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「気がきく人」とはどんな人でしょうか? さりげなくフォローできる、細かなところまで心配りされているなど、相手のことを考えて行動している人ではないでしょうか。「気がきく人」は人間関係をとても心地よくしてくれます。1000人以上を指導した元JALのトップキャビンアテンダントであり、現在は人材育成コンサルタントとして活躍している七條千恵美さんも、そんな気がきくたくさんの人に助けられてきたそうです。

そこで今回は、七條さんが自身の経験をもとに「真似したい」「やるとよくない」と感じたことを余すところなく詰め込んだ著書『「気がきく人」が大事にしている、ちょっとしたこと』から、「気がきく人」が大切にしてるルールをご紹介します。

文/七條千恵美

「ありがとう」で相手の心は動く!

「ありがとう」と言われれば、嬉しいものですよね。

気がきく人はそれを知っていますので、小さなできごとでも「ありがとう」の言葉を欠かすことはありません。

とある研修中に、女性スタッフからこのような意見が出てきました。

「『頼まれていた○○をやっておきました』と書類を渡しても『ああ』しか言わない上司がいます。どんな返事でも仕事ですからもちろんやります。ですが、やはり『ありがとう』と言ってくれる上司のほうが気持ちよく引き受けられます」

ごく当たり前のことではありますが、たった五文字の「ありがとう」だけで部下の仕事への意欲が変わることがわかります。

この話を聞いて前職で私がまだ新人だったころのことを思い出しました。基本的には「ありがとうございます!」「申し訳ございません」が頻繁に聞こえてくる環境で、部下や後輩に対しても「ありがとう」と口にしてくださる人が多かったです。それでも、「どの場面でそれを伝えるか」は人それぞれでした。

たとえば、新人が先輩より先に来てフライト準備をしているときのこと。誰がどこを担当するかが記載されたチャートに必要な情報を書き込んで、人数分コピーをしておく、という仕事がありました。路線によっては書き込む情報が多く大変なこともありましたし、二泊三日の国内線ではそのチャートの数も増えました。

あとから来た先輩は、できあがったそれを当たり前のようにピックアップする人と、準備をした新人に対して「ありがとうございます」と言ってくれる人に分かれました。私も、研修で意見を聞かせてくれた女性スタッフと同じように「ありがとう」が与える気持ちの変化を感じました。

「新人の仕事だからもちろんやるけれど……。でも、やっぱり新人に対しても『やってもらって当たり前』ではなく『ありがとう』と言ってくれる先輩が好きだな。自分が先輩になったときは後輩にも『ありがとう』と言える人になりたいな」と新人だった私は思ったのでした。

「ありがとう」は相手を、
「素敵な人だな、こういう人になりたいな」
「ちゃんと感謝の気持ちを伝えてくれて嬉しいな」
「またこの人のためになることがあれば、進んでやろう!」
という気持ちにさせる言葉です。

気がきく人は、自分が何かをするときは「相手に期待をしない」「見返りを求めない」。逆に、何かをしてもらったときは、そのできごとがささいなことであったとしても、相手が目下であったとしても、きちんと「ありがとう」と伝えます。

言われると嬉しい言葉であることを深く理解しているからこそ、感謝の意を込めて「ありがとう」と伝えることを習慣としているのです。誰にとっても嬉しい言葉、「ありがとう」をぜひ積極的に使っていきたいものです。

【ポイント】
どんな人にでも「ありがとう」を積極的に使っていこう!

* * *

「『気がきく人』が大事にしている、ちょっとしたこと」(七條千恵美 著)
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七條千恵美(しちじょう・ちえみ)
元JAL CA/人材育成コンサルタント。お客さまから多くの賞賛をいただき、際立った影響力を持つ客室乗務員として「Dream Skyward優秀賞」を受賞、取締役から表彰を受ける。また、TOP VIPフライトの中でも最上級ハンドリングのフライトであった皇室チャーターフライトのメンバーに抜擢された経験を持つ。2010年より2年間は教官として訓練生を指導。会社評価Sを獲得。マインドの授業に定評あり。2013年JALを退職後、人材育成コンサルタント/研修講師/ビジネス書作家として活動。パナソニック、コーセー、ポーラなどの大手企業から中小企業、商工会、教育機関など多岐にわたり講演や研修を行っている。接客マナー、職場内コミュニケーション、チームワーク、安全従事者としての心がまえなどを多くの人に広めていくことを使命とする。受講者からは「おもしろい!わかりやすい!背筋が伸びる!熱い!」という声が寄せられている。著書に『礼節を磨くとなぜ人が集まるのか』(青春出版社)、『接客1年生』(ダイヤモンド社)、『ザ・チームワーク』(アルファポリス)、『接客の一流、二流、三流』(明日香出版社)、『人生を決める『ありがとう』と『すみません』の使い分け』(アルファポリス)。
公式サイト:https://glitterstage.com

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