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近年、“フェムケア”、“フェムテック”という言葉が注目されています。
“フェムケア”は「Feminine(女性の)」と「Care(ケア)」をかけ合わせた言葉で、女性の体や健康のケアをする製品・サービスのことを指します。
“フェムテック”は「Feminine(女性の)」と「Technology(技術)」をかけ合わせた言葉で、女性が抱える健康課題をテクノロジーで解決する商品やサービスのことを指します。

人生100年時代とも呼ばれるこれからの時代、健康寿命を延ばしQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を向上させるためにも、フェムケア・フェムテックが非常に重要な役割を担うといえます。

一方、フェムケア・フェムテックという概念がまだなく、現在のように女性の体や健康のケアに着目した製品が多くはなかった時代にさまざまなライフステージを歩んできた、高齢の女性の生活と体の実態はどのようなものなのでしょうか。

株式会社ホットアルバム炭酸泉タブレット(https://tansan-kenko.com/)は、全国の70歳以上の女性を対象に、「高齢者の生活と体の実態」に関する調査を実施しました。

平均体温は36℃台前半が57.8%で最多。35℃台後半が24.6%で次点に続き、比較的低め

はじめに、現在の平均体温について調査したところ、『36.0℃~36.4℃(57.8%)』が最も多く、以降『35.5℃~35.9℃(24.6%)』『36.5℃~36.9℃(10.6%)』『35.0℃~35.4℃(5.3%)』『34.1℃~34.9℃(1.0%)』『37.5℃以上(0.5%)』『37.0℃~37.4℃(0.2%)』と続き、8割以上が35.5℃~36.4℃であることが分かりました。【図1】

【図1】

初潮がきたのは「12歳~13歳ころ」が44.9%で最多。閉経は「51歳~55歳ころ」が最も多く41.5%

初潮がきた時期について調査したところ、『12歳~13歳ころ(44.9%)』が最も多く、以降『14歳~15歳ころ(33.8%)』『10歳~11歳ころ(12.4%)』『16歳~17歳ころ(6.1%)』『18歳以降(2.7%)』『8歳~9歳ころ(0.1%)』と続き、8割近くが12歳~15歳ころに初潮を迎えたことが分かりました。【図2-1】

続いて、閉経した時期については、『51歳~55歳ころ(41.5%)』という回答が最も多く、以降『56歳~60歳ころ(22.5%)』『46歳~50歳ころ(20.8%)』『61歳~65歳ころ(6.6%)』『41歳~45歳ころ(6.1%)』『66歳~70歳ころ(1.5%)』と続き、51歳~60歳ころに閉経を迎えた方が多い一方で、41歳~50歳ころに閉経を迎えた方も約4人に1人にのぼることが分かりました。【図2-2】

【図2-1・2-2】

粗悪な市販品や自作の生理用品により、経血の“漏れ”など心身ともに負担がかかっていた

月経の際に困ったことについて具体的に伺ったところ、以下の回答などが寄せられました。

月経の際はこれに困りました……
・生理用品、ショーツなどがまだ十分でなかったので漏らしたり、ずれたりして気苦労した(70代/福岡県)
・綿花しか無かったから汚す度合いが多くて嫌だった。生理痛が酷かった(70代/北海道)
・40代に入ってから子宮内膜症に悩まされた。出血が多くタンポンとナプキンの両方を当てていても漏れ、下着を汚すことが度々あった(70代/兵庫県)
・5~6日続くこと。特に就寝中に寝具に着いたりして後始末が大変だったこと(70代/埼玉県)
・子宮筋腫があり量が多く生理期間中はヒヤヒヤしていた(70代/東京都)
・量が多く昔は生理用ナプキンもなく精神的に負担が重くて憂鬱だった(80歳以上/香川県)

生理痛の痛みはもちろん、現在のように生理用品が進化しておらず、経血の量が多い時に漏れてしまうなど大変な思いをした方は多く、また、不安による精神的苦痛も大きかった様子がうかがえます。

続いて、生理初期から最初の妊娠までに使用していた生理用品についての具体的な回答は以下の通りでした。

■生理初期~最初の妊娠まではこの生理用品を使用していました
・生理初期は、市販品はなく母が用意してくれた脱脂綿と脱脂綿の間にちり紙を割いたものを挟んだものを使用。それから市販品が発売され、多いときはタンポンを使用(70代/千葉県)
・今の様な生理用品がなくて、脱脂綿にペーパーを巻いて自分で作って使っていた。その後は良い商品が出始めた(70代/石川県)
・初期の頃は綿花を折りたたんだもの。次第に紙の生理用ナプキンが販売されるようになるとそれを使用した。最初の妊娠の頃は紙の使い捨てナプキン(70代/兵庫県)
・初めは布製のちにはシートやタンポンなども使った(80歳以上/北海道)
・学校で申し込み購入していたが、時代的にゴム使用で、むれるし、においも嫌でした。歳を経るとともに、生理用品も格段に進化、ありがたかったです(70代/神奈川県)
・厚いナプキン。当時は何種類もなかったと思う(70代/神奈川県)

現在のように生理用品が充実していなかったこともあり、綿花(脱脂綿)を使用して自作したりゴムを使用していた人が多いようです。また、生理用ナプキンを使用していた人も、現在のようにいくつも種類があったわけではなかったこともあり、やはり大変だった様子がうかがえます。

30~50代女性の生理に対する現状は?

一般的な市販生理用品も種類が増え、紙・布・タンポンに加え、「昼用・夜用」と使い分けることで、日々の生活に支障がないようにしているようですが、オーガニックコットンナプキンやかぶれないなどの肌に優しい素材にこだわった生理用品を使用している人も少なくありません。こういった生理用品の充実は女性にとって、普段の生活を過ごしやすくする欠かせないアイテムになっていますが、その反面で皮膚の中でも経皮毒の吸収率が高い局部の外部ケアしかできておらず、体の中に浸透してくる化学物質のケアへの意識も注目されつつあります。

更年期の症状は「発汗・冷や汗」「ホットフラッシュ」「のぼせ」など

経験した更年期障害の症状について調査したところ、『特に気になることはなかった(45.1%)』という回答が最も多く、以降『発汗・冷や汗(25.4%)』『ホットフラッシュ(20.7%)』『のぼせ(14.7%)』『肩こり(12.6%)』『イラつき(12.0%)』『倦怠感(11.5%)』と続きました。【図3】

『特に気になることはなかった』が4割を超えましたが、逆にいえば、半数以上の方が、『発汗・冷や汗』や『ホットフラッシュ』をはじめ、何かしら更年期障害の症状に悩まされたことが分かります。

【図3】

「現在更年期の症状を抱えている30歳~49歳の女性への調査」によると、『イラつき(60.7%)』『肩こり(43.7%)』『倦怠感(42.0%)』『発汗・冷や汗(32.7%)』『めまい(25.0%)』と様々な症状に悩まされている様子から、現在と数十年前とでは、普段の生活から体に及ぼす影響が変化してきていると考えられます。【図4】

【図4】

60歳以降は8割が異性との深いスキンシップ願望がない

ここからは、異性とのスキンシップについての調査をみてみましょう。

60歳以降、異性との深いスキンシップへの願望があるかどうかについて調査したところ、『とてもある(0.7%)』『たまにある(9.3%)』『あまりない(19.1%)』『ほぼない(61.5%)』『答えたくない(9.4%)』という結果となり、8割が、60歳以降は異性との深いスキンシップへの願望がなくなっていることが分かりました。【図4-1】

50歳を迎える前に異性との深いスキンシップがなくなった人は約3割

続いて、実際に何歳ころまで異性との深いスキンシップがあったか調査したところ、『50歳~54歳ころまで(14.8%)』という回答が最も多く、以降『55歳~59歳ころまで(13.9%)』『~39歳まで(11.1%)』『45歳~49歳ころまで(10.1%)』『60歳~64歳ころまで(9.9%)』『40歳~44歳ころまで(6.7%)』『65歳~69歳ころまで(6.6%)』『70歳~以降現在まで(5.6%)』と続き、50歳を迎える前に異性との深いスキンシップがなくなった人が約3割にのぼることが分かりました。【図4-2】
※『答えたくない』と回答した方は21.3%

【図4-1・4-2】

人生100年時代を謳歌するために

本調査で、現在70歳以上の高齢女性の多くが、12歳~15歳ころに初潮を迎え、50代で閉経を迎えた一方、50歳以前に閉経を迎えた人も約4人に1人にのぼることが明らかになりました。また、現在のように生理用品の機能やラインナップは充実していなかったこともあり、生理痛などの症状はもちろん、脱脂綿で生理用品を自作したり、市販の生理用品も粗悪だったりして経血が漏れてしまうなど、月経の際は心身ともに大きな負担がかかっていた様子もうかがえます。

そして、更年期には「発汗・冷や汗」をはじめ、「ホットフラッシュ」「のぼせ」などの症状が出た方が半数を超えたことから、やはり更年期障害は女性にとって身近であり、そして悩ませるものであるのが実情のようです。
加えて、60歳以降は異性との深いスキンシップへの願望がなくなったという人が約8割と非常に多く、50歳を迎える前に異性との深いスキンシップがなくなってしまったという人も約3割にのぼることが明らかになりました。

人生100年時代、健康寿命を延ばし、セカンドライフを謳歌していくためには、体へのストレスを与えない日々のケアを意識する必要があります。そのためにも“フェムケア”、“フェムテック”への関心を高め、知識を深めていきたいものです。

【調査概要】
「高齢者の生活と体の実態」に関する調査
調査日:2022年9月27日(火)
調査方法:インターネット調査
調査人数:1,026人
調査対象:全国の70歳以上女性
モニター提供元:ゼネラルリサーチ 

「更年期症状がある方の実態」に関する調査
調査日:2022年11月21日(月)~28日(月)
調査方法:アプリ登録者
調査人数:300人
調査対象:30~49歳の更年期症状のある女性
モニター提供元:ラルーン

 

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