生の生姜を食する場合は、皮ごと用いる
体を温める働きがある生姜(しょうが)は、寒さが厳しくなってくるこれからの季節に積極的に摂りたい食品だ。
生の生姜を食する場合は、皮ごと用いるのが望ましい。体を温める作用のあるジンゲロールをはじめ、生姜の有効成分は皮の近くに多く含まれているからだ。
ジンゲロールには抗菌作用や消化を促す作用もあるので、食中毒の防止、食欲増進にも効果がある。また、魚の生臭さを抑える作用もあるため、刺身の薬味や煮魚を作る際に使われることも多い。
さらに、生姜には肉を柔らかくして、旨味を増す成分であるプロテアーゼも含まれている。このように生姜は健康によい上に、料理を美味しくする働きも備わっているのだ。
生姜を薄く切って蜂蜜に漬けておく
手軽に生姜の有効成分を摂るには、生姜を薄く切って蜂蜜(はちみつ)に漬けておくのもひとつの方法だ。
ジンゲロールが蜂蜜に溶け出すので、この蜂蜜にお湯を加えるだけで、体が芯から温まる蜂蜜生姜湯ができる。
紅茶やヨーグルトに加えても美味で、爽やかな香りの甘味が楽しめる。
文/諸井里見