暮らしを豊かに、私らしく

キャンドルやオーナメントでクリスマスを華やかに演出

街の彩りがクリスマスの雰囲気に……これから気忙しいシーズンが始まります。
園芸家はのんびり冬支度、と思われますが、庭のお掃除や植物の冬ごもりの準備などの作業が重なる時期でもあり、毎日が借り物競走のような日々に突入します。
ですが、クリスマス色に街が染まるのは、幾つになってもワクワクしますし、年神様をお迎えする準備は、毎年のことながら気が引き締まる気持ちがします。忙しい中、暮らしの中に、「ハレ」を彩る楽しさは、やはり良いものだと思うホリデーシーズンです。

背中を丸めたくなる冬の寒さですが、寒さが大好きな植物や温かい室内が大好きな植物が色々と出回り始めます。ポインセチアは、真っ赤だけでなく、ピンクや白、マーブル模様にバラの花の様な形など、バリエーションが増えています。ゴールドのような黄色や白なども加わり、華やかに室内を彩ることができます。ポインセチアは鉢カバーがいらないほど下葉までよく茂った状態で販売されているので、室内を鉢底で汚さない様に受け皿を使って飾ります。

ゴールドのスプレーをしたような模様のポインセチアに、
同じ色合いの小物で雰囲気づくり

受け皿は園芸店で購入すると普通の味気ないものになってしまうことが多いので、カラフルなお皿やゴールドの縁取りがあるようなお皿や容器などを活用するのがお勧めです。周りに、赤いキャンドルや、クリスマスグッズを置けば、華やかなクリスマスコーナーが出来上がります。モミの木を飾るのも素敵ですが、気分を変えてクリスマスカラーで楽しむ、そんなエリアを作るのも楽しいものです。プレゼントを一緒に飾ればさらに盛り上がるはずです。飾り台がない時は、床に直置きしてもかまいません。タータンチェックの布や、グリーンのテーブルクロスなどを床に敷き、その上にギュギュッと集めれば、雑誌の表紙のようなエリアができます。試してみてください!

タータンチェックの布をクシャっとしてから、針葉樹のコニファー(ゴールドクレスト)をおいてコーナーづくり。ゴールドクレストは植物の水分が不足する「水切れ」をしやすいので、注意!
エバーグリーンは、日陰で育つ「ツワブキ」の斑入り。黄色や白の模様がオーナメントの様。ツリーに飾るオーナメントで鉢まわりを彩ります。散らからない様に、大きなトレーに乗せ、電池式のキャンドルなどで雰囲気を出します。

鉢カバーを替えたり、寄せ鉢にしたり……小さな手間で、長く楽しめる景色づくりを

今年はホワイトクリスマスな気分だな! という時は、室内花で室内の乾燥気味を好むシャコバサボテンがお勧めです。冬は室内が乾燥しますので、土が乾いてしまったことに気づかずに水やりを忘れがち。ですが、シャコバサボテンは葉っぱにお水を溜め込みながら育つ植物なので、乾燥気味な環境にも耐えられます。花が咲くとシャンデリアのような華やかさがあり、鉢カバーを陶器にすればエレガントに。雑貨屋さんで見つけたカジュアルな容器を使っても、室内で浮く存在にもならず、飾る場所を選ばない臨機応変型の植物です。花色に透け感があり、日当たりの良い窓辺で育てると、光が透けてとても花色が美しく見えます。開花期間も長く手間がかからない室内植物です。

白の花色は室内が華やかに。冬の日差しに映え、
光が透けてクリーンに見えます。

同じく、子どもの頃から見慣れている室内植物に、シクラメンがあります。母が、年末になると必ず購入して、楽しそうに手入れをしている姿を思い出します。最近では、テーブルサイズのシクラメンの種類が豊富になりましたので、常緑のスキミアとカゴに寄せ鉢をして、緑の葉を保ったままのエバーグリーンで飾るのもお勧め。テーブルサイズのミニシクラメンは、屋外の日当たりが良い場所で育てることもできます。

グリーンの実に見えるのは、スキミアの蕾。真っ白なミニシクラメンを寄せ鉢に。
数株寄せ植えをして、大きなリボンで鉢を巻きます。お正月が過ぎて立春が来たら、
外して早春の寄せ植えで楽しみます。

リビングから見える、ベランダや、玄関前などに、ウエルカムコンテナとして飾るのも素敵です。この季節ならではの景色を楽しんでください。ガーデニングは「必ず植え替えて、鉢を大きくして、しっかり育てなければ!」ということはありません。カゴなどに、数株、数種類を寄せて“植えた風”に楽しむこともできます。水やりをひと鉢ごとに丁寧に行なうことになるので少し面倒な感じもしますが、植える手間を考えたらお手軽なガーデニングです。
冬の彩りを華やかに、「ハレ」を彩る植物飾りです。小さな手間で、長く楽しめる景色づくりができるのもうれしい限り。植物がイキイキしていると、気分も上がってきますので、年末年始を楽しくお家時間が過ごせると思います。

暮らしに合った演出でホリデーガーデニングを楽しんで

お正月らしさを楽しむのであれば、ミニサイズのコチョウランが扱いやすくて便利です。
切り花は、暖かな室内では花持ちが悪く、日持ちがしませんが、鉢花であれば長く室内で栽培可能。しかも連続して花が咲くので、お得な気持ちにさせてくれるのも良いところ。香りが豊かな洋ランのオンシジウムは、室内中に春を運んでくれたような華やかさが楽しめます。
テーブルサイズの洋ランは値段も手頃ですし、サイズ感が室内でちょうど良いサイズ。鉢カバーなどを工夫すれば、カジュアルに楽しむこともできますし、モダンなお正月飾りにもなります。仰々しい陶器の鉢を抜いて、綿糸で糸玉を作る要領でコチョウランの根鉢をくるくる巻きます。そして、絵皿や100円ショップで買える様な塗りの豆盆に乗せ、水引で飾れば、お正月らしいアレンジが出来上がります。五葉松などを一緒に飾ればさらにお正月らしくなります。水やりは、少しぬるく感じる温度の水をたっぷり与えましょう。1週間に1度か、3日に1度か……ランの葉にハリやツヤがなくなったら、たっぷりと水分を吸わせるのがポイントです。

植物を置く周りの彩りで、クリスマスやお正月の雰囲気など、いろいろな楽しみ方ができるのがインドアガーデニングの面白いところ。ツリーに飾るオーナメントを、鉢の周りに置いたり、鉢の上に乗せたり……。ちょっと華やかなリボンを見つけたら、鉢に巻いたり。暮らしの景色に似合う演出を楽しんでみてください。

植物の管理方法はとても簡単。室内も屋外も、日当たりの良い場所で、土が乾いたらお水をたっぷり。これはどんな植物でも共通です。置き遊びにチャレンジしながら、ホリデーシーズンをお楽しみください。
暮らしは楽しいほうが良いんですから。

おまけの話

簡単松飾り。
マンションなど、門松が建てられない時は、扉に松飾りを。五葉松でも根引きの松でも良いです。和紙と水引で整えます。写真はブッシュカン(仏手柑)。

撮影協力/花のワルツ

杉井 志織(すぎい・しおり)
1972年生まれ、埼玉県出身。建築の専門学校を卒業後、フラワースクールで植物の生態やアレンジメント、花屋運営のノウハウなどを学ぶ。現在は、ガーデニングや花壇ボランティア運営の指導、イベント装飾、執筆活動の他、NHK『趣味の園芸』へ出演する等、各メディアで幅広く活動中。上海花卉博覧会(10th CHINA FLOWER EXPO)海外招待ガーデナー・最優秀設計賞受賞。

杉井志織さんのインタビュー記事はこちら

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