
デビューから50年以上、第一線を走り続けている“日本映画の宝”ともいえる俳優・舘ひろしさん。ずっと変わらないダンディでセクシーな佇まいもさることながら、軽やかさと貫禄、甘さと渋さなど、相反する要素を内包しているのも魅力です。そんな舘さんの魅力が詰まったコメディ作品が、最新主演映画『免許返納!?』(6/19全国劇場公開)。本作はアクションシーンが多いこともあり、まずは若さを維持している秘訣を伺いました。
若さの秘訣は「たくさんの女性に恋をすること」
――舘さんは、76歳にして映画主演、並外れた体力を維持しています。『免許返納!?』はアクションシーンも多いです。体力作りや若さについてお聞かせください。
それが、全然やっていないんですよ。地道なトレーニングなどを継続することが苦手なので、ジムにも縁がなくて。幼い頃から続けていることがあるとすれば…嫌いなものを無理に食べないことでしょうか。
僕の父は医師ですが、子供達に「好き嫌いせず食べなさい」などと言ったことがなくて。健康をあまり意識しなかったからこそ、今があるのかもしれません。
若さについて言えば……恋をすることですかね。今でもたくさんの女性に恋をしていますし、デートしていると心がときめきます。常に恋をしてきて気づくのは、女性は年齢を重ねるほど魅力が増すということ。素敵な女性にモテたいと思うから、身ぎれいにしていますしね。
――舘さんが演じる、映画スター・南条弘(70歳)も、“好き”に忠実。真っ赤なフェラーリを愛し、自分の美学にこだわっています。しかし、俳優仲間のバイク事故をきっかけに、世間から「免許返納」を迫られる。それなのに、世論やマネージャー・川奈(西野七瀬)の圧を振り切って運転し続けています。
南条弘は、若い頃にバイクに乗ってショットガンをぶっ放す作品で一世を風靡したスターです。50年の俳優キャリアがあり、芸術映画に出演しながらも、アクション俳優のイメージにこだわっている。クールを気取っていますが、根っこの部分では優しく、人間味溢れる妻思いのロマンチストの熱い男。
だからこそ、世間とはどこかズレてしまっていて、ドジなところもある。でも、本人はかっこいいつもりなのですよね。僕とかなり似ているキャラクターだと思いますよ(笑)。

――南条弘は舘さんとリンクし、まるで“もう一人の舘ひろし”のような存在とも言えます。『免許返納!?』は1994年公開の映画『免許がない!』のアナザーストーリー的な存在とも言えます。
あの作品は、免許がない映画スター・南条弘が、41歳にして免許取得に挑戦するコメディ作品でした。彼はスケジュールの都合から、合宿免許しか選択肢がなく、身分を隠して若者と共同生活する。クセが強い教官たちに翻弄され、悪戦苦闘しながら運転技術を身につけていくというストーリーです。
映画監督・森田芳光さんは、当時、銀座のクラブで遊んでいた僕を見て、「この人に教習所に免許を取りに行かせたら面白いだろう。それが合宿だったら、もっと面白いだろう」と企画されたのです。あれから30年、南条はあんなにまで苦労して取得した免許を返納する……のでしょうか(笑)。

「僕はコメディがやりたかったんです」そこで舘さんが作った「仕掛け」とは……【次のページに続きます】











