ビームスが長野・善光寺境内に「BEAMS JAPAN」新店舗をオープン

ART & FASHION

2024.9.1

日本全国から参拝者が訪れる、長野県長野市にある善光寺。この由緒ある寺院の境内に、株式会社ビームスが「BEAMS JAPAN ZENKOJI（ビームスジャパン善光寺）」をオープンしました。善光寺や地元事業者とBEAMS JAPANが共に開発した、長野の魅力がつまった店舗限定のお土産物を中心に、バイヤーがセレクトした日本各地の銘品が並びます。伝統工芸と現代的なデザインの融合は、訪れる人々に新鮮な驚きと喜びをもたらすことでしょう。

文／土田貴史

地域の魅力を凝縮した、ここでしか手に入らない逸品

「BEAMS JAPAN GATE STORE」プロジェクトの一環である今回の出店。これまで国内の名所・景勝地で店舗展開をしてきましたが、善光寺では過去2回の期間限定出店を経て、今回初めての常設店舗となります。しかも、この店舗は善光寺自身で運営されていきます。

「内山紙（うちやまがみ）」を使った有限会社阿部製紙のがま口、カードケース、和帳。

江戸時代創業の老舗、八幡屋礒五郎による、柑橘系の香りが特徴の七味の「ビームスジャパン善光寺」特別パッケージ。

長野県が日本アルプスに囲まれ緑豊かであることから深緑色で、善光寺を象徴する「鳩字」をプリントしたオリジナル商品。

店舗限定商品のラインナップは、長野県の豊かな文化を反映したものばかり。国の伝統的工芸品である「内山紙」を使用した小物類、「木曽漆器」の箸や爪楊枝、飯田市の老舗による水引キーホルダーなど、地元の誇りが詰まった品々が並びます。江戸時代創業の八幡屋礒五郎による特別パッケージの七味や、善光寺の象徴のひとつ「鳩字の額」の文字をあしらったオリジナル商品など、善光寺ならではのアイテムも見逃せません。

「高田織物」によるビームスジャパン別注のお賽銭入れに、善光寺山門に掲げられる「鳩字の額」をNFTにして入れたハードウェアウォレット搭載の「善光寺スペシャルウォレット」。

中でも興味深いのは、伝統的な畳縁を用いたお賽銭入れに、最新のNFT技術を組み込んだ「善光寺スペシャルウォレット」。伝統と革新が見事に調和した、現代的な解釈による参拝グッズと言えるでしょう。

ビームスが手掛ける「BEAMS JAPAN」事業は、2016年の開始以来、日本の優れた技術や伝統、現代カルチャーを国内外に発信し続けてきました。地方自治体や異業種企業とのコラボレーションも積極的に行い、地域の魅力を新たな形で表現することに成功しています。今回の善光寺店のオープンにより、BEAMS JAPANの常設店舗は新宿、渋谷、京都、出雲、日光、宮島、神戸を含め、計8店舗となります。各地の特色を活かした商品開発と、全国の逸品を集めた品揃えは、国内外の観光客はもちろん、地元の方々にも新たな発見をもたらすことでしょう。

善光寺の荘厳な雰囲気と、ビームスの洗練されたセンスが融合した「BEAMS JAPAN ZENKOJI」。歴史ある寺院に現代的なエッセンスが加わることで、善光寺はさらに多様な魅力を持つ場所となりそうです。参拝の際は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。きっと、心に残る特別な一品に出会えるはずです。