マスクの着用が屋内・屋外にかかわらず個人の判断となり、1か月以上が経過しました。そんな中で今までマスクで隠れていたため、口腔ケアを疎かにしてしまっていた人も多いのではないでしょうか。口腔ケアを怠るとむし歯、歯周病、口臭などはもちろん、体の健康さえも損なう恐れがあります。
「お口の健康を起点とした、全身の健康と豊かな人生」を打ち出しているサンスターグループでは、成人男女5,000人に、「健康意識とお口のケアについて」の意識調査を実施。その結果、自分が健康だと認識している人ほど、好きなものを食べて健康に過ごすにはお口の健康が重要だと認識しており、日々の口腔ケアを丁寧に行っていることがわかりました。今回は口腔ケアと健康に関する調査結果の詳細をご報告します。
自分が健康だと思う人と思わない人の意識の差が明らかに!
お口の健康に関する生活意識
上は、お口の健康に関する生活意識について、自分が健康だと思う人と健康だと思わない人とを比較してみたグラフです。自分が健康だと思う人は、そうでない人に比べ、「全体のバランスを考えて健康的な食事を摂っている」「いつまでも自分の歯で好きなものを食べたい」「健康維持のためには歯の健康も大事だと思う」と回答する人が多く、健康や人生の楽しみのための食事、食事をしっかりとるための歯の健康の重要性を認識していることがわかります。
一方で、口臭予防への意識には差がみられませんでした。
普段の口腔ケアと歯科受診
次は、普段のお口のケアと歯科受診について、自分が健康だと思う人と健康だと思わない人とを比較したグラフをご紹介します。2つのグループの差が最も大きく見られた項目が「歯みがきをきちんと丁寧に行っている」であり、25%もの差がみられました。「1日3回以上歯をみがく」の差は11%であることから、自分が健康だと思う人は、歯みがきの回数よりも1回の歯みがきを丁寧に行うことを重視していると考えられます。
また、自分が健康だと思う人は、歯科健診、歯石除去など予防目的の歯科受診率も高く、その結果、むし歯や歯周病などの悩みが少なく、歯科疾患を予防できている傾向がみられました。
普段使用している口腔ケア用品について
自分が健康だと思う人と健康だと思わない人を、普段使用しているお口のケア用品の使用率で比較してみたグラフが上記です。自分が健康だと思う人ほど、総じてお口のケア用品の使用率が高く、お口のケア用品を積極的に使っている傾向がみられました。
しかし、口臭ケアに有効な舌ブラシの使用率は、自分が健康だと思う人、そうでない人で差がありませんでした。
お口の悩みや気になること
自分が健康だと思う人と健康だと思わない人を比較して、大きな差がでたのは、「お口の悩みや気になること」です(上のグラフ参照)。自分が健康だと思うと回答した人のほうが、そうでない人に比べて、むし歯、歯周病、知覚過敏などの歯科疾患症状の悩みが全般的に少ない結果となりました。健康維持のためのお口の健康の重要性を認識し、ハブラシだけでなくハミガキ、洗口液、歯間清掃具なども使い、丁寧に日々の口腔ケアを行うことによって、歯科疾患を予防できていることが示唆される結果となりました。
サンスターによると、歯みがきに加え、歯間清掃具や洗口液などを使用し、口腔ケアを丁寧に行うことは、むし歯、歯周病、口臭発生のもとになる歯垢の除去と発生の抑制に有効とのこと。毎日習慣として行う歯みがきなどのオーラルケアは、お口の健康を守り、そして全身の健康を守ることにもつながっています。人生100年時代、100年食べ、100年しゃべり、笑うために、1日1回でも丁寧な口腔ケアを行う習慣づくりをおすすめします。
<調査概要>
調査内容:健康意識とお口のケアについて
調査対象:全国の20~69歳の男女5,000人、10歳刻み/男女各500名で均等に割付
調査方法(期間):インターネット調査 (2022年10月19日~10月20日)
※グラフ中の「健康だと思う人」は、健康度7段階調査で「非常にそう思う」「そう思う」を選んだ人の合計1,163人
「健康だと思わない人」は、健康度7段階調査で「全くそう思わない」「そう思わない」を選んだ人の合計570人
それぞれの設問に対してあてはまると答えた人の割合を「健康だと思う人」と「健康だと思わない人」で比較。
文/ふじのあやこ