大間違い2:朝一番のラジオ体操は健康にいい!
新常識:高齢者にはひざを痛める体操もあり
子どもから大人まで誰でもできるラジオ体操。ラジオ体操の誕生は1928年のこと。それから90年以上も愛されてきた国民のための体操です。高齢者の方にも人気で、放送時間が近づくと神社の境内や公園に集まり、みんなで体操をする光景がよく見られます。
全身を使って行うラジオ体操は、短い時間で体のストレッチと筋力強化ができる優れた体操ですが、上半身中心の運動が多く、下半身の屈伸運動があまり入っていません。その割に跳躍があるため、高齢者は足腰を痛める場合があります。
年をとるとひざの軟骨が減り、関節炎を引き起こします。毎日のラジオ体操で痛みをおしてひざを使うと、ひざの調子を崩すかもしれません。高齢者は跳躍の部分を屈伸に変えるなど自分に合った調整が必要です。また早朝ということで体が完全に目覚める前に、勢いで体を動かしギックリ腰になる人もいます。
習慣的に体を動かすこと自体は良いことなので、自分の体調と相談して、無理なく続けましょう。
久保医師comment:高齢者は足腰を痛めないよう、無理な跳躍は控えましょう
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