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“臓活”とは中医学においての五臓=肝・心・脾・肺・腎を活性化し、からだやこころを整える活動のことです。女優やモデルなどから絶大な信頼を得ている美容サロン「BHY」の代表者で、中医学博士の尹 生花(いん・せいか)先生は、20年のサロンワークから得た経験として、“臓活”は「美と健康と若さ」を保つには欠かせないと言います。

そんな尹先生が考案した「臓活おかゆ」は、中医学の理論に基づき五臓の機能を活性化する中華がゆです。おかゆであることで食べやすく、具材の栄養素も摂りやすくなっています。

今回は、尹先生自身も毎朝食べているというレシピを季節ごとにまとめた著書『まいにち臓活おかゆ』から、臓活についての解説と、春に若芽が伸びるように肝の働きを補ってくれる「にらと豚レバーのおかゆ」をご紹介します。毎日の朝食にこの「臓活おかゆ」を取り入れて、体の内側から「美と健康と若さ」を目指してみませんか。

文/尹 生花(いん・せいか)

臓活おかゆとは五臓を活性化するものです

日本でおかゆといえば、1月7日の「七草がゆ」や小正月(1月15日)の「小豆がゆ」が一般的で、それ以外はどちらかというと具合が悪い人が食べるというイメージが強いのではないでしょうか。
 
中国では、ほとんどの人が毎朝、おかゆを食べる習慣があります。
 
中国におけるおかゆの歴史は古く、経典のひとつの『礼記(らいき)』に、周の時代(紀元前1046年~紀元前256年)の干ばつの年には国が施粥(せがゆ)を行い、民の飢餓を救ったと記されています。また、後漢時代の医学家張仲景の著書『傷寒雑病論』には、おかゆの薬効がすでに収録されています。おかゆは栄養素が高く、長寿を養うための食でもあります。現代ではからだの養生として食され、中国ではおかゆと共に日常があったといっても過言ではありません。

「臓活おかゆ」とは、中国のおかゆに関する知見を基に、20年間のBHYサロンワークにより洗練された「五臓の機能を活性化する」おかゆです。
 
五臓の生理リズムと季節や日々の大自然との関わりを正しく把握して、病気ではないが弱っている五臓の機能から出てくる美容や健康、若さの悩みを改善してきました。おかゆに野菜やハーブ、お肉などの食材を入れて作った臓活おかゆは、からだに不要な老廃物はデトックスし、足りない栄養素を補い五臓のバランスを整えることに役立ちます。
 
臓活おかゆは、季節に合わせたものを摂ってもよいし、弱った五臓に対応したものを食べてもよいでしょう。
 
季節や体調などに合わせて選んだ食材をおいしく摂取することで、太っている人は痩せて、痩せすぎの人は太ることもあるほどです。睡眠改善や不妊、むくみやくすみ、肌荒れ、乾燥など、様々なお悩み改善に繋がります。また、朝食を食べる習慣のない方は朝がゆを食べることで生活リズムも整うので、無駄な間食や深酒なども減ってきます。臓活おかゆを正しく取り入れることで、身も心も軽くなり、美容やダイエット効果を実感される方もいるでしょう。“臓活”の第一歩として、誰でも簡単に始められる食べ物を作りたいという願いのもとに生まれたおかゆです。

にらと豚レバーのおかゆ

冷え、貧血に力を発揮するにらと豚レバーで疲労回復を期待!

【材料】(2人分)
米 75g
にら 75g
豚レバー 15g
塩 小さじ1/4
水 600ml

【作り方】
1.米は洗い、たっぷりの水(分量外)を入れて一晩浸水させ、ざるに上げる。にらは3cmの長さに切る。

2.豚レバーは血のかたまりを取り、食べやすい大きさに切る。冷水で数回洗い、塩少々(分量外)をふり、20分冷蔵庫で冷やしたあと、流水で洗って水気を拭き取る。

3.鍋に米、水600mlを入れて中火にかける。沸騰したらへらで鍋底をこそげるように混ぜ、吹きこぼれないように蓋をずらして、弱火で20分煮る。時々かき混ぜる。

4.豚レバーを加えて10分煮て、にらを加えて1~2分煮込む。塩を加えて味をととのえる。

この組み合わせのおかゆは…
滋養が高い食材の組み合わせで、春に若芽が伸びるように肝の働きを補ってくれるので、生理痛の緩和、胃の痛み、冷えの改善にも。
※目が赤くなりやすい、目ヤニが多い、ニキビができやすい人は控えめにしましょう。

尹生花(いん・せいか)
北京中医薬大学博士課程(医学博士)修了。「BHY」代表。早稲田大学ビジネススクール(MBA)卒業。厚生労働省認可・はり師・きゅう師資格取得。「HMB(日本ホリスティックメディカルビューティ協会)」理事長。「世界中医学学会連合会体質研究専門委員会」常務理事。ホリスティックビューティの先駆者として、「からだの内側と肌の相関関係」を数字で解明。美容ジャーナリストから女優、モデルら多くの著名人のかかりつけサロンとして知られている。BHYとはBeauty・Health・Youthの頭文字から取ったもの。この三位一体の実現には、五臓のバランスと活性化が重要と説く。著書に『あなたが「やってはいけない」ダイエット』(小学館刊)、『みんなの臓活』『みんなの臓活トレーニング』(ともにワニブックス刊)などがある。臓活についてもっと知りたい方は、尹先生のInstagram(@seika_yin)にて開催中のライブカウンセリングに参加してみては。お申込みはbhy.hp.peraichi.com/liveまで。

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『まいにち臓活おかゆ』(尹生花 著)
世界文化社

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