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コロナ禍より、配達網をもたない飲食店からもアプリなどからメニューを見て注文できるデリバリーサービスを利用する方が増えました。そんな中で、新しく海外から様々なデリバリーサービスも日本に参入(その後撤退したサービスも)。今はその流れは落ち着いているものの、どのくらいの方が利用しているのでしょうか。

MMDLabo株式会社が運営するMMD研究所は、GMOリサーチ株式会社が提供する海外パネルを利用し、日本(東京)、アメリカ(ニューヨーク)、フランス(パリ)に住む20歳~49歳の男女を対象に2023年2月15日~2月20日までの期間で「日米仏3か国比較:都市部消費者の食の意識・動向調査(※)」を実施しました。各国の食事に対する意識に違いはあるのでしょうか。調査結果をご報告します。

(※)日本(東京)在住者(以下、日本)は430人、アメリカ(ニューヨーク)在住者(以下、アメリカ)は406人、フランス(パリ)在住者(以下、フランス)は406人に調査を実施。本調査レポートは小数点以下任意の桁を四捨五入して表記しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合があります。

フードデリバリーサービスの利用頻度|月1回以上利用は日本23.5%に対し、アメリカ58.4%、フランス54.2%

まず初めに、フードデリバリーサービスの利用に関して聞いたところ、利用したことがあると回答したのは日本が66.3%、アメリカが84.5%、フランスが85.0%となりました。

月1回以上利用している割合を見てみると、日本が23.5%、アメリカが58.4%、フランスが54.2%。他国に比べて日本は半分以下という結果になっています。

直近1年のフードデリバリーサービスの注文方法|3か国ともに「フード注文・配達プラットフォームのアプリ・サイト」が最多

直近1年間にフードデリバリーサービスを利用したと回答した日本の220人、アメリカの315人、フランスの318人を対象に、フードデリバリーサービスの注文方法を聞いたところ(複数回答可)、3か国ともに「フード注文・配達プラットフォームのアプリ・サイト」が最も多く、日本が65.0%、アメリカが80.3%、フランスが79.6%という結果になりました。

続いて、直近1年間にフード注文・配達プラットフォームのアプリ・サイトを利用したと回答した日本の143人、アメリカの253人、フランスの253人を対象に、利用したフード注文・配達プラットフォームのアプリ・サイトを聞いたところ(複数回答可)、日本は「Uber Eats」が最も多く70.6%、次いで「出前館」が69.9%、「menu」が25.2%となりました。

アメリカは「DoorDash」が最も多く71.5%、次いで「Uber Eats」が69.2%、「GrubHub」が51.4%。フランスは「Uber Eats」が最も多く87.0%、次いで「Deliveroo」が61.3%、「Just Eat」が30.0%という結果に。3か国ともに「Uber Eats」が1位、2位にランキングしています。ちなみに「Uber Eats」はアメリカから来たもので、 日本では2016年よりサービスが開始されています。

フードデリバリーサービスを利用したシーン|3か国ともに「料理をするのが面倒なとき」の意見が上位に

直近1年間にフードデリバリーサービスを利用したと回答した日本の220人、アメリカの315人、フランスの318人を対象に、フードデリバリーサービスを利用したシーンを聞いたところ(複数回答可)、日本は「料理をするのが面倒なとき」が最も多く55.0%、次いで「自分では作れない料理が食べたいとき」が33.6%、「割引などキャンペーンがあるとき」が32.7%となりました。

アメリカは「仕事や家事などで料理する時間が取りづらいとき」が最も多く45.7%、次いで「料理をするのが面倒なとき」が38.7%、「自宅で外で食べる料理を食べたいとき」が38.4%。フランスは「料理をするのが面倒なとき」が最も多く53.5%、次いで「仕事や家事などで料理する時間が取りづらいとき」が48.1%、「自宅で外で食べる料理を食べたいとき」と「自分では作れない料理が食べたいとき」が37.1%という結果になりました。

モバイルオーダーを利用経験|日本は42.3%、アメリカは79.1%、フランスは69.7%

最後に、モバイルオーダー(スマホなどを利用して飲食店などのメニューの注文や決済を行い、注文者がお店に商品を取りに行くサービス)の利用経験を聞いたところ、利用したことがあると回答したのは日本が42.3%、アメリカが79.1%、フランスが69.7%となりました。

マクドナルドのモバイルオーダーは日本38.4%、アメリカ62.8%、フランス61.3%、スターバックスのモバイルオーダーは日本13.0%、アメリカ42.9%、フランス20.9%が利用したことがあると回答しています。店舗で待つ時間を短縮できるモバイルオーダーですが、お店にピックアップしに行かなければいけないことがネックになっているのか、他国と比べて日本での普及率は低くなっています。

いかがでしたか? 日本ではコロナ禍より急激に普及したイメージのあるデリバリーサービスですが、モバイルオーダーを含め、他国に比べると利用者は少ないことがわかりました。しかし、利用したシーンでは「料理をするのが面倒なとき」と回答する方が3か国共通で多く、料理をする手間を省きたいときに利用する方が多いようです。

■調査概要
調査期間:2023年2月15日~2月20日
有効回答:日本430人、アメリカ406人、フランス406人 ※人口構成比に合わせて回収
調査方法:インターネット調査
調査対象:日本(東京)、アメリカ(ニューヨーク)、フランス(パリ)に住む20歳~49歳の男女
設問数:20問

文/ふじのあやこ

 

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