【義家族との間】「兄嫁から身内になったのだから帰省は当然と言われた」気を遣い合ってまで帰省する必要はある？～その１～

26歳でプロポーズを断り、結婚したのは35歳

茉優さんが今の夫と出会ったのは大学時代。１歳上だったが１年留年しており学年は同じだった。卒業後に同棲をスタートさせ、26歳のときにプロポーズを受けるも、茉優さんはこれを断ってしまう。

「まだ結婚したくなかったから。周囲では結婚している子のほうが少なかったし、まだまだ仕事も頑張りたかったし、それに、正直なところ、まだまだ自由に遊びたかった。別れるつもりはなかったので、“今はまだ”と、結婚はあなたとしか考えていないことは伝えました」

そこから結婚するまで９年を要した。茉優さんは30歳ぐらいから結婚したかったというが、“結婚”のワードを出すことに５年もかかってしまったという。

「プロポーズを断ってしまったから、私のほうから結婚を言い出すのは勝手すぎると思ってずっと言えなくて……。重くならないように、結婚についてどう思っているのか聞いたら、『えっ、結婚したかったの？』と驚かれました。相手は結婚にこだわる必要はないかなって思っていたみたいでしたね。

すごく遠回りしたけど、35歳で結婚に至りました」

夫の実家は新幹線と在来線を乗り換えて約３時間。同じ人といて14年間必要なかったことが結婚すると発生するのはなぜなのか。【～その２～に続きます】

取材・文／ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社２社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。