普段使っているものすべてが、知育玩具になる【子どもを医者にした親たちが幼少期にしていたこと】2
文／ 熊野貴文
子育てでいちばん大切なのは、 「今できることを今すぐ実践すること」
こんにちは、「幼児教室ひまわり」の熊野です。
私たちの教室では、次のような親御さんがたくさん学んでおられます。
●これからわが子を医者にしたい
●医者という目標は明確ではないが、東大や京大に合格させたい
●どんな時代でも強く生き抜いていけるような賢い子に育てたい
では、「実際にわが子を医者にしたメソッド」「トップレベルの学歴を持つ賢い子どもを育てた教育法」とはどんなものなのでしょうか？
実はものすごく特殊な教育をしていたのではなく、普段の行動の１つひとつをしっかり工夫し、小さな違いを積み重ねてきた結果だというのが答えです。
●わが子に対してかける言葉
●わが子の興味を引き出すための接し方
●習い事にどのような考え方で取り組ませるか？
●失敗したときにはどういうふうに向き合うか？
●おもちゃで遊ぶときに、どうやって想像力を膨らませるか？
などなど。
子育てでいちばん大切なのは、「今できることを今すぐ実践すること」です。
今できる最大限のことをしてあげる。子育てはその積み重ねです。
まずはわが子にできるところから始めてみてください。
実際にわが子を医者にした親が実践してきたことですから、あなたの教育にそのまま取り入れていただくだけで成果が期待できます。
ぜひお子さんの教育に活用していただければと思います。
知育玩具を選ぶときに知っておくべきこと
幼少期の知育玩具の選び方については、実に多くの親御さんから質問をいただきます。その質問のほとんどは、どんな知育玩具を使えば、わが子の頭が良くなるか、頭の回転が速くなるか、良い知育玩具を紹介してください、という内容です。
確かにおもちゃや知育玩具は、子どもが小さい頃の教育としてとても大事なものですが、果たしてどのような知育玩具を選べばよいのでしょう。
普段使っているものが、知育玩具になる
粘土や積み木もそうですが、おもちゃを選ぶ上で、あえて市販の知育玩具の類を子どもに与えない、というのも一つの方法です。
子どもの知性を育て、創造力を広げる道具は、こうしたおもちゃでなくとも、身のまわりにたくさん存在しているからです。
たとえばキッチンにあるお鍋とか、おたま。これを子どもに渡すと、子どもはお母さんが使っているように真似をして、おままごと遊びをしたりします。
そして太鼓の代わりにカンカンたたいたりして、すぐに親御さんが使っている方法とは違う使い方を始めます。
子どもは親が想像できないような使い方を発想して、どんどん遊んでくれます。いわゆる「見立て遊び」というものです。
つまり普段使っている日常のものが、知育玩具そのものになっていくのです。
鍋とジャガイモだけでも十分に知育玩具になります。ジャガイモを鍋に入れて遊んだり、ジャガイモの数を数えたり。
お母さんが率先して「わーい！ じゃがいも一緒に数えよう！」と言えば、お子さんは、お母さんがやるよりも先に「いーち、にー」と数えだし、遊んでくれるでしょう。
外に出かけても、あらゆるものが知育玩具になります。
子どもは石ころの形や大きさを見て、すぐにこれはバナナとか、これはイチゴ、これはちょっと大きいからリンゴというふうに見立てて遊び始めます。子どもにしかできない発想で、なんでも遊びにする天才です。
子どもの視点で見れば、知育玩具は世の中に溢れかえっているのです。
親御さんは、知育玩具こそが子どもの脳を活性化させ、子どもの頭を良くするというように考えがちで、つい道具に頼ってしまう傾向があります。
しかし実際はそうではなく、そもそも身のまわりのものすべてが知育玩具なのです。つまり普段から、お子さんの脳を鍛えるチャンスは、日常の中にいくらでも存在しているということです。
もう一つ付け加えると、「一緒に遊ぶ」ことを意識するといいでしょう。
「何個ある？」ではなく「一緒に数えよう！」といった、一緒に遊びながら、楽しむ感覚が大切です。
そうすることによって、お子さんは身のまわりのものを使って上手に遊ぶことができるようになります。お母さんの手を借りながらも、自分自身で身のまわりのものすべてを知育玩具に変えていきます。
「幼児教室ひまわり」塾長・熊野貴文（くまの たかふみ）
1978年兵庫県神戸市生まれ。灘中・灘高卒業。大阪大学医学部現役合格、同校卒。2歳の頃から数々の幼児教育を受け、進学塾へ通うための準備を始める。
1997年、大阪大学医学部に現役で合格。卒業後、医師として、大阪大学付属病院（阪大病院）や市中病院など数々の病院で勤務医として医療に携わる。
その後、「自分が両親から授けて頂いた本当の教育方法」を世に広めることに対して使命を感じ、現在『幼児教室ひまわり』の運営を行っている。
『子どもを医者にした親たちが幼少期にしていたこと』
