メルセデス・マイバッハの最もスポーティな2シーターオープンカー「SL680」に、さらに贅を尽くした「モノグラムシリーズ」が登場。今年日本上陸が予定される2つのデザインコンセプトを紹介する。
文/竹井あきら
マイバッハ史上最もスポーティ
1921年から美しいスタイルと贅を尽くした室内空間による高級感で人々を魅了してきた「マイバッハ」。2014年、「究極の洗練されたラグジュアリー」を追求するブランド「メルセデス・マイバッハ」として現代に蘇った。
このマイバッハ史上において「最もスポーティなモデル」と謳われるのが、メルセデスのハイパフォーマンスブランドの手になる2シーターオープンカー「AMG SL63」をベースとした「メルセデス・マイバッハSL680」だ。
ショーファードリブンの印象が強いマイバッハだが、SL680はドライビングを楽しむマイバッハとして誕生した。その心臓部には最高出力430 kW/585hpを発生する高い運転能力と快適性に優れた4ℓV型8気筒ツインターボエンジンを採用。「9G-TRONIC」オートマチックトランスミッションと連続トルク可変配分式四輪駆動システム「4MATIC+」を組み合わせ、機敏さと安定性を兼ね備え、操作性と安全性を両立。さらに専用の排気システムによってサウンドを最適化し、広範囲の断熱/遮音対策により高い静粛性を実現している。また、快適性を重視したサスペンションセッティングやソフトエンジンマウントを採用することで、マイバッハならではの静かで快適な乗り心地が提供されるという。
2024年11月29日、メルセデス・マイバッハSL680のアジアプレミアが東京で行われ、導入予定のデザインコンセプト「モノグラムシリーズ」が発表された。
モノグラムシリーズには、「レッドアンビエンス」と「ホワイトアンビエンス」からなる2つのカラーバリエーションが用意され、レッドアンビエンスは、オブシディアンブラックと MANUFAKTURガーネットレッドが織りなす新しいツートーンペイントの組み合わせが特徴。ホワイトアンビエンスは、オブシディアンブラックがMANUFAKTURオパリスホワイトマグノとコントラストを生み出し、メリハリあるエレガンスを演出する。
オブシディアブラックのボンネットには、さらにグラファイトグレーのマイバッハパターンを組み込むことが可能だ。このボンネットの製造工程は非常に複雑で、高い精度が求められるため、一部は手作業で行われるという。
内装には、植物由来のなめし加工を施したクリスタルホワイトのMANUFAKTURナッパレザーと、光沢あるシルバークロームのトリムパーツが随所に施され、マイバッハならではの世界観が感じられるようデザインが施されている。
アコースティックソフトトップには広範囲にわたって防音処理が施され、ソフトトップならではのエレガントなプロポーションと静粛性を両立しているのも魅力だ。
メルセデス・マイバッハならではのドライビングエクスペリエンスと、官能性、美しさ、軽快性を体現した「メルセデス・マイバッハSL680モノグラムシリーズ」。日本導入は、2025年第4四半期に予定されている。
メルセデス・ベンツ日本 公式ウェブサイトhttps://www.mercedes-benz.co.jp/