ウォーキングだけで痩せるのは難しいと思っている人は多いのではないでしょうか。しかし、これまで６万人以上を指導してきたウォーキングのスペシャリスト・山口マユウさんが提案する「やせる３拍子ウォーク」は、無理な食事制限は一切なく、３歩目の歩幅を広げるだけでいいというシンプルなものです。
日常生活にエクササイズを組み込むことができるウォーキングは、ジムに行く時間がなくても、通勤や買い物、散歩などさまざまなタイミングや場所で取り入れやすいものです。山口さんの著書『やせる３拍子ウォーク』より、その効果をより確実に得るために大切な、基本の立ち方と理想の歩き方をご紹介します。
文／山口マユウ
「正しく立つ」から始めましょう
「やせる３拍子ウォーク」は、正しく立つことから始まります。
まずは足指とかかとを地面にしっかりつけましょう。お尻の穴はキュッと締め、“上昇志向”で重心を引き上げましょう。おへそが「縦」になるイメージです。
肩甲骨（けんこうこつ）はギュッと寄せ、肩の力はぬく。あごは上げすぎず、引きすぎず。最後に目線を前に向けて完成です。
【POINT】
・肩の高さをそろえる
・おへそを縦長にするようにイメージして重心を上へ
・耳・肩・腰骨・くるぶしが一直線
・下腹チェック
「かかとトントン♪ひも結び」で、歩き方がガラリと変わる！
どんなにいい靴でも、履き方が悪いと、正しく歩きにくくなります。「かかとトントン♪ひも結び」で靴に足をなじませましょう。
足を靴に入れたあと、「かかと→つま先」の順にサイズを合わせ、ひもを結びます。
（１）かかとトントン♪ひも結び
（２）踏み込む踏み込む♪
（３）靴ひもキュッ♪
「（１）かかとトントン♪」のとき、「つま先・足指を１本ずつ動かせること」を確認してください。
反対に「つま先→かかと」の順でサイズを合わせるのはNG。つま先を靴の中でギチギチに詰め込んでしまうと、足指が動けなくなり、足指本来の力が出せなくなります。
靴ひもは、結びっぱなしではなく、その都度結び直しましょう。
理想の歩き方
「足が自動的にすいすいスタスタ動いちゃう！」
そんななめらかな足運びを実現するには、「うしろ足」（歩行時、瞬間的にうしろにくる足）で地面を強く蹴るのが大切です。うまく蹴れると、歩幅は自動的に広がり、歩行スピードもアップします。
【POINT】
・頭上：見えないもので天から引っ張られている気持ち。
・目：前方10ｍ先をまっすぐ見る。
・口：くちびるを軽く合わせ口角を上げる。
・うしろの腕：腕は90度に曲げ、真うしろに引く。
・左右のひざ：両方とものばす。
・うしろ足の足指：つま先に重心を残して、地面をギュッと踏み込む。
・前方のかかと：かかと着地。
・歩幅：歩幅＝身長－100㎝（通常より手の人さし指1本分、歩幅を広げるとこれに近づく。
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「前足やうしろ足なんて、人間にも当てはまるの？」と驚かれるかもしれませんが、非常に重要なのです。歩くときは「前に踏み込むこと」ばかりを考えがちですが、「うしろ脚」の動きが重要です。うしろ脚のふくらはぎでおもいっきり蹴るイメージを持っていると足指で強く蹴れるようになります。
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『やせる３拍子ウォーク』（山口マユウ 著）
ダイヤモンド社
山口マユウ（やまぐち・まゆう）
ウォーキングスペシャリスト／一般社団法人 日本DF WALK協会代表理事／テレビ通販の完売女王
「90歳になってもハイヒールの履ける（ゴルフができる）人生を」をモットーに、これまで６万人以上を指導。タン・タン・ターン♪と３歩目だけ手の人さし指１本分（約８cm）、歩幅を広げるだけで楽しく続く「やせる３拍子ウォーク」が「再現性と即効性がある」と受講生に大人気。モデル・女優・各種企業・学校・行政からの信頼も厚く、社員研修、講演も高いリピート率を誇る。一般社団法人 日本DF WALK協会を立ち上げ、日本と中国で認定ウォーキングインストラクターを育成。女優やモデルだけでなく一般の人たちを数々のコンテストのグランプリやファイナリストに育成する手腕が注目を集めている。2011年、自らも第４回『ミセス日本グランプリ』40代グランプリ。「ビビノバスリムサポートインソール」をプロデュースし、ディノス通販売れ筋ランキング「健康・ダイエット部門」第２位。QVCジャパンでは、出演するたびに完売が続いている。メディア出演多数。本書が初の著書。
