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コロナ禍より、フードデリバリーサービスが普及しました。しかし、その一方で飲食店に行くことを自粛する流れもあり、家で食事を作る機会が増えた方も多かったのではないでしょうか。

MMDLabo株式会社が運営するMMD研究所は、GMOリサーチ株式会社が提供する海外パネルを利用し、日本(東京)、アメリカ(ニューヨーク)、フランス(パリ)に住む20歳~49歳の男女を対象に2023年2月15日~2月20日までの期間で「日米仏3か国比較:都市部消費者の食の意識・動向調査(※)」を実施しました。各国の食事に対する意識に違いはあるのでしょうか。調査結果をご報告します。

(※)日本(東京)在住者(以下、日本)は430人、アメリカ(ニューヨーク)在住者(以下、アメリカ)は406人、フランス(パリ)在住者(以下、フランス)は406人に調査を実施。本調査レポートは小数点以下任意の桁を四捨五入して表記しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合があります

米仏男性に比べ、食事作りを「自分が中心に実施している」割合は日本人男性が最下位に

まず、日常生活における食事作りに関してどのような立場にいるか聞いたところ、「自分が中心に実施している」と回答したのは日本男性が39.6%、日本女性が72.8%、アメリカ男性が45.8%、アメリカ女性が71.7%、フランス男性が55.4%、フランス女性が74.4%という結果に。日本人男性の意識が他国に比べて低いことが伺えます。

続いて、朝食・昼食・夕食に関して最も割合が高い食事内容を聞いたところ、3か国とも、朝食・昼食・夕食いずれも「家庭内食(※)」が最も多い結果に。

また、「食べない」と回答したのは3か国ともに「朝食」が最も多く、日本が20.0%、アメリカが10.1%、フランス12.1%となり、日本が他国と比べて多い結果になりました。

※「家庭内食」とは自宅で素材から調理したもの。「家庭中食」とはテイクアウト・デリバリーを含む惣菜や弁当など調理済みのものを指す

食材のネット注文・配達サービスを月1回以上利用、日本は25.1%、アメリカは58.4%、フランスは52.5%

食材のネット注文・配達サービスの利用に関して聞いたところ、利用したことがあると回答したのは日本が40.9%、アメリカが78.6%、フランスが77.1%。日本人の割合が約30%も低い結果になりました。

さらに、月1回以上利用している割合も、日本が25.1%、アメリカが58.4%、フランスが52.5%と大きく差がひらきました。

ミールキットのネット注文・配達サービスを月1回以上利用、日本は10.2%、アメリカは44.8%、フランスは32.3%

食材のネット注文・配達サービスに続き、ミールキットのネット注文・配達サービスの利用に関して聞いたところ、利用したことがあると回答したのは、日本が24.4%、アメリカが67.7%、フランスが58.9%となりました。

ミールキットのネット注文・配達サービスを月1回以上利用している割合は、日本が10.2%、アメリカが44.8%、フランスが32.3%という結果に。日本では他国と比べてまだミールキットのネット注文・配達サービスの利用が普及していないようです。

最後に、食材のネット注文・配達サービスとミールキットのネット注文・配達サービスを利用する理由を伺いました。

直近1年間に食材のネット注文・配達サービスを利用したと回答した日本の176人、アメリカの319人、フランスの313人を対象に、食材のネット注文・配達サービスを利用する理由を聞いたところ(複数回答可)、日本は「重たいものを届けてくれるから」が最も多く39.2%、次いで「買い物に行く時間を節約できるから」が33.5%、「実店舗に行くのが面倒だから」が31.8%となりました。

アメリカは「買い物に行く時間を節約できるから」が最も多く42.0%、次いで「仕事や家事などで実店舗に行く時間が取りづらいから」が33.5%、「欲しいものが探しやすいから」が32.9%。フランスは「買い物に行く時間を節約できるから」と「実店舗に行くのが面倒だから」が最も多く32.3%、次いで「時間を気にせずに注文できるから」が28.8%となりました。

直近1年間にミールキットのネット注文・配達サービスを利用したと回答した日本の105人、アメリカの275人、フランスの239人を対象に、ミールキットのネット注文・配達サービスを利用する理由を聞いたところ(複数回答可)、日本は「時短になるから」が最も多く32.4%、次いで「手間をかけずに贅沢なメニューを作れるから」が31.4%、「献立を考える必要がないから」が30.5%となりました。

アメリカは「味がおいしいから」が最も多く36.4%、次いで「時短になるから」が35.3%、「新しい料理に挑戦できるから」と「値段がお手頃だから」が同割合の28.4%。フランスは「値段がお手頃だから」が最も多く27.2%、次いで「時短になるから」が26.8%、「新しい料理に挑戦できるから」が26.4%となり、ミールキットのネット注文・配達サービスを利用する理由のトップは各国異なる結果となりました。

いかがでしたか? 朝食・昼食・夕食では3か国ともに自宅で素材から調理する「家庭内食」が最も多い結果となったものの、食材やミールキットのネット注文・配達サービスはアメリカ、フランスに比べて利用者が少ないことがわかりました。日本人男性の食事作りに対する意識の低さも、食材やミールキットの注文など手間を省けるものを利用すれば向上していくのかもしれません。

■調査概要
調査期間:2023年2月15日~2月20日
有効回答:日本430人、アメリカ406人、フランス406人 ※人口構成比に合わせて回収
調査方法:インターネット調査
調査対象:日本(東京)、アメリカ(ニューヨーク)、フランス(パリ)に住む20歳~49歳の男女
設問数:20問

文/ふじのあやこ

 

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