騰させ続けることで分解された残留塩素が空気中に飛ばされ、気になる臭いを軽減します。カルキ抜き機能が付いた電気ポットなら、火を使わず安全に水道水を美味しくすることができます。
2) 活性炭に通す
脱臭剤としても知られる「活性炭」。活性炭の表面には目に見えないほどの小さい穴が無数にあり、その穴には残留塩素などさまざまな不純物を吸着する性質があります。これを水道水に浸けてカルキ抜きする方法です。
3) 緑茶にする
緑茶に含まれる「カテキン」の作用で、残留塩素と反応して気になるカルキ臭を軽減します。ホットはもちろん、水出しでも美味しいので季節を問わず楽しめるのが緑茶の良いところです。
4) 柑橘類を入れる
爽快感のある味わいを重視するなら、柑橘類を入れるのがおすすめです。柑橘類に含まれるビタミンCが水道水の残留塩素を分解するだけでなく、サッパリとした風味が加わり、格段に水道水が飲みやすくなります。特に、気温の高い日や汗をたくさんかいた運動後などにぴったりです。
【水道水を美味しく飲む方法(2):浄水器・整水器の設置】
もっとも手軽に美味しい水道水を楽しむ方法は、浄水器や整水器を設置することです。浄水器とは、水道水を活性炭などの浄水フィルターに通してろ過することで、残留塩素やその他の不純物を除去してくれる機器のことです。整水器はろ過した水をさらに電気分解して水素を含むアルカリ性の水「電解水素水(アルカリイオン水)」を生成するものです。
浄水器や整水器に共通するメリットは下記の通りです。
1) 水道水の気になる臭いを軽減できる
臭いの原因となる残留塩素、カルキ臭を取り除いてくれるので、より美味しい水を飲めるようになります。
2) 赤サビなどの不純物をろ過できる
水道水は、給水管の老朽化などで、赤サビなどの不純物が混じってしまう可能性もゼロではありません。浄水器や整水器は、活性炭や中空糸膜のフィルターを使用して、こうした不純物を取り除くことが可能です。
3) 有害物質を少なくできる
水道水の原水となる河川などの水を塩素消毒する際、塩素と水中の有機物が反応して「トリハロメタン」という物質が発生してしまいます。トリハロメタンは発がん性が疑われる物質ですが、先述した水道水の水質基準51項目で、人体に影響がない量以下に抑えるよう定められています。基本的にはそのまま水道水を飲んでも安全ですが、浄水器や整水器を使えば、トリハロメタンを減少・除去できます。また、PFOS及びPFOA(有機フッ素化合物の一種)についても減少・除去できます( ※ )。
※浄水器や整水器は、製品ごとに除去対象物質や浄水能力に違いがあります。
上記メリットに加え、整水器は医薬品医療機器等法(旧薬事法)で胃腸症状改善の効果が認められた家庭用管理医療機器のため、「電解水素水(アルカリイオン水)」を飲用することで、胃もたれや胃の不快感を和らげ、また胃腸の働きを助け、お通じを良好にします。
また、ミネラル類(カルシウム、マグネシウム、ナトリウム)が原水よりも約5~20%多く含まれます。抽出力にもすぐれているので、飲用だけではなく料理にも使うことができ、素材の持ち味を引き立てます。整水器では、「電解水素水」、「酸性水」、「浄水」の3種類の水を作り出すことができるので、洗顔や洗い物などには酸性水を、赤ちゃんのミルクづくりやお薬の服用には浄水と、様々な用途に使用できます。
【浄水器と整水器の比較表】
浄水器 | 整水器 | |
機能 | 水道水を活性炭やろ過膜などの「ろ材」に通すことで、残留塩素やその他の物質を除去。 | 胃腸症状改善の効果が認められた家庭用管理医療機器。水道水を美味しくする浄水機能が付帯。電解水素水のほかに浄水、酸性水も生成することが可能。 |
メリット | 蛇口直結型浄水器は蛇口先端に取り付けるタイプで、設置スペースを気にしなくてもよい、水切れの心配がなく、水を多く飲まない季節でも、ノルマを気にすることなく使える。種類によっては、お風呂やシャワーに使えるものもある。 | 蛇口を捻るだけで「電解水素水」「浄水」「酸性水」の3つの水を簡単に使い分けることができる。 |
デ メリット | 据え置き型浄水器は本体をシンク脇に設置するタイプで、幅20~30cm、奥行10~20cm程度のスペースが必要。おいしいお水は作れるものの、医療効果は認められていない。 | 蛇口タイプにより別途工事が必要だが、賃貸の自宅でも使用できる工事のタイプもある。電気分解して水素を作る為、コンセントが必要。 |
新生活を機に、改めて飲料水を見直してみてはいかがでしょうか。