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ウィーンが生んだ若き天才、エゴン・シーレ(1890~1918)。シーレの作品を最も多く所蔵するウィーンのレオポルド美術館は、ルドルフとエリザベスのレオポルド夫妻が約50年にわたり蒐集した19世紀後半から20世紀のオーストリア美術約6000点をもとに設立されました。クリムト、ココシュカら世紀末のウィーンで強烈な個性を発揮した画家たちの作品のほか、特筆すべきはシーレ作品220点余りを所蔵することです。

エゴン・シーレ《母と子》
1912年
レオポルド美術館蔵 Leopold Museum,Vienna

レオポルド美術館から厳選したエゴン・シーレ作品が来日します。(4月9日まで)

本展の見どころを、東京都美術館の学芸員、小林明子さんにうかがいました。

「19世紀末から20世紀にかけてのウィーンで活動した画家エゴン・シーレは、わずか28年という短い生涯のなかで独自の表現を追求し、人間の内面に深く切り込む数々の作品を残しました。

エゴン・シーレ《縞模様のドレスを着て座るエーディト・シーレ》
1915年
レオポルド美術館蔵 Leopold Museum,Vienna
エゴン・シーレ《自分を見つめる人II(死と男)》
1911年
レオポルド美術館蔵 Leopold Museum,Vienna

シーレは絵画を通してとりわけ自分自身を見つめ続け、ときに痛々しくやせ細った裸体の姿で、あるいは不気味な亡霊に重ねて自らを描き、自分は何者かを問い続けました。画家が22歳のときに描いた《ほおずきの実のある自画像》は、シーレが描いた数多の自画像のなかでも、もっともよく知られる作品です。鑑賞者に向けられたシーレのまなざしは挑発的にも、いぶかしげにも、あるいは何かに怯えているようにも見え、多感な画家の複雑な心情があらわれているようです。

エゴン・シーレ《ほおずきの実のある自画像》
1912年
レオポルド美術館蔵 Leopold Museum,Vienna

本作の魅力は何より、斜に構えた人物のポーズと蔓状に伸びるほおずきの茎と実が織りなす緊張感のある構図にあるといえるでしょう。若き天才画家の技量と繊細な感性が凝縮された、シーレの代名詞ともいえる作品です」

シーレの複雑で繊細な精神世界が広がる作品群!! 会場でじっくりご鑑賞ください。

エゴン・シーレ《モルダウ河畔のクルマウ(小さな街IV)》
1914年
レオポルド美術館蔵 Leopold Museum,Vienna

【開催要項】
レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才
会期:2023年1月26日(木)~4月9日(日) ※日時指定予約制
会場:東京都美術館 企画展示室
住所:東京都台東区上野公園8-36
電話:050・5541・8600(ハローダイヤル)
公式サイト:https://www.egonschiele2023.jp
開室時間:9時30分~17時30分、金曜日は20時まで(入室は閉室30分前まで)
休室日:月曜日
料金:公式サイト参照
アクセス:公式サイト参照
※会期などは変更になる場合があります。

取材・文/池田充枝

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