年末年始のごちそう続きで、気づけば体重が増えてしまい、ダイエットの必要性を感じている人も多いのでは? もしくは、今年の目標としてダイエットを掲げた人もいるでしょう。
ダイエットの難しいところは、一時的に成功したとしても、気を抜いた途端にもとに戻ってしまう「リバウンド」が起きてしまうこと。そのため、ダイエットという無限ループからなかなか逃れられない状況に。実際、ダイエット経験者でリバウンドをしたという人は、5割いるとも、7割いるともいわれています。
“腸のスペシャリスト”として、さまざまな健康法を紹介してきた小林弘幸先生が、やせやすく、リバウンドしないダイエットとして提案するのが「モーニングバナナダイエット」です。体験者は3週間で「おなか周りが10cm減った」「約3kg減った」と結果を出し、体験者の91%が「今後も続けたい」と話す満足度が高いダイエット法となっています。
今回は、最新刊『お医者さんがすすめるバナナの「朝食化」ダイエット 超シンプルな腸活健康法』から、モーニングバナナダイエットを楽しく続けていくためのアレンジメニューを紹介します。簡単に作れるものばかりなので、ぜひ試してみてください。
文/小林弘幸
味変して、毎日楽しく「モーニングバナナダイエット」を
1回目でご紹介した「クラッシュバナナ」はそのまま食べても十分においしいですが、毎日同じ味を食べるのは、飽きることもあるでしょう。そこで、「クラッシュバナナ」をアレンジして、飽きずにおいしく食べ続けられるレシピを紹介します。「クラッシュバナナ」は、隠し味に白みそとレモン汁を入れているので、バナナの甘みが適度に抑えられ、スイーツではない食事系メニューにも無理なく馴染みます。和洋問わずアレンジのきくバナナの懐の深さには、驚く人も多いはずです。
目覚めのバナナチーズ&ナッツ
【材料(1人分)/335キロカロリー】
・クラッシュバナナ…1食分
・プロセスチーズ…1個(15g)
・ミックスナッツ…10g
・シナモンパウダー…適量
【作り方】
1.プロセスチーズを5mm角に切る
2.クラッシュバナナを器に盛り、ミックスナッツと1をのせる
3.シナモンパウダーをふる
幸せ運ぶキウイ&クラッシュバナナ
【材料(1人分)/278キロカロリー】
・クラッシュバナナ…1食分
・キウイ…1個
・トッピング用のミント…適量
【作り方】
1.クラッシュバナナを器に入れる
2.キウイは皮をむいて細かく刻み、1の上に盛る。好みでミントを飾る
発酵食品の三重奏♪ 超腸活クラッシュバナナ
【材料(1人分)/313キロカロリー】
・クラッシュバナナ…1食分
・納豆…1パック
・キムチ…30g
・万能ねぎ(小口切り)…適量
【作り方】
1.クラッシュバナナを器に入れる
2.納豆は添付のたれを入れてよく混ぜ、器に盛りキムチを添える
3.万能ねぎを散らす。全体をよく混ぜて食べる
ペロリ満腹コブサラダwithクラッシュバナナ
【材料(1人分)/340キロカロリー】
・クラッシュバナナ…1食分
・サラダチキン…1/2枚(50g)
・きゅうり…1/3本
・トマト…1/4個
・オリーブ油…小さじ1
・塩…少々
【作り方】
1.クラッシュバナナは器に盛る
2.サラダチキン、きゅうり、トマトは細かく刻み盛り付ける
3.オリーブ油を回しかけ、塩をふる
バナナ以外のおすすめ「やせ朝食」3選
バナナに飽きたときなどには、以下のような朝食もおすすめです。善玉菌のエサとなる食物繊維がたっぷりで、いつもの食事に簡単にプラスできる3品。もちろん、バナナと一緒に食べても効果倍増です。
具だくさんのみそ汁
発酵食品のみそには腸内環境をよくする善玉菌が含まれていますし、食物繊維豊富な野菜やワカメなどの海藻類を入れれば食物繊維がとれます。また、温かいみそ汁は、ゆっくりと食べるので、早食い防止にもつながります。バナナ同様、最初にみそ汁を飲む「みそ汁ファースト」がおすすめ。
オートミール
GI値が低いといわれるオートミール。「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」という2種類の食物繊維をとるのにぴったりです。また、ダイエット中に減りがちなミネラルもとれます。ミルクをかけたり、フルーツをONしてもOK。
もち麦
もち麦もオートミール同様、「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」という2種類の食物繊維がとれるのでおすすめ。最初は白米7もち麦3など、白米に混ぜて食べるとよいでしょう。スープやサラダに混ぜてもおいしいです。
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お医者さんがすすめるバナナの「朝食化」ダイエット 超シンプルな腸活健康法
著者/小林弘幸
アスコム 1,430円
小林弘幸(こばやし・ひろゆき)
順天堂大学医学部教授。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。
1960年埼玉県生まれ。87年順天堂大学医学部卒業。92年同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学小児外科講師・助教授を歴任する。順天堂大学に日本初の便秘外来を開設した「腸のスペシャリスト」。さらに、腸と密接なかかわりを持つ自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上指導にかかわる。また、日々の生活の中で健康的な習慣を少しずづでも実践してほしいという思いから、みそをはじめとした腸内環境を整える食材の紹介やストレッチの考案など、さまざまな形で健康な心と体の作り方を提案している。『医者が考案した「長生きみそ汁」』(アスコム)、『リセットの習慣』(日経BP)などの著書のほか、「世界一受けたい授業」(日本テレビ)や「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(TBSテレビ)などメディア出演も多数。