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韓国映画のなかでも、とくに女性の映画ファンに絶大な人気を誇る作品が『サニー 永遠の仲間たち』(2012年日本公開)。高校時代に仲よしグループだった親友と25年ぶりに再会したことをきっかけに、失っていた輝きを取り戻していく女性たちの姿を描いた、とびきりハートウォーミングな大人のための青春映画です。夢を叶えられなかった40代女性の現実と、希望ではちきれそうなキラッキラの青春時代。ふたつの年代を往き来しながら、無知で単純で無邪気だった時代へのノスタルジー、個性豊かなキャラクターたちの友情とハチャメチャなコメディ、思わずホロリとさせる胸熱ヒューマンドラマがノリノリのポップスに乗せて語られていきます。

世界中で大ヒットした理由は、誰もが映画の登場人物に「あの頃の自分、いまの自分」を見つけたからに違いありません。2018年には篠原涼子、広瀬すずらの主演で、日本版リメイク『SUNNY 強い気持ち・強い愛』が製作されたことでも、共感度の高さがわかります。

この映画が、今度は日本でミュージカルの舞台へと生まれ変わります! 

元宝塚のトップスター花總まりさん、瀬奈じゅんさんをはじめ、個性が光るキャストが80年代と今を生きる!

写真提供/梅田芸術劇場

主演は、宝塚で娘役トップを務めた花總まりさん、同じく男役トップだった瀬奈じゅんさん。ほかにも『おしん』の小林綾子さん、元アジアンの芸人馬場園梓さん、カラオケ番組での歌うまぶりも有名な佐藤仁美さんなど、楽しみなキャストがいっぱい。

脚本・演出を務めるのは、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の脚本や、映画と舞台になった「小野寺の弟・小野寺の姉」の脚本・監督(演出)など、幅広い活躍をしている西田征史さん。先日、行われたトークイベントで語ったところによれば、今回の舞台版は80年代の日本を背景に繰り広げられるそう。

「僕自身は90年代に青春を送ったのですが、80年代はアイドルが輝いていた時代ということで憧れがあったんですね。それに、映画ではケンカして、こぶしで決着をつける不良加減というのがすごくて。それだと90年代ではピンと来なかった。タイマンを張って決着をつけると言えば80年代のイメージがあったので、それなら80年代のアイドルの曲をふんだんに使って、楽しい懐かしい思い出とともに振り返るのも面白いんじゃないか、と思いました」

キャラクターを深堀りし、まるで映画のように場面を楽しめるオリジナリティある舞台

映画へのリスペクトを十分に払いながら、日本ならではのオリジナル展開も随所にちりばめられます。

「場面やお話の展開をあまり変えてしまうと作品の魅力が伝わらないので、映像を見ているかのように場面を進めていければと。映画より、現在の主人公ふたりの比率をグッと増やします。登場人物をひとり減らしてふたりのキャラクターをひとりに集約させていますが、その分、深掘りしていきたいと思っています」

「やっとここで来た、あさこちゃんとの共演の機会。このメンバーでどんなものが生まれてくるのか、楽しみです!」(花總まりさん)

写真提供/梅田芸術劇場

主人公の奈美を演じる花總さん、「SUNNY」のリーダー・千夏を演じる瀬奈さんは、実は宝塚で1期違い。宝塚音楽学校では予科(1年生)と本科(2年生)の生徒として、青春の一時期を共有した仲なのです。『エリザベート』で同じヒロイン役を演じたことはあっても時期は重ならず、意外にも今回が初めての共演となります。

ビジュアル撮影のとき、再会してはしゃぐふたりの姿を見て「役と重なる部分があるなと思った」という西田さん。「おふたり自身の人生も重なって見えると面白いな」と思っているとか。

花總さんは瀬奈さんについて「やっとここで来たか、共演の機会が! と、テンションが上がりました」とうれしそうにコメント。「予科・本科ってそこにしかない一体感というか、特別な関係性があるんですよ。やっぱりバリバリにトップ男役をやっていた「あさこちゃん(瀬奈さんの愛称)」のイメージがあるから(笑)、(いまは)まあ、ほんわり(笑)。あの頃、バリバリにキザっていたあさこはもういなくなって。でも、ビジュアル撮影での扮装を見たら、オールバックだし、リーダー役ということもあって、ちょっとまたバリバリあさこが戻るような予感はしています。このメンバーでどんなものが生まれてくるのか、楽しみです!」

「花總さんとの共演を楽しみにしつつ、ミュージカルになったからこその作品のよさをお届けしたい」(瀬奈じゅんさん)

写真提供/梅田芸術劇場

一方の瀬奈さんも、花總さんとの再会にあたって同じような思いを抱いていたよう。

「宝塚時代は私もそうでしたけど、『がんばらなきゃ』とか、『組を背負って立つ』とか、いろんなものを背負っていたと思うんですね。そういう背負っていたものが全部なくなって、顔が柔らかーくなっていらっしゃるなと思いました。宝塚でトップになれば、体力的にも精神的にも追いつめられるんです。そういうところでやってこそのよさがあったと思うんですけど、それが全部抜けて、本来の花總さんになられた。私はもともと本来の花總さんを知っているので、『あ、元に戻られた!』という感じですごくうれしかったです」

そんな花總さんとの共演を楽しみにしつつ、「ミュージカルになったからこそのよさをお届けしたい」と意気込みます。

「キャストのみなさんがすごく魅力的なので、この同世代のメンバーでどういう相乗効果が生まれるのか、そこを楽しみにしていただければ。コロナ禍になって、人と人との絆、その大切さというのを改めて感じています。なので、この作品を通して人と人との絆、温かさといったものをお届けできたら。いま、この時、このメンバーでしかできないような、そして観てくださった方の心が温まるような、そんな作品に仕上げて参りたいと思いますので、楽しみにしていてください」

<作品DATA

ミュージカル『SUNNY』

写真提供/梅田芸術劇場

キャスト:
 花總まり 瀬奈じゅん 小林綾子 馬場園梓 佐藤仁美 渡邉美穂 須藤茉麻 片桐 仁 川村咲季 横岡沙季 古沢朋恵 伊藤友惠

<東京公演>
日程:2023年6月26日(月)~7月5日(水)
会場:東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)

<大阪公演>
日程:2023年7月9日(日)~13日(木)
会場:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
公式サイト:https://www.umegei.com/sunny/

取材・文/若林ゆり 

 


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