7月24日、アウディジャパンから、新型EV「A6 e-tronシリーズ」と新型ミドルサイズSUV 「Q5シリーズ」が同時発売された。アウディの新時代を感じさせる、最新の電気自動車と内燃エンジンモデルの魅力を紹介する。

文/竹井あきら

より遠くへ よりダイナミックに

新型EV「A6 e-tronシリーズ」は、アウディがポルシェと共同開発した、スポーティでハイパフォーマンスな電気自動車プラットフォーム「PPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)」を採用。また、PPEモデルとして初めてフラットフロアコンセプトを採用することで、優れた走行性能と一充電走行距離、そしてアッパークラスに匹敵する広い居住空間を実現している。

今回発売されたのは、4ドアクーペの「A6 Sportback e-tron performance」と、ステーションワゴンの「A6 Avant e-tron performance」という2タイプ。各タイプにスポーツグレードの「S6 Sportback e-tron quattro」および「S6 Avant e-tron」も用意される。

エクステリアは、空力に優れ、パワフルでスポーティ、そしてクリーンなプロポーション。その顔立ちはスリムなデザインのデイタイムランニングライトと幅の広いグリルにより、フラットかつワイドな印象だ。閉ざされたブラックマスクに囲まれたシングルフレームグリルが、アウディの電気自動車「e-tron」モデルであることを主張している。

インテリアは、ドアからダッシュボードを通って反対側のドアまでを機能的な素材で覆った「ソフトラップ」で居心地よく仕上げられ、11.9インチの「Audiバーチャルコックピット」と14.5インチの「MMIタッチディスプレイ」で構成される「デジタルステージ」を採用。オプションの「テクノロジーパッケージ」には、助手席用の10.9インチの「MMIフロントパッセンジャーディスプレイ」も用意されている。

一充電走行距離(WLTCモード)は、「A6 Sportback e-tron performance」が769km、「A6 Avant e-tron performance」が734km。さらに「A6 Sportback e-tron performance」にオプションのレンジプラスパッケージを装着すれば、一充電走行距離を846kmまで伸長することが可能だ。

車両本体価格(税込)は、「A6 Sportback e-tron performance」981万円から「S6 Avant e-tron」1471万円までとなっている。

「Q5」シリーズは、初代が2008年にデビューしたアウディのプレミアムミドルサイズSUV。今回発表された3代目となる新型「Q5」には、SUVモデルとして初めて新世代内燃機関の「PPC(プレミアム・プラットフォーム・コンバッション)」が採用され、より彫りが深く、力強いシルエットのボディが与えられた。

これまで通り、端正で実用的な「Q5」とスタイリッシュでクーペライクな「Q5 Sportback」というふたつのスタイルで構成され、両者ともに2L直列4 気筒直噴ガソリンターボ「TFSI」エンジンと2L直列4 気筒直噴ディーゼルターボ「TDI」エンジンが用意される。

いずれのエンジンにも特定の条件下で完全な電動走行を可能とする48 V MHEV plusマイルドハイブリッドシステムが搭載され、7速Sトロニックトランスミッションを介して、AWDクラッチ付き「quattro」システムによって四輪を駆動する。0 – 100km/h加速は、「 Q5 」「Q5 Sportback」ともにTFSI仕様が7.2秒、TDI仕様が7.4秒となっている。

室内空間は、ヘッドルームとレッグルームが拡大してより快適に。リアシートは前後移動とチルトを可能とすることで、後部座席乗員の快適さを向上させ、またトランクの容量拡大にも貢献している。荷室容量は、「Q5」が520~1473L、クーペライクな「Q5 Sportback」でも515L~1415Lと十分な広さだ。

インテリアデザインは人間中心設計「ヒューマンセントリック」に基づき、細部まで機能性と美しさを融合させ、居心地の良さを追求。「A6 e-tronシリーズ」同様に、最新のコネクティビティとインフォテインメントシステムを統合した「デジタルステージ」を採用している。

車両本体価格(税込)は、「Q5 TFSI quattro 150kW advanced」760万円から「Q5 Sportback TDI quattro 150kW advanced」823万円まで。

スポーツモデルの「SQ5 / SQ5 Sportback」は、最高出力270 kW(367 PS)、最大トルク550Nmを発生する、可変タービンジオメトリー(VTG)付きターボチャージャー付の3L V型6気筒「 TFSI」エンジンを搭載。「48 V MHEV plusマイルドハイブリッドシステム」により、特定の条件下での完全な電動走行も可能だという。

20インチのグラファイト5ツインYスポークアルミホイールを標準装備し、ダイナミックな走行性能と俊敏なハンドリングを実現。0 – 100km/h加速は、「SQ5 」「 SQ5 Sportback」ともに先代を大きく上回る4.5秒となっている。

車両本体価格(税込)は、「SQ5 」が1023万円、「 SQ5 Sportback」が1058万円。

この新型「Q5シリーズ」の発売を記念して、2タイプ合計300台のグローバル限定モデル「Q5 / Q5 Sportback edition one」も同時に発売された。

ベースとなるのは、「TDI」モデルに「ダークAudi rings &ブラックスタイリングパッケージ」「ライティングパッケージ」「テクノロジーパッケージプロ」を装備したグレード「S line」。これにマグネシウムグレーをアクセントにしたフロントエアインレットと、ディフューザートリム、2色の色分けが施された21インチブラックメタリックポリッシュトのAudi Sport製マルチスポークSデザインアルミホイールなどが特別装備される。

車両本体価格(税込)は、「Q5 edition one」が919万円、「Q5 Sportback edition one」が954万円。

アウディジャパンが7月24日に開催した「Audi New Models Special Debut Show in Tokyo」において、ブランドディレクターのマティアス・シェーパースは、「アウディは、日本での電気自動車の普及を推進する方針は変わりませんが、日本のカスタマーのニーズに対応する内燃エンジンモデルも引き続き導入し、バランスよくラインアップを拡充していきます」と述べた。

カーボンニュートラルに向かう過渡期である今、各メーカーが選択するパワートレインのポートフォリオは様々だが、常に先進性を追求してきたアウディは、今回、電気と内燃エンジンのバランスを取る選択をした。

そして生み出された最新モデルは、今後のアウディの方針を示すと同時に、美しく、ダイナミックだ。

アウディジャパン公式HP
https://www.audi.co.jp/ja/
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営業時間:9:00〜19:00

 

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