“臓活”とは中医学においての五臓=肝・心・脾・肺・腎を活性化し、からだやこころを整える活動のことです。女優やモデルなどから絶大な信頼を得ている美容サロン「BHY」の代表者で、中医学博士の尹 生花(いん・せいか)先生は、20年のサロンワークから得た経験として、“臓活”は「美と健康と若さ」を保つには欠かせないと言います。
そんな尹先生が考案した「臓活おかゆ」は、中医学の理論に基づき五臓の機能を活性化する中華がゆです。おかゆであることで食べやすく、具材の栄養素も摂りやすくなっています。
今回は、尹先生自身も毎朝食べているというレシピを季節ごとにまとめた著書『まいにち臓活おかゆ』から、食欲不振の改善におすすめの「花椒香るラム肉のおかゆ」と、気持ちを安定させる「いちじくのジャスミンがゆ」をご紹介します。毎日の朝食にこの「臓活おかゆ」を取り入れて、体の内側から「美と健康と若さ」を目指してみませんか。
文/尹 生花(いん・せいか)
花椒香るラム肉のおかゆ
【材料】(2人分)
米 75g
花椒(ホアジャオ) 10g
ラム肉 5g
白菜 3g
塩 小さじ1/4
水 600ml
1.米は洗い、たっぷりの水(分量外)を入れて一晩浸水させ、ざるに上げる。花椒をお茶パックに入れる。ラム肉、白菜は食べやすい大きさに切る。
2.鍋に米、花椒のパック、水600mlを入れて中火にかける。沸騰したらへらで鍋底をこそげるように混ぜ、吹きこぼれないように蓋をずらして、弱火で20分煮る。時々かき混ぜる。
3.花椒のパックを取り出し、ラム肉、白菜を加えて10分煮て、塩を加えて味をととのえる。
この組み合わせのおかゆは…
脾胃(ひい)を温めて、胃腸の働きを高めることが得意なおかゆ。冷えによる嘔吐や下痢、おなかが減っているのに食欲がないときや、口の乾きを感じるときにもおすすめです。
いちじくのジャスミンがゆ
【材料】(2人分)
米 75g
ジャスミン( 食用花がなければお茶でもよい) 15g
いちじく 8g
砂糖 15g
水 600ml
1.米は洗い、たっぷりの水(分量外)を入れて一晩浸水させ、ざるに上げる。ジャスミンはお茶パックに入れる。いちじくは1cm角に切る。
2.鍋に米、ジャスミンのパック、水600mlを入れて中火にかける。沸騰したらへらで鍋底をこそげるように混ぜ、吹きこぼれないように蓋をずらして、弱火で25分煮る。時々かき混ぜる。
3.ジャスミンのパックを取り出し、いちじくを加えて5分煮て、砂糖を加えて味をととのえる。
この組み合わせのおかゆは…
ストレスなどで気が滞ると胃の不調を起こすことも。そんなときにおすすめしたいのがこのおかゆ。気滞(気の巡りが悪くなる)による消化不良や食欲不振、胃もたれの改善にも効果的。胃にハリがある人にもおすすめです。
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尹生花(いん・せいか)
北京中医薬大学博士課程(医学博士)修了。「BHY」代表。早稲田大学ビジネススクール(MBA)卒業。厚生労働省認可・はり師・きゅう師資格取得。「HMB(日本ホリスティックメディカルビューティ協会)」理事長。「世界中医学学会連合会体質研究専門委員会」常務理事。ホリスティックビューティの先駆者として、「からだの内側と肌の相関関係」を数字で解明。美容ジャーナリストから女優、モデルら多くの著名人のかかりつけサロンとして知られている。BHYとはBeauty・Health・Youthの頭文字から取ったもの。この三位一体の実現には、五臓のバランスと活性化が重要と説く。著書に『あなたが「やってはいけない」ダイエット』(小学館刊)、『みんなの臓活』『みんなの臓活トレーニング』(ともにワニブックス刊)などがある。臓活についてもっと知りたい方は、尹先生のInstagram(@seika_yin)にて開催中のライブカウンセリングに参加してみては。お申込みはbhy.hp.peraichi.com/liveまで。
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『まいにち臓活おかゆ』(尹生花 著)
世界文化社