髪が美しく豊かな女性はそれだけで魅力的なものです。そんな美しい髪を維持するには手間もお金もかかってしまうと思っている人も多いでしょう。しかし、ヘアケアの記事編集に携わってきた美容ジャーナリストで毛髪診断士でもある伊熊奈美さんによると、だれもが無理なくできて、体にやさしく、それでいて素敵な髪と褒められる、そんな白髪ケアの方法があるそうです。
髪の乾かし方を意識している人は少ないと思いますが、乾かすときこそ頭皮ケアとボリュームアップの絶好のタイミングだと言います。そこで今回は、伊熊さんの著書『いい白髪ケア、やばい白髪ケア』から、髪を乾かしながらできるヘアケアについてご紹介します。
髪はいくつになっても「女性の命」です。髪に自信を持つことで、自分にも自信をつけませんか。
文/伊熊奈美
乾かしながら、頭皮ケア&ボリュームアップ
ヘアドライは髪を乾かすだけではなく、以下の3つを行う絶好のタイミングです。
A.育毛のための頭皮ケア
B.立ち上がりをよくするボリュームアップブロー
C.まとまりよくするスタイリング
髪を洗うのが夜の場合は、洗って乾かしてあとは寝るだけなのに、BやCは必要? と疑問に思うかもしれませんが、必要です! 夜にスタイリングの下準備までやっておくと、朝は少しの手間で外出できます。忙しい朝がグンと楽に、しかも髪の見た目が整うのですから、乾かすときに行うのが正解です。
乾かすときは、「今はこの部分を乾かしているんだ」と、乾かす部位をイメージするのがボイントです。つまり、心の中で、頭部をブロック分けしながら1か所ずつ乾かしていくのです。ただ漠然とやるよりも効率的に乾かせます。
(1)頭皮のTゾーンの数か所に育毛剤や美容液を
毛穴も髪もスッキリピカピカになったこの瞬間こそ、頭皮に届けたい育毛剤や頭皮を保湿する美容液をつけてください。つける場所は頭皮のTゾーンを中心に。指先で頭皮をこすったりせず、手を髪の下から入れ、そっと頭皮を押さえて浸透させます。
(2)毛先には洗い流さないトリートメントか、ヘアオイル
髪を保護してパサつきを抑えます。髪全体を左右ふたつに分けたら、適量の半分を手に取って両手のひらに広げます。あまり上のほうからつけると、髪がペタンとしてしまうので、まず毛先を両手で挟んで、次はそのすぐ上を挟み、髪の長さの中間あたりまでつけます。逆サイドも同じように半分手に取ってつけましょう。
(3)後頭部→サイド→トップ・前髪の順で丁寧に乾かす
後頭部の髪をめくり上げて、内側の頭皮にドライヤーの風をあてます。体勢がきつくなければ、後頭部はおじぎをした状態で乾かすといいでしょう。こうすると頭頂のボリュームアップにもつながります。
次にサイドの髪を片側に寄せて軽く引っ張り上げ、根元にドライヤーを垂直にあてます。片側が乾いたら、反対側も同様に。
トップと前髪は髪を上に持ち上げ、軽く引っ張りながら頭皮を乾かしましょう。短い前髪がある場合は根元から風をあてて、前に軽く引っ張ります。
(4)キューティクルの流れに沿って温風&冷風をあてる
ここまでで8割ほど乾いた状態になっているので、手ぐしを通しながら上から温風をあてて表面をざっと乾かし、最後に冷風をかけて完了です。
翌朝は、頭頂の頭皮を水スプレーで濡らし(3)~(4)を繰り返すと立ち上がりとまとまりが復活します。また、頭頂部に皮脂を吸着して頭皮のベタつきを抑えるドライシャンプーや、ボリュームアップローションを使えば、寝ている間にペタンとつぶれたトップもふんわり。
潤いやまとまり感が必要なら、もう一度オイルを毛先に足し、最後はブローをキープするスプレーを全体にかけておきましょう。
イラスト/伊藤美樹
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『いい白髪ケア、やばい白髪ケア』(伊熊奈美 著)
小学館
伊熊奈美(いくま・なみ)
美容ジャーナリスト。日本毛髪科学協会 毛髪診断士・認定講師、国際毛髪皮膚科学研究所 毛髪技能士。1972年静岡県浜松市生まれ。地元タウン誌の編集記者、女性誌編集部の美容担当などを経て、フリーランスに。以来20年以上、「女性のリアルな生活に活かせること」をモットーに、スキンケア、ヘアメイクなど、見た目づくりから医療分野まで幅広く企画・取材。特に毛髪科学分野とヘアケアに精通し、雑誌、新聞、WEB媒体にて執筆中。今までに約2万点以上の化粧品や美容関連アイテムに触れてきた目利きとしても信頼を得ている。講演活動も行う。