日本を代表するハイジュエラー「TASAKI」が、新作腕時計「FACE OF TASAKI(フェイス オブ タサキ)」を発表しました。レクタンギュラーとは、長方形のケースデザインのこと。この珠玉のタイムピースは、TASAKIの本格的な腕時計コレクション「TASAKI TIMEPIECES(タサキ タイムピーシーズ)」の最新モデルとして登場します。
文/土田貴史
ブランドのアイデンティティを美しく、グラフィカルに処理
TASAKIは、高品質な真珠製品と革新的なジュエリーデザインで知られる日本の高級ジュエリーブランド。1954年の創業以来、卓越した品質と洗練されたデザインで世界中の顧客を魅了し続けています。近年では、ジュエリーだけでなく、高級時計マーケットにも参入。ジュエリーの美学と時計製造の技術を融合させた独自のコレクションを展開しています。
新作「FACE OF TASAKI」は、TASAKIの真髄を体現した腕時計です。ユニセックスで使用できるこのモデルは、TASAKI TIMEPIECESコレクション初のレクタンギュラーシェイプを採用し、TASAKI 銀座本店のファサードの意匠にも使用されているパールの養殖場のいかだの形をグラフィカルに表現しています。ムーブメントには自動巻き機構を搭載し、洗練されたクリーンなケースデザインが特徴です。
文字盤には、ホワイトやブラックのマザーオブパールのほか、アイボリー、トープブラウン、ライトグリーンの計5種類が用意されました。一見フラットに見える文字盤には、実はローターが配置されているというサプライズがあります。このローターは海に浮かぶパールを連想させ、その回転する様子を楽しむことができるという、ミニマルながらもいきいきとした表現が施されているのです。
さらに、時計ケースを裏返すと、FACE OF TASAKIのモザイク装飾が施された美しいムーブメントが現れます。パーツの細部に至る繊細な仕上げが創りだす光の戯れは、パールを育む豊かな養殖場の穏やかなさざ波を思い起こさせます。
本作のデザインを手がけたのは、フィオナ・クルーガー氏です。クルーガー氏は、スイス製機械式時計の世界で、伝統技術を継承しながら大胆なデザインや現代的なアート技法を取り入れたコンセプチュアルなデザインで注目を集めているデザイナーです。彼女の革新的で精密なものづくりへの姿勢が、TASAKIの哲学と共鳴したのです。
「FACE OF TASAKI」の価格は、330万円もしくは357万5000円(いずれも税込)。日本橋三越本店「第28回 三越ワールドウォッチフェア」にて先行発売され、その後、2024年8月28日(水)より、TASAKI 銀座本店にて一般販売が開始されています。
高級ジュエリーブランドならではの美意識と、スイスの高度な時計製造技術が結集した本製品は、ミニマルなデザインコードの中に、TASAKIが誇るヘリテージのエッセンスを存分に感じることができます。したがって、TASAKIファンのみならず、高級時計愛好家からも注目を集めることになるでしょう。