共働きの家庭や仕事が忙しい一人暮らしの方など、なかなか買い物に行く時間が取れなくて困っている人は多いのではないでしょうか。そんな方々に嬉しいサービスとなっているのが食材宅配です。新型コロナの影響もあって近年食材宅配サービスは注目されていますが、実際に利用者はどのくらいいるのでしょうか。
MMDLabo株式会社が運営するMMD研究所では、18歳~69歳の男女7,000人を対象に、2023年4月10日から4月12日の期間で「2023年食材宅配に関する利用実態調査」を実施しました。調査結果をご報告していきます。
食材宅配サービスの利用経験は23.8%
7,000人のうち、日常生活において食材・食品を購入すると回答した5,287人を対象に食材宅配サービスの利用経験について聞いたところ、「現在利用している」が14.6%、「過去利用していた」が9.2%となり、合わせて利用経験があると回答したのは23.8%となりました。
食材宅配サービスの利用経験を世帯別に見てみると、一人暮らしでは、「現在利用している」が10.4%、「過去利用していた」が8.1%となり、合わせて利用経験があると回答したのは18.6%となりました。
一方、同居人がいる世帯では、18歳未満の同居のありなしで比較すると、18歳未満の同居人ありのほうが利用経験が多く、「現在利用している」が20.3%、「過去利用していた」が11.5%となり、合わせて利用経験があると回答したのは31.8%という結果になりました。
続いて、食材宅配サービスの利用経験があると回答した1,259人を対象に、現在または過去最も利用経験のある食材宅配サービスを聞いたところ、最も多かったのが「おうちCO-OP」で15.9%となり、2位は「コープデリ」の11.4%、3位は「パルシステム」の10.3%という結果になりました。
食材宅配サービスの注文方法|現在の利用者は「WEB」51.0%、「アプリ」26.6%
食材宅配サービスの利用経験があると回答した1,259人を対象に、食材宅配サービスの注文方法について聞いたところ、現在の利用者は「ネット(WEB)」が51.0%、「ネット(アプリ)」が26.6%となり、合わせて77.7%がネットでの注文をしていました。それ以外の注文方法では「電話」が2.1%、「注文用紙の提出」が20.3%となり、合わせて22.3%がアナログでの注文をしているという結果になりました。
一方、過去利用者を見てみると、「ネット(WEB)」が47.9%、「ネット(アプリ)」が23.3%となり、合わせて71.2%がネットでの注文、「電話」が5.7%、「注文用紙の提出」が23.1%となり、合わせて28.8%がアナログでの注文となりました。
次に、食材宅配サービスを「電話」または「注文用紙の提出」で注文していると回答した313人を対象に、食材宅配サービスの注文をネット以外で行なっている理由を聞いたところ(複数回答可)、「以前はネット注文に対応していなかった」との回答が30.0%と最も多く、次いで「ネット注文は商品が選びにくい、選びにくそう」が19.5%、「ネット上で商品を見ることに慣れていない」が16.9%となりました。
食材宅配サービスを利用する理由|1位は「重たいものを届けてくれる」
最後に、食材宅配サービスの利用経験があると回答した人を対象に、食材宅配サービスを利用する理由を聞いたところ(複数回答可)、「重たいものを届けてくれるから」が42.1%と最も多く、次に「買い物に行く時間を節約できるから」が39.1%、「時間を気にせず注文できるから」が31.5%となりました。
日常生活において食材・食品を購入すると回答した5,287人のうち、食材宅配サービスの利用経験がある方は1,259人(23.8%)でした。世帯別にみると、18歳未満の同居人ありの方の利用が一番多く、食材宅配サービスを利用する理由の1位に「重たいものを届けてくれるから」と回答があるように、多くの食材が必要な食べ盛りの世代を抱えている方に需要があるようです。
■調査概要
調査期間:2023年4月10日~4月12日
有効回答:7,000人 ※人口構成比に合わせて回収
調査方法:インターネット調査
調査対象:18歳~69歳の男女
設問数 :20問
※本調査レポートは小数点以下任意の桁を四捨五入して表記しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合があります。
文/ふじのあやこ