2024年夏、パリで開催されたオリンピック・パラリンピックの興奮が冷めやらぬ中、スイスの高級時計ブランド・オメガが発表した特別モデルを紹介します。「パリ 2024 ブロンズゴールド エディション」と名付けられたこの腕時計は、スポーツの祭典で競技者たちが手にした金・銀・銅メダルへのオマージュとして誕生しました。
文/土田貴史
金・銀・銅の見事な調和。オリンピックメダルの輝きを象徴
この特別モデルの特徴は、オメガ独自の合金「ブロンズゴールド」を使用した39mmケース、スターリングシルバーのダイアル、そして18KセドナゴールドをベースにブロンズゴールドのPVD加工を施した針という3つの素材使いです。これらが、オリンピックメダルの金・銀・銅を見事に表現しています。
ダイアル中央には、フランスの職人技を象徴する「クル・ド・パリ」パターンが施され、オリンピックがパリで開催されたことを讃えます。また、ケースバックにはパリ2024のメダリオンが装飾され、コレクターズアイテムとしての価値を高めています。
オメガがオリンピックのオフィシャルタイムキーパーを務めるのは、今回のパリ大会で31回目となります。その歴史は1932年にまで遡り、以降92年にわたり、世界最高峰のスポーツイベントの記録を支え続けてきました。さらに1992年からは、パラリンピックのオフィシャルタイムキーパーも務めており、障がい者スポーツの発展にも貢献しています。
パリ2024オリンピック・パラリンピックでは、世界中のアスリートたちが驚異的な記録と感動的なパフォーマンスを見せてくれました。100年ぶりの開催となったフランスは、大会を通じて「自由・平等・博愛」の精神を世界に発信。セーヌ川でのオープニングセレモニーや、エッフェル塔を背景にしたビーチバレーボール競技など、パリならではの演出も話題を呼びました。パラリンピックでも、障がいを超えた人間の可能性が証明され、多様性そして包摂性がいかに重要であるかということが、改めて世界中に発信されました。
「パリ 2024 ブロンズゴールド エディション」は、1939年製のクラシックなオメガ腕時計からインスピレーションを得ています。しかし、その心臓部には最新のオメガ コーアクシャル マスタークロノメーター キャリバー8926を搭載。伝統的なデザインと最先端の技術を見事に融合させています。 オメガ社 社長兼CEOのレイナルド・アッシェリマン氏は次のようにコメントしています。
「この新作は、オリンピック・パラリンピックの精神とオメガの時計製造の伝統を体現しています。パリ2024の思い出を、腕に永遠に刻み続けていただければ幸いです」
「パリ 2024 ブロンズゴールド エディション」は、スポーツの感動と卓越した時計製造技術が融合した、まさに特別なタイムピースと言えるでしょう。この時計は、パリ2024の興奮を永遠に記憶に留めたい人々にとって、理想的な選択となりそうです。