旅行

心安らぐ「四国の温泉宿」５選

2021/11/13

感染症の拡大に伴い、抑圧された日々が長い間続きましたが、ようやく緊急事態宣言が解除され、旅行に出かけられるような状況になってきました。

この間、凝り固まってしまった気持ちや体を解放するような旅に出ませんか？　懐かしい日本の原風景が色濃く残り、自然に親しみ、温泉にゆっくりと浸かる…。四国にはそうした場所がいくつもあります。

そこで、快適で贅沢な時間を過ごせるホテルや旅館を厳選して取り扱う宿泊サイト「⼀休.com」に掲載されているホテルの中から、⼤⼈の贅を知り尽くしたサライ.jp 読者におすすめしたい「心安らぐ四国の温泉宿」を厳選しました。サライ世代の方々が落ち着けるところばかりです。

宿泊したいホテルを⾒つけたら、＜⼀休ボタン＞をクリックしてください。「⼀休.com」でWeb予約が可能です。

心休まる、安らぎの旅へと誘います。

１：大和屋別荘

「四国の温泉」といえば、一番に思い浮かぶのは、愛媛県の道後温泉ではないでしょうか？　昭和12年（1937）に創業した『大和屋別荘（やまとやべっそう）』は、道後温泉で唯一、ひとりのお部屋担当がお出迎えからお見送りまでもてなしてくれる純和風旅館です。

▷名湯・道後温泉の湯を部屋でも、大浴場でも、外湯でも堪能できる

道後温泉は、白鷺の伝説から始まる、神代から飛鳥時代、鎌倉時代、江戸時代にも愛された日本最古の湯です。アルカリ性単純温泉は、これまで多くの文人墨客を癒してきました。『大和屋別荘』では、全室、部屋に設えられた檜風呂で道後温泉の湯を楽しむことができます。

大浴場は庭園露天風呂と御影石を使用した内風呂の構成になっており、四季の移ろいを静かに眺めることができます。湯上がりには、生ビールとアイスクリームのサービス（無料）があり、至れり尽くせりです。

また、姉妹館である『大和屋本店』の大浴場も利用が可能。玄関には、湯かごと布バッグ（フェイスタオル・石鹸入り）が用意されているので、外湯めぐりも快適に行えます。日本の一大温泉地の懐の広さを心ゆくまで味わいたいものですね。

▷この宿ならではの魅力

『大和屋別荘』は日本の粋が感じられる、数寄屋造の建物です。凛とした静寂感が流れる玄関を抜けると、印象的な形でくり抜かれた壁面に季節の掛け軸と骨董品が飾られています。これは、茶の湯の世界を表現しているのだとか。大胆さとモダンさに目が奪われます。

『大和屋別荘』の客室は数寄屋造の名匠・山口修氏が手がけたもの。職人の技が光るのはもちろんのこと、遊び心も溢れています。例えば、『大和屋別荘』の全客室には、斎藤茂吉の限定レプリカ原稿が隠されています。ぜひ、お泊まりの際にはどこにあるのか探しながら、名匠の施した粋を感じてみてください。

また、全19室の掛け軸や生け花などの部屋の設えは、女将が季節に合わせてすべて整えています。種田山頭火や高浜虚子、正岡子規や夏目漱石直筆の掛け軸が、惜しげもなく飾られていることに驚かれることでしょう。これらはすべて本物で、文人墨客が「宿代の代わりに」と言って、一筆置いていったものだそうです。

また、『大和屋別荘』にお泊まりの際には、夕食・朝食をお召し上がりいただくことをおすすめします。愛媛の旬の会席料理を部屋で食せます。代々受け継がれてきた味を堪能できます。

問い合わせ先
IN　14:00～18:30
OUT　11:00
室数　全19室
ペット　不可
お子様　可
TEL／089-931-7771
住所／〒790-0836 愛媛県松山市道後鷺谷町2-27

おすすめのプランは「＜2食付＞【文人達の作品と過ごせる宿】で専属の客室係がおもてなし。奥ゆかしい日本美をご体感下さい」２名で70,000円〜。

2：道後御湯

３千年の歴史を誇る、道後温泉の高台に『道後御湯（どうごみゆ）』はあります。地上８階建てながら、「伊予の湯桁」に着想を得た外観は、柔らかな上質さを称えています。

道後温泉に泊まるなら、心地のいいお湯、おいしい食事、心のこもったおもてなしの３つがあれば十分でしょう。その３つが、最高の形で提供されるホテルです。

▷滞在時間の間、心ゆくまで道後に浸れる

『道後御湯』の全30室の部屋には、露天風呂が完備。ボタン1つで熱い湯が注がれ続けるため、滞在中はいつでも気軽に温泉に浸かることができます。凝り固まった心や体は１日滞在すれば、一気にほぐれることでしょう。

客室内に設られた露天風呂の隣に配されたベランダからは、眼下に松山城も望めるという贅沢な作り。「客室湯治」の満足度が高いため、滞在中は結局ホテルから出なかったという方も多いそうです。

部屋はどの部屋も52㎡以上あり、畳の上にはソファなどが設えられているため、ゆっくりと過ごすことができます。

▷この宿ならではの魅力

『道後御湯』は愛媛県の魅力を堪能できる宿です。エントランスをくぐると、こより和紙で作られたガラススクリーンが優しく出迎えます。これは、愛媛県の内子和紙職人集団、五十崎社中（いかざきしゃちゅう）が制作したもの。

フロント後方には、今治の菊間瓦が鈍く光ります。菊間瓦は、松山城や道後温泉本館、皇居においても使用されている、由緒正しいものです。各部屋の表札にもそれぞれ異なるデザインで設えられているのが、面白いところ。

フロントの右手側には、愛媛の山の雑木林をそのまま切り取ってきたかのような庭園が配され、心に寛ぎをもたらします。夜になり、照明に照らされた庭園はまるで現代絵画のよう。ライブラリーラウンジの窓から景色を愛でつつ、静寂の中で読書をするのも一興でしょう。

『道後御湯』の夕食は、瀬戸内海・宇和海の海の恵みや、愛媛の里や山の幸を生かした創作和食。豊かな愛媛の味を心ゆくまで味わいたいですね。

問い合わせ先
IN　15:00～19:00
OUT　11:00
室数全30室
ペット　不可
お子様　不可
TEL／089-931-7111
住所／〒790-0836 愛媛県松山市道後鷺谷町2-20

おすすめのプランは「【夕食グレードアップ】ダイニングtachibanaで食す料理長厳選食材と技のおもてなし＜朝夕付＞」２名で84,000円〜。

3：湯山荘阿讃琴南

『湯山荘阿讃琴南（あさんことなみ）』は、香川県と徳島県の県境に続く阿讃山脈の山間にある、里山の湯宿。ふるさとの山々を臨む本館客室と、里山集落のような別棟「里山ヒュッテ」から好みに合わせた客室を選ぶことができます。どこで寛いでいても、山の景色を臨むことができる本館のロビーには、暖炉が温もりを感じさせます。

日本の原風景を感じさせる懐かしい里山で、暮らすように泊まることができます。川のせせらぎに耳を澄ませ、山の中で深く呼吸をすることで、身も心もほどけるひとときが過ごせることでしょう。

▷阿讃の森に抱かれた露天風呂で寛ぐひととき

森に囲まれた河畔風呂「せせらぎ」では、川の音が響く露天風呂をはじめ、低温浴の寝湯、水深100mの深湯、広々とした内湯が愉しめます。お湯は、自家源泉のアルカリ性冷鉱泉。新緑の木々や、紅葉、雪化粧した森など、季節によって変わる景色を眺めながら、湯に浸かることができます。入浴後は涼み処で、ほてった体を冷ましながら森林浴をするのもいいですね。

▷この宿ならではの魅⼒

全28室のうち、９室ある別棟「里山ヒュッテ」は、ウッドデッキテラスのある山小屋のようなつくりの宿。山との距離が近く、自然を近くに感じながら過ごすことができます。テラスにあるハンモックで、山々の稜線を眺めながらのんびりと昼寝をしたり、小道を散策しながら草木に触れたり、夜には満天の星空を眺めたり…。少し足を伸ばせば、川遊びやトレッキングを楽しむこともできます。ヒュッテ内４室は、愛犬と泊まることも可能です。

メインダイニング「穀雨」でいただけるのは、野趣溢れる里山料理。オリーブ牛、阿波尾鶏など地元四国の食材や瀬戸内の海の幸が味わえます。阿讃の豊かな地に育まれた自然の恵みをいただけば、体の奥からじんわりと活力が湧いてくることでしょう。

IN　15:00～20:00
OUT　11:00
室数　全28室
ペット　可
お子様　可
TEL／0799-22-2521
住所／〒766-0204 香川県仲多度郡まんのう町勝浦1

おすすめプランは、「湯山荘阿讃琴南里山ヒュッテ宿泊プラン＜2017年5月開業＞」2名で44,000円～。

4：和の宿　ホテル祖谷温泉

日本三大秘境に数えられる祖谷渓は、平家の落人伝説が色濃く残るロマン溢れる秘境の地。その祖谷渓の断崖に建つ一軒宿が『和の宿　ホテル祖谷温泉』です。深い山々は、神々しささえ感じさせます。そんな秘境の地に足を踏み入れた者だけが見ることのできる絶景、良質な湯がここにはあります。

▷ケーブルカーで行く絶景露天風呂

ケーブルカーに乗り、祖谷渓の大パノラマを一望しながらゆっくりと谷底に下って行くと、露天風呂「渓谷の湯」と「せせらぎの湯」があります。祖谷川にせり出すように造られたこの露天風呂は、全国屈指の自噴泉。泉質はアルカリ性単純硫黄泉で豊富な湯量を誇ります。湯に浸かると、目前にはエメラルドグリーンに輝く祖谷川が広がり、渓をわたる風を肌で感じ、鳥の声をに耳を研ぎ澄ませながら、至福のひとときを過ごすことができるでしょう。

平家の兵たちも身体を癒したとされる、祖谷温泉。その湯に浸かり、歴史のロマンに想いを馳せるのもいいですね。