テレビやラジオ、雑誌などの各メディアで活躍中の放送作家・コメンテーター・コラムニストの山田美保子さん。著名人との交流も頻繁なだけに、気の利いた手土産を贈る機会も多くあるそうです。そんな山田さんに毎月、贈る側も贈られる側も心が躍る“とっておきの手土産”を紹介していただきます。
【心躍る! とっておきの手土産】
第10回 皿上の“美しき小宇宙”を味わう喜び
文・山田美保子
代官山から並木橋に向かう八幡通りから一本脇に入った小径にあるフレンチレストラン『レザンファン ギャテ』は大好きな一軒です。 全24席の店内でいただけるのは、ランチもディナーも“おまかせコース”のみ。スペシャリテはテリーヌ・コレクションです。
元祖・ホテル御三家のフランス料理で出会った美しく、美味しいテリーヌ
テリーヌの美味しさを知ったのは……、いえ知ってしまったのは20代前半のことでした。巷にフランス料理のお店が増え始めた頃。同時にホテルウェディングも盛んな時代で、同級生の結婚披露宴は、元祖・御三家の『帝国ホテル』『ホテルオークラ』『ホテルニューオータニ』に『キャピトル東急ホテル』を加えたヘビーローテーションでした。お料理は100%、フランス料理。前菜にテリーヌが出てくるコースも少なくありませんでした。
ウェディング以外でもホテルで小規模なパーティーやレセプション、発表会などが頻繁に行われていたあの頃。そこに出てくるものの断面が宝石のように美しかったのです。同時に流行り始めていたブランド洋食器の中央に鎮座したテリーヌをナイフとフォークでゆっくりいただくときの優雅さと言ったら……。本当にいい時代でした。
外観を眺めただけでフランス旅行に出かけたような気持ちになれる『レザンファン ギャテ』
オシャレなマダムが自宅で開いていた料理教室というのもずいぶん流行りましたっけ。「サロネーゼ」という言葉がセレブな女性誌で使われ始める前から、私の世代にはサロネーゼがたくさんいました。恥ずかしながら、私も著名な料理研究家のサロンをはしごしていた時代がありました。なかでも忘れられないのは、お花の教室と料理教室がセットになっている月イチのサロン。そこで仕上げるアレンジメントというのが、ハイブランドのショーウィンドウに飾ってあるような巨大なもので、自宅に持ち帰っても、挿す花瓶がない! という経験も一度や二度ではありませんでした。でも! テリーヌを盛る洋食器はあったのです。なぜなら、前述のホテルウェディングの引き出物や、パーティーのお土産にブランド洋食器が使われていたため、食器棚にはどんどん素敵なお皿が重ねられていきました。
『レザンファン ギャテ』のオーナーマダム、藤井由美さんは東京のお生まれで超セレブ。私とは同年代なので、前述の景色の中、きっと似通った経験をしていらっしゃったはずです。だから由美さんが2007年、スペシャリテがテリーヌ・コレクションという『レザンファン ギャテ』をオープンされたことに心から納得。顧客の皆さんも同様の想いだったことでしょう。
『レザンファン ギャテ』の外観を眺めただけでフランス旅行に出かけたような気持ちになれることは確実。テーブルに案内され、当日のメニューに目をやったり、最高のサービスを受けたりしている内に、20代の頃の“いい時代”まで蘇ってきます。
テリーヌは“フランス料理のエスプリを閉じ込めた小宇宙的料理”
そして、テリーヌ・コレクションです。由美さん曰く、「テリーヌは、直径10数cmの台形の中にフランス料理のエスプリを閉じ込めた小宇宙的料理」。その美しき小宇宙が手土産にできるのですから、なんという幸せなサービスなのでしょうか。
たとえば“持ち寄り”のホームパーティー。『レザンファン ギャテ』のテリーヌと共にバゲットやワインボトルを抱えて訪ねたら、その空間がどれだけ素敵なものとなるのか。私の知り合いの中には、テリーヌに加えて大きな洋皿まで一緒に抱えて行く人まで居ます。万が一、『レザンファン ギャテ』の美しいテリーヌに見合うお皿がなかったときに「ちょっとガッカリしてしまうから」だとか……。
その気持ち、すごくわかります。素敵な方が集うパーティーに出来る限りのオシャレをして出かけたくなるのにも似て、『レザンファン ギャテ』のテリーヌには素敵な洋食器が不可欠なのでした。コロナ禍は、有名レストランの人気シェフの料理をWEB SHOPなどで購入し、自宅で愉しむというスタイルが本当に多く見られましたが、『レザンファン ギャテ』がそれを始めた頃は、とても珍しいことだったのです。
いわば“お取り寄せ”の先駆けだったからこそのアイデアや提案がどんどん進化しているので、時折、出店する『明治屋 広尾店』も常に盛況で、ポップアップを経て、現在はプロパーで冷凍リーチインショーケースにて購入できます。
自宅ディナーが華やかに! レザンファン ギャテプロデュースの『ラ ボンヌ テリーヌ』のテリーヌ商品
そして、冷凍保存可能な商品を扱う『ラ ボンヌ テリーヌ』も大評判。こちらは、特に贈答用にオススメです。
まるでスイーツが入っているかのようなペパーミントグリーンのボックスの中に9種のテリーヌが入っている「プティ・テリーヌコレクション」。同じく、ロールケーキでも入っているかのような白いボックスに、テリーヌと共に、バゲットに塗って食べると最高に美味しいリエットが付いている「シャルキュトリ・テリーヌ&リエットセット」などは自宅用に買ったなら、お誕生日や記念日の自宅ディナーが華やかに彩られること間違いなし。
何より季節感に溢れているので、春夏秋冬の移り変わりにもピッタリなテリーヌがいただけるというのもポイントです。今年はずいぶん開花が早まりましたが、以前、お花見シーズンのギフトとして利用させていただいたことがあります。 「おうち」シリーズの中には、「おうちでマダムのフレンチ・フルコースセット」や、お一人様用の「フレンチ・フルコースセット for Only I」も。
レザンファン ギャテの“美しき小宇宙”を味わい、至福のひとときを
グルメブームと共に年齢を重ねたマダムの中には「外食は億劫だけれど、外で食べる美味しくて素敵な食事を自宅でいただきたい」と希望している方も多いと聞きます。そうしたニーズに敏感かつ素敵に応える由美さんと松澤直紀シェフが繰り出す美しき小宇宙は、至福のひとときを約束してくれます。
山田 美保子(やまだ・みほこ)
1957年、東京都出身。TBSキャスタードライバー、フリーレポーターを経て、「カノッサの屈辱」「恋のから騒ぎ」や「踊る!さんま御殿!!」などの人気番組の放送作家として活躍。テレビやラジオのコメンテーター、コラムニストとしても活動中。
(商品のお問い合わせ先)
レザンファン ギャテ
http://terrine-gates.com/
ラボンヌテリーヌ(工房・オンラインストア)
http://www.labonneterrine.com/