介護に翻弄される毎日から、施設への入居、在宅介護、90代の母を車椅子で連れて行ったオレゴンへの旅まで

『百歳の景色見たいと母は言い』小学館より本日11月28日発売

市毛良枝さんが、母と娘という関係から、親の老いを受け入れ、看取るまでの介護の日々について1冊にまとめました。
老いていく親に伴走し介護に翻弄される毎日から、施設への入居、在宅介護、そして笑顔を見たくて90代の母を車椅子で連れて行ったアメリカ・オレゴンへの海外旅行など、激動の日々を綴ります。
母と娘の生き方を通して、介護に直面した人々が共感でき、そして後悔しない人生を送ることの大切さを伝えてくれます。

市毛良枝さんのコメント

母を見送り約10年がたとうとしています。介護は個々の事情も千差万別です。家族でできる限界もあり、何が正しいのか簡単に答えは出せないものでした。それでも、受けとめ方次第で気持ちが楽になることはたくさんありました。
幸い母はなかなかユニークな人間でした。大正という生まれた時代の自由な空気をまとい、職業を持たない一生ながらも、最後まで新しいことを受け入れる柔軟さと好奇心を持ち続けました。知れば知るほど、人は時代によって作られるという認識を新たにしました。
その母を近くで見つめ、介護の時期を寄り添い、振り回された娘。わがままなのにお茶目でもあった母の姿は、これから老いていく娘の私にも何かの役に立つかもしれないと思います。
介護に直面する方の参考にはならないかもしれませんが、あらあらと笑っていただき、ほんの少し息抜きでもなれば嬉しいです。

市毛良枝【いちげ・よしえ】
俳優。文学座附属演劇研究所、俳優小劇場養成所を経て、1971年にドラマ『冬の華』でデビュー。以後、テレビ、映画、舞台、講演と幅広く活躍。40歳から始めた登山を趣味とし、93年にはキリマンジャロ、後にヒマラヤの山々にも登っている。環境問題にも関心を持ち、98年に環境庁(現・環境省)の環境カウンセラーに登録、第7回環境大臣賞(2025年/市民部門)受賞。また特定非営利活動法人日本トレッキング協会の理事を務めている。著書に『山なんて嫌いだった』(山と溪谷社)、『73歳、ひとり楽しむ山歩き』(KADOKAWA)などがある。W主演映画「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」が10月24日に全国公開されたほか、NHKBSプレミアムドラマ『終活シェアハウス』にレギュラー出演中。

担当編集者から

10月24日には44年ぶりのW主演映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』も公開し、今も多くのテレビドラマや映画で活躍している、俳優・市毛良枝さん。
市毛さんのお母様は、2004年に脳梗塞を発症後、徐々に要介護状態になり、2016年に100歳で亡くなりました。
その母親の介護の日々について、娘である市毛さんが1冊にまとめました。
母と娘の生き方を通して、介護に直面した人々が共感でき、楽しい思い出が人生の糧になり、最後は介護される側も介護をする側も後悔しない人生を送ることになるということをポジティブなメッセージとして伝えてくれます。

『百歳の景色見たいと母は言い』
市毛良枝
定価:1,980円(税込)
四六判288ページ
ISBN978-4-09-389828-7
2025年11月28日発売 小学館
https://www.shogakukan.co.jp/books/09389828

 

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