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60歳の節目に、子どもの頃から憧れた「鳥のように空を飛ぶ」夢を熱気球で叶えたい

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2022/5/20

子どもの頃から抱き続けた「鳥のように空を飛びたい」という夢を、60歳を迎える人生の節目に実現するため、バレエ講師の江積晶子さんは、「100万円分の夢を叶える」、『ヘルシアW いいこと巡り』の作文キャンペーンに応募してくださった。
そこには、「いくつになっても夢にチャレンジできる」ことを、同年代の知人やバレエ教室で指導する子どもたちにも知って欲しいという、もう一つの願いも込められていた。

江積さんの長年の夢を叶えるために動き出した本キャンペーンのプロジェクト。ご夫婦で熱気球のゴンドラに乗り、高度1000mの世界を楽しむ人生初の空中散歩をお手伝いした。

柿の木や２階の窓からジャンプをして親を困らせた子供時代

「鳥のように空を飛ぶ」ことは、子供の頃から江積さんの夢だった。

江積さんのバレエ教室では、幼児から70代まで幅広い年代の生徒さんがレッスンを受けている。最年少の「３・４歳児クラス」では、子どもたちの目の高さに合わせた指導を行い、バレエの楽しさを伝える。夢中になって踊る子どもの姿に、バレエを習いたての自分が重なる。

江積さんがバレエを始めたのは４歳の時だ。振り返ると、バレエのレッスンが待ち遠しかった日々が昨日のことのように思い出される。絵本のおとぎ話に登場する、自由に空を飛び回る妖精たちに憧れ、「空を飛びたい」という夢が芽生えたのもちょうど同じ頃だった。

思い立ったらすぐ行動にでる性格は幼少時から現在まで変わっていない。「妖精のように自分も空を飛べるはず」と、庭先の柿の木から飛び降りたこともあれば、２階の窓から庭の砂地に向けてジャンプをしてけがを負ったこともあった。

「親は叱るよりも呆れていました。今でこそ“なんて無謀なことをしたんだろう”と反省していますが、あの時は“絶対に飛べる”という確信があったんです」

成長するにつれ、親を困らせる無茶な行動は治まった。舞台で飛ぶことができるバレエがあったからだ。10代になってもバレエ愛は変わることなく、ずっとレッスンを続けていた。そんな穏やかな日に終止符を打つ出来事が起こった。バレエ教室の先生が体調を崩し、まだ高校生だった江積さんが、バレエ講師の代行を務めることになる。「指導経験がなかったため、とても気が重く不安でした」という予感は当たった。江積さんが代行指導を始めると、日を追うごとに生徒が一人、また一人と去っていき、その後バレエ教室は閉鎖されることになったという。

深いショックを受けた江積さんは、大好きだったバレエを辞めてしまう。人生で初めての大きな挫折だった。そして、大人になり、結婚、出産、子育てと生活が移ろう中で、バレエは日に日に遠い存在となっていき、記憶の中だけにバレエを踊る自分がいた。空を飛びたいという夢も小さくしぼんでいったという。

38歳でバレエと再会し指導者としての道を歩み始めた

それでもバレエの神様は江積さんを見捨てることはなくずっと近くに寄り添っていた。38歳の時、期せずしてバレエと再会を果たす。きっかけは息子さんの友人が出演するバレエ発表会に招待されたことだった。演目は「眠れる森の美女」の第３幕「オーロラ姫」。

「子どもたちがステージで踊る姿に胸をうたれ、バレエの素晴らしさをもう１度思い出しました」

さらに、江積さんがバレエ経験者だと知ると、ママ友から娘さんのバレエ指導をお願いされ、小さなバレエサークルを開くチャンスに恵まれる。長いブランクを埋めるため、みずからもレッスンに通いバレエを本格的に学び直す。10代の苦い経験を踏まえて、指導法を工夫すると、生徒は１人、２人と順調に増え続け、程なくして、サークルからバレエ教室へ大きくなっていった。

「毎日が充実してくると、空を飛ぶ夢はふたたび人生の大きな目標となりました。年齢的にこれがラストチャンスかもしれないと思い、“100万円で夢を叶える”『ヘルシアW いいこと巡り』の作文キャンペーンに応募しました」

熱気球を選んだのは、カラダに風を感じながら空の旅ができることと、優雅に空を舞う幻想的な世界が、バレエの踊りに通じると感じたからだ。フライトの日を待ち望みつつ、唯一の気がかりが健康面だった。

「これまで大病の経験はなく、レッスンを通じて日々体幹を鍛えていますから体力にも自信はありました。けれども加齢には抗えませんからね。何かあって、周囲の方に迷惑をかけないことを願っていました」

日頃から体の健康に不安のない食材で料理を作り、不足する栄養はサプリメントで補うなど、健康にはこだわってきたという江積さん。健康習慣としてずっと「ヘルシア緑茶」を飲み続けてきたが、今回のプロジェクトがスタートしたタイミングで、高めの血圧が気になっていたこともあり食生活に『ヘルシアW いいこと巡り茶』を取り入れている。

「カフェインゼロは嬉しいですね。とてもスッキリして飲みやすく、続けやすいです」

夢が叶った瞬間に上空1000mに吹く一陣の風となった

「鳥のように空を飛ぶ」夢が叶う日がやってきた。当日は好天に恵まれ、風も穏やかな絶好のフライト日和。空が白み始めた早朝、熱気球が飛び立つ栃木県の渡良瀬遊水地に江積さんご夫婦は到着した。

期待に胸を躍らせながら、楽し気に気球の立ち上げの様子を見ていた江積さんだったが、球皮（気球の熱い空気を入れる袋）が大空に向けて大きく膨らむと、感極まって目を潤ませた。

「着いてからずっとわくわく、ドキドキしていましたが、大きく膨らんだバルーンを見て“いよいよ夢が叶う時が来た”と思ったら、万感の思いがこみ上げました」

ご夫妻がゴンドラに乗り込むと、パイロットがバーナーを操作して熱気球はテイクオフ。ようやく昇り始めた朝日を浴びながら、熱気球はゆっくりと空へ向かって上昇を始めた。

熱気球は青空を背に舞うように進路をとる。高度も徐々に上がり、地上1000mに到達すると、ご夫妻はしばし空中を散歩。江積さんの言葉通り、その優雅な動きはバレエの踊りを連想させる。約１時間のフライトを楽しんだあとに地上へランディングした。

ゴンドラから降り立つと「心地よい余韻がまだ残っています、長く快適に飛べたことに感謝したいですね」と言葉をつなぎ、満面の笑みを浮かべた。

空を飛びながら考えたこれから歩んでいく人生

「地上1000ｍまで昇った時、日常とはまったく別の世界に来たことを肌で知りました。それは飛行機とはまったく違う感覚で、感無量でした。これまで鳥のように飛ぶイメージを思い描いていましたが、実際は自分が風になった気分。体験してみないとわからない発見でしたね。空をお散歩しながら、これはバレエだ！　風の精が踊る『シルフィード』の世界が現実になったんだ！　と思いました」

自分の知らない世界がまだまだあることを知り、人生観が変わったともいう。この体験はこれからの人生やバレエ指導にも大きく役立つことを確信した。

「バレエの世界では、妖精のような、目に見えないものを演じる機会が多いんですよ。風になれたことで、例えば妖精が舞うというニュアンスをより具体的に子供たちに説明できると思います。もちろん、私自身のバレエにも深みがでてくるといいですね」

熱気球のゴンドラから、どこまでも果てしなく広がる空を見ながら、目の前で起こっていることだけではなく、その先の未来で起こることを考えて行動する大切さに改めて気づいたという。

「未来を見据えてバレエの指導ができれば、生徒さんをさらに上のステージに上げていくことにもつながります。指導者としてもランクアップしていけそうだと思いました。これからも健康でいて、今回のような一生語り継いでいける体験を積み重ねていけることが新しい夢ですね」

人生100年時代、60歳からでもチャレンジできることは無限にある。

さあ、これからもやりたいこと「いまカラダこれカラダ」！

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