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テレビやラジオ、雑誌などの各メディアで活躍中の放送作家・コメンテーター・コラムニストの山田美保子さん。著名人との交流も頻繁なだけに、気の利いた手土産を贈る機会も多くあるそうです。そんな山田さんに毎月、贈る側も贈られる側も心が躍る“とっておきの手土産”を紹介していただきます。

【心躍る! とっておきの手土産】
第14回 これからの季節におすすめの涼やかギフト

文・山田美保子

私は東京生まれで東京育ちですが、23区内で詳しいのは圧倒的に城南地区です。自宅は世田谷の南端、小学校から渋谷にある青山学院に電車通学していたので、本当はしてはいけなかったのですが寄り道先は学校の近くか、東急東横線の自由が丘駅か田園調布駅を下りた付近でした。

田園調布駅の西口ロータリーにあった『ジャーマンベーカリー』はバースデーケーキを注文するお店でした。私の誕生日は「端午の節句」の前日ゆえ、たいていの場合、ケーキには紙で出来た鯉のぼりが刺さっていたものです。年子の弟がいるため、私の誕生日と端午の節句と子供の日は一緒くたにされていました。「それでは少々気の毒だ」ということで、初めて買ってもらった『ジャーマンベーカリー』のバースデーケーキは中央にいるビニール製のお人形が色とりどりの生クリームのドレスをまとっているようなもので半世紀前としては、かなり斬新なデザインでした。

自由が丘の駅前には、ペコちゃんやポコちゃんのお人形が季節毎に着替える衣装を見るのを楽しみに『不二家』に寄ったし、家族にとって「特別な日」は、青学の一学年下の男子の実家である『モンブラン』にも行きました。そして、大学生になってクルマを乗り回すようになってからは駐車場が広い田園調布の『レピドール』に度々寄り道したものです。

毒蝮三太夫さんとのグルメな思い出が詰まった『近江屋洋菓子店』

こうして学生時代までのテリトリーに位置していたケーキ屋さんにはたくさんの思い出がありますし、エピソードがスラスラ出てきます。

大学を卒業してTBS954キャスタードライバーとなってラジオカーで下町のレポートをするようになってから御縁ができたのが神田淡路町の『近江屋洋菓子店』です。ほかにも神田須田町のお蕎麦屋さん『神田まつや』や、神田淡路町の洋食屋さん『松榮亭』は、キャスタードライバーにならなかったら知りえなかったし、忘れられない老舗ばかり。

実は、TBSの社員や出演者の皆さんにはグルメがとても多いのです。飲食店が多い赤坂にあるからでしょうね。これは今も間違いないことで、在京キー局のどの局よりもTBSの関係者は飲食店をよく知っているし、番組の打ち上げにも力を入れてくれました。

キャスタードライバーは自分たちだけで中継先からリポートを入れるのと、タレントさんやアナウンサー、記者の皆さんを後部座席にお載せして中継のお手伝いをすることがありました。たとえば午前中の「東食ミュージックプレゼント」で毒蝮三太夫さんと30分の生中継を終え、TBSに帰るまでの途中、蝮さんにはよくお昼を御馳走になり、その内の代表的な2軒が『松榮亭』と『まつや』であり、その後のデザートを御馳走になったり、お土産にしていただいたりしたのが『近江屋洋菓子店』だったのです。

魅了される、レトロな装いと丁寧に作られたケーキや焼菓子

レトロな店構えでいただく昔ながらのシュークリームやショートケーキは、自由が丘や田園調布のそれとは異なる“顔”をしていました。しかも、お値段が信じられないほど安かったのを憶えています(毎回、御馳走になっていたのに、なんですが……)。

でも、職人さんたちが生地もクリームも真面目に作っていらっしゃるのだということが20代前半の私でもよくわかりましたし、使われているフルーツはいつも新鮮だし、アップルパイに使われるリンゴや、フルーツポンチのキンカンの甘煮などもすべてお店で調理していらしたのです。

私にとって、あまり御縁のない神田界隈にありながら、外観や内観、店員さんたちの素晴らしいサービスや職人さんたちの技、そしてケーキや焼菓子などについて鮮明に憶えているのには理由があります。実はキャスタードライバーは「困ったときの『近江屋洋菓子店』」とばかりに、何度も中継させていただいたからです。

1884年創業の同店は、当初はパン屋さんでした。が、海外の「ミルクホール」で経験を積んだ二代目が習得した技術でケーキを作り始め、1947年頃から洋菓子を中心に製造販売するようになりました。私が産まれる10年前の話です。

前述のシンプルなシュークリームや、小さなバースデーケーキのような苺サンドショートは大人気。喫茶コーナーのドリンクバーにはフレッシュジュースやホットチョコレート、野菜スープなどが……。私が初めて飲んだホットチョコレートは確か『近江屋洋菓子店』だったと思います。

キャスタードライバーが担当する生中継は“花鳥風月”の世界がメインで、季節の移り変わりや、下町のお祭りなどはマストです。『近江屋洋菓子店』では、クリスマスはもちろん、バレンタインデーのギフトや、御中元や御歳暮などのタイミングでもお邪魔して、ラジオではありましたが、懸命に食リポをしたり、ショーケースの中身の移り変わりを説明したりしたものです。

昔も今も大人気! フルーツの断面が美しい瓶詰めフルーツポンチ

ロングセラーとして顧客に愛される商品は数え切れないのですが、子どもの頃、食卓に出てきたマヨネーズ瓶を思わせる透明容器に入った「フルーツポンチ」は、手土産として今も大人気。オレンジ、キウィ、パイナップル、バナナ、マスカット、メロン、ドラゴンフルーツなど、今風に言うと「映える」瓶の中身は、見た目の美しさを考えて、職人さんたちが断面や配置にこだわって手作業で詰めています。

その容器は『近江屋』『Omiya』のロゴ入りのボックスに入り、その上から可愛いイラストの包装紙でくるまれ、ピンクにゴールドのラインが入ったオーガンジーのリボンで結ばれています。

この包装紙のイラストというのがまた可愛いのです。優しい色合いで描かれた少女やパラソルのイラストは戦後から続くデザイン。それを入れてくれるのは、『近江屋洋菓子店』の歴史を感じさせるレトロな紙袋なのです。

各フルーツと甘さ控えめなシロップの相性はこの上なくピッタリ。包みを持ってみると「重たい」と感じるだけあって、中身はギッシリ。3~4人が集まるホームパーティーの手土産にしたなら全員で楽しめますし、もしも贅沢に1人で食すとしたら、初日はストレートで、翌朝はヨーグルトと共に、お昼はスパークリングウォーターや、酒飲みの私はスパークリングワインに合わせたりもします。

これからの季節は特に予約をすることをオススメしたいほどの人気商品。季節のスピードが速い今年は、既に各地で夏日や真夏日が記録されています。涼やかな見た目で爽やかな味わいの『近江屋洋菓子店』の「フルーツポンチ」を是非、手土産に御利用ください。

文・山田美保子

山田 美保子(やまだ・みほこ)
1957年、東京都出身。TBSキャスタードライバー、フリーレポーターを経て、「カノッサの屈辱」「恋のから騒ぎ」や「踊る!さんま御殿!!」などの人気番組の放送作家として活躍。テレビやラジオのコメンテーター、コラムニストとしても活動中。

商品のお問い合わせ先
近江屋洋菓子店
https://www.ohmiyayougashiten.co.jp/

 


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