8月22日、アルピーヌ・ジャポンが、ハイパフォーマンスカー「アルピーヌA110 R TURINI(チュリニ)」の発売を開始した。これまで2024年1月には24台、同3月には40台のみの限定車として導入されてきたが、今回ついに台数も期間も限定せず、カタログモデルとして販売されることとなった。
文/竹井あきら
公道を快適に走れるレーシングカー
1963年から1977年まで製造され、アルピーヌ・ルノーを1973年初代WRCマニファクチャラーチャンピオンに導いた初代アルピーヌA110。2017年のジュネーブジョーにおいて、40年前にデビューした名車の名を継承して初公開されたのが、現行のアルピーヌA110だ。
初代がリアにエンジンを搭載する2+2シーターというレイアウトを採用していたのに対し、新型はミッドシップ2シーターのライトウェイトスポーツとして生まれ変わった。
今回、カタログモデルとしてラインナップに加わった「アルピーヌA110 R TURINI」は、F1 をはじめとするモータースポーツで培われた空力パーツや軽量なカーボンパーツ、またハンドリングのレベルを大きく引き上げる専用シャシーを持つ高性能グレードだ。その車名は、フランスアルプスの有名なワインディングロード、チュリニ峠にちなんで名づけられたという。
スタイリッシュなデザインのマットブラックカラーのアロイホイール「GT RACE」など、サーキット走行をはじめとする過激な走りを支える性能と装備を備えながら、乗り心地に優れ、日常の様々なシーンでも気兼ねなくドライビングが楽しめるモデルとなっている。
チタニウム合金の高い成形技術を持ち、レースシーンでの実績と美しいエキゾーストサウンドで名高いハイエンドエキゾーストシステムメーカー「アクラポヴィッチ」がアルピーヌ A110 R TURINI 専用に開発した、チタンエキゾーストがオプション設定されたほか、新しい受注生産プログラム「ATELIER(アトリエ)」によって、これまで以上に幅広いカスタマイズが可能となった。
「アルピーヌA110 R TURINI」の価格は、1610万円(税込)となる。
より自分好みの装いに
高性能ライトウェイトスポーツとしての高い運動性能に加え、初代のイメージを踏襲したスタイリングの美しさも、アルピーヌA110が自動車愛好家から高い評価を得ている理由のひとつだ。
「アルピーヌA110 R TURINI」の導入に合わせ、アルピーヌの受注生産プログラムがこれまでよりも幅広いオプションが選択できる新たなプログラム「ATELIER(アトリエ)」へと刷新され、よりオーナーの好みに沿った愛車を手に入れることができるようになった。
この新受注生産プログラム「ATELIER」は、全グレードを対象とする『ATELIER ALPINE』と、 A110 S と A110 R TURINI を対象とする『ATELIER COLLECTION』の、ふたつのオプションプログラムから構成される。
『ATELIER ALPINE』は、これまでの受注生産プログラムと同様に、ボディカラー、ホイール、キャリパーカラー、エクステリア、インテリアデザイン、ハンドル位置を自由に組み合わせることができる、全グレードが対象のオプションプログラムだ。今回新たにアルピーヌ A110 R TURINI 専用のアクラポヴィッチ製チタンエキゾーストがオプション設定され、またアルピーヌ A110、A110 GT、A110 R TURINI には、オレンジキャリパーが新たにオプション設定された。
『ATELIER COLLECTION』は、アルピーヌ A110 S と A110 R TURINI を対象とした、新たなスタイルのオプションプログラムだ。専用ボディカラー4 色を含む 6 色のボディカラーと、アルピーヌ A110 S、A110 R TURINI それぞれの専用アルカンターラインテリアの中から、アルピーヌのデザイナーが26 通りの組み合わせを提案。このコレクションをベースに、さらなるカスタムを楽しむことができる。
より自分好みに仕上げた、高性能でスタイリッシュなライトウェイトスポーツは、オーナーに至福の時をもたらしてくれるに違いない。
「アルピーヌA110 R TURINI」および「ATELIER」に関する問い合わせ先
アルピーヌコール: 0800-1238-110 (受付時間 9:00~18:00、年中無休)
アルピーヌ・ジャポン オフィシャルウェブサイト:.https://www.alpinecars.jp/