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「季節の花々と旅」をテーマに、日本全国の見頃の花を愛でることができるスポットと、近隣のおすすめの宿の情報、季節の花の楽しみ方をお届けします。今から旅の計画を立てられるように、情報を先取りしてご紹介しましょう。

今回は「蓮」を取り上げます。見ごろは梅雨明けを迎える7月中旬から8月中旬ごろ。大きく広がった葉の間からすっと伸びた茎の先端に桃色や白、黄色の花を咲かせます。水面から美しい大輪の花を咲かせることから、仏教の悟りを表わす象徴的な存在としても知られています。

旅時間を心豊かにしてくれる「蓮を愛でる宿」を「一休.com」から厳選しました。宿泊したいホテルを見つけたら、<一休ボタン>をクリックしてください。「一休.com」でWeb予約が可能です。

早朝に咲いて、閉じてしまう蓮の花。少し早起きして澄んだ空気と美しい景色を楽しんでみませんか。

1:奈良ホテル(奈良県)

写真・情報提供/一休.com

万葉の時代より都として栄えた奈良。興福寺や春日大社など世界文化遺産が建ち並び、観光スポットには事欠きません。そんななかでも人懐っこい鹿で有名な奈良公園の高台に建つのが『奈良ホテル』。100年余の歴史を刻む日本屈指のクラシックホテルです。

設計したのは日本銀行本店をはじめとする、日本を代表する歴史的建築物を多数手がけた辰野金吾。「西の迎賓館になるように」との思いから設計され、日本建築の粋を集めたような佇まいです。

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▷近隣の蓮スポット

奈良市内には、西大寺、喜光寺、唐招提寺、薬師寺と、蓮で有名なお寺が4つあります。例年、蓮が見ごろを迎える初夏から夏にかけて、この4つの寺をお得に巡ることができる「奈良・西ノ京ロータスロード」を実施。お得な「四ヶ寺共通拝観券」が発売されます。どのお寺にも宿から電車で30~40分ほど。

今年は8月16日(水)まで実施中。大人ひとり4,000円、オリジナルグッズ付き。各寺の御朱印所で「四ヶ寺共通拝観券」を提示すると、ロータスロード特別御朱印を授かることができます。

奈良・西ノ京ロータスロード

▷この宿ならではの魅力

本館客室
バー

写真・情報提供/一休.com

格天井に御簾、正倉院文様の宝相華を織り込んだ絨毯などが創業時の姿を今に伝える客室。赤い絨毯の大階段、ランプのほの灯りに明治の趣きが漂うバーと、歴史を感じさせる特別な空間が広がります。

明治・大正時代を彷彿とさせるメインダイニング「三笠」では正統派フレンチが、日本料理「花菊」では旬の厳選した素材を使用した和洋折衷会席がいただけます。

情報
TEL/0742-26-3300
住所/奈良県奈良市高畑町1096番地
室数/127室

おすすめのプランは、「旅行に少しの贅沢を【朝食付き】」朝食付き 2名で38,000円~。

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2:Mt.Resort 雲仙九州ホテル(長崎県)

写真・情報提供/一休.com

日本の山岳リゾート発祥地のひとつである雲仙。活発に煙を上げる雲仙地獄や、山並みを見下す雲仙ロープウェイなど、見どころも多く人気の観光地です。

『Mt.Resort 雲仙九州ホテル』は9,000平米を超える広大な敷地にたった25室という老舗の山岳リゾート。創業は1917年。創業当時をしのばせる和洋折衷の落ち着いたエントランスやメインダイニングなど、古くから海外への扉が開かれていた長崎らしく、異国情緒にあふれています。

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▷近隣の蓮スポット

約6000年前にできた湿地帯に、長い年月をかけて植物が蓄積した地層からなる「唐比湿地公園」。公園内にある「唐比ハス園」には、九州最大級の大きさを誇る約2ヘクタールのハス池があり、蓮と水連が、それぞれ12~3種類ほど咲きます。

蓮の見ごろは7月上旬から下旬ごろ。園内には木道が整備されているので、間近で蓮を観察することができます。入場は無料。宿からは車で約30分ほどです。

唐比湿地公園・唐比ハス園

▷この宿ならではの魅力

客室
客室内のバスルーム
夕食メインイメージ

写真・情報提供/一休.com

機能性を兼ね備えたスタイリッシュな客室は、木目を活かした和モダンなインテリア。宿泊棟のほかにテラススイートが4室。眺望よりもプライベート感を重視した部屋で、建築資材や備品、アメニティーをグレードアップさせた上質空間となっています。

クラシカルなメインダイニングルーム「1917」では、創業者が上海航路の洋食コックであった歴史を踏まえた洋食中心の欧風メニューがいただけます。地元近海の食材はもちろん、名物や風習も取り入れたシェフ厳選のコース料理です。

情報
TEL/0957-73-3234
住所/長崎県雲仙市小浜町雲仙320
室数/25室

おすすめのプランは、「テラススイート はなれA(地上階 露天風呂+テラス付和洋室)」夕朝食付き2名で85,800円~。

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3:THE CHELSEA BREATH(ザ・チェルシー・ブレス)(香川県)

写真・情報提供/一休.com

「うどん県」を自称するほど県民のうどん好きが浸透している香川県。日本で一番小さい県ながら、その中心地である高松市は四国の玄関口として栄えています。

高松市の郊外、森林に包まれた広大な丘陵地帯に建つのが『THE CHELSEA BREATH(ザ・チェルシー・ブレス)』。讃岐平野を見渡すことができる絶景が自慢です。

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▷近隣の蓮スポット

藩主の松平家によって11代228年のあいだ下屋敷として使用されていた「栗林公園」。四国で唯一の特別名勝であり、明治8年(1875)に一般に公開されました。紫雲山を背景に、6つの池と13の築山を配した回遊式大名庭園で、池のひとつ「芙蓉沼」は別名「蓮池」と呼ばれる蓮の名所です。

見ごろは7月上旬から8月上旬ごろ。開園時間はほぼ日の出から日没までで、7~8月は5時30分から19時、年中無休。入園料は大人410円です。

栗林公園

▷この宿ならではの魅力

客室
大浴場からは讃岐平野が一望できる
夕食の一例

写真・情報提供/一休.com

全33ある客室はすべて異なるしつらえで、ヨーロッパを中心に世界中からセレクトした家具や調度品と、わびさびを感じる日本のデザインを融合させた和モダンな空間。宿泊施設でありながら住空間をイメージした設計で、靴を脱いでくつろげるところも人気です。

大浴場では、免疫力が上がることで「万病の湯」とも言われるラジウム温泉が堪能できます。半露天風呂の大きくとられた窓からは、讃岐平野のパノラマビューが楽しめます。

情報
TEL/087-815-8825
住所/香川県高松市香川町川東下1878
室数/33室

おすすめのプランは、「<夕食のみ/滞在中ドリンクフリー>朝どれ野菜と讃岐オリーブ牛A5ランク、厳選魚介類を“フレンチ懐石”」夕食付き2名で47,000円~。

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4:亀や(山形県)

写真・情報提供/一休.com

山形県鶴岡市にある湯野浜温泉は、天喜年間(1053~58)に亀が海辺で湧き出す湯の中で傷を癒やしていたという伝説を由来とする温泉街。“亀の湯”とも称され、日本海に面してホテルや旅館が建ち並びます。

文化10年(1813)創業の『亀や』は、湯野浜温泉でも屈指の老舗旅館のひとつ。全室から水平線に沈む絶景の夕陽を望むことができます。

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▷近隣の蓮スポット

宿からは車で10分ほど、山形県の高舘山の裾野にある、農業用のため池として400年前から使用されてきた「大山上池」と「大山下池」。水鳥の生息地として、国際的に重要な湿地であると認められ、2008年10月にラムサール条約に登録されました。

15ヘクタールの「大山上池」は7月になると蓮が咲き始め、8月には湖一面に咲き競う蓮が背景の高舘山と見事な景観を見せます。毎年、8月10日、11日の2日間だけ、地域の人々が蓮の花や葉の収穫を行ない、それを仏前に供え、旧盆の行事として祖先の霊をまつります。入場は無料。

大山上池(山形)

▷この宿ならではの魅力

客室
仏蘭西懐石

写真・情報提供/一休.com

最上階の「HOURAI」という特別室や、さまざまなデザイナーによって凝った意匠のベッドルームが特徴の「温泉付デザイナーズルーム」など、さまざまなニーズに応える客室を揃えています。

食事は贅を尽くした部屋食のほか、レストランではフランス料理と日本料理の技術を融合させた仏蘭西懐石もいただけます。「懐かしい昔ながらの朝ごはん」をイメージした小鉢御膳の朝食も好評です。

情報
TEL/0235-75-2301
住所/山形県鶴岡市湯野浜1-5-50
室数/64室

おすすめのプランは、「【2食付】夕食:仏蘭西懐石」夕朝食付き2名で57,200円~。

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5:永平寺 親禅の宿 柏樹關(福井県)

写真・情報提供/一休.com

年間50万人が訪れる福井県の永平寺は、寛元2年(1244)に道元禅師によって開創された、曹洞宗の大本山。約10万坪もの広大な境内には、樹齢数百年という古杉に囲まれた静寂の中、七堂伽藍を中心に70余棟の殿堂楼閣が建ち並んでいます。

『永平寺 親禅の宿 柏樹關』は、旅館のような設備とサービスを備えた空間で、宿坊に泊まるような体験ができる宿。「大本山永平寺」での朝のおつとめや坐禅体験、写経など、「大本山永平寺」で研修を受けた禅コンシェルジュが案内してくれます。

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▷近隣の蓮スポット

宿から車で40分ほどにある南越前町は、花はす作付面積日本一。「花はす公園」には世界の花はす約130種が見られ、種類ごとに分かれた蓮園や池のほか、蓮見台などが設置されています。

例年6月下旬から8月にかけて「はすまつり」を開催。ストロー状の茎を通して蓮の葉から飲み物を飲む「象鼻杯」や「はす染め体験」などさまざまなイベントも実施されます。今年は8月6日(日)まで開催中。入場は無料ですが、清掃協力金として200円かかります。

花はす公園

▷この宿ならではの魅力

客室
大浴場「香水海」
精進料理イメージ

写真・情報提供/一休.com

かつて永平寺で食事の時間を知らせる際に鳴らしていた魚鼓(ほう)が展示されたエントランスホールの先には、禅に親しむための畳敷きの空間が。越前焼の洗面台や湯のみ、越前和紙の装飾など、この地域ならではのしつらえが随所に盛り込まれています。

大浴場「香海湯」では、永平寺と同じ成分・分量の配合で香木を煮出した、香りの高い湯で身を清める「香湯(こうとう)」を体験できます。お食事は精進料理はもちろん、海鮮の溶岩焼きや牛肉のしゃぶしゃぶなどを選ぶことも可能。

情報
TEL/050-3504-9914
住所/福井県吉田郡永平寺町志比6-1
室数/18室

おすすめのプランは、「坐禅体験&早朝のおつとめに参加 柏樹関スタンダードプラン(夕朝食付き)」夕朝食付き2名で48,400円~。

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梅雨明けとともに見ごろを迎える蓮。花が開いている時間が短いので、スケジュールを組む際は要注意です。ちなみに午後になっても咲いているのは、間もなく散ってしまう花なのだとか。

午前中とはいえ、真夏の暑さに油断は禁物。日焼け止めに、日傘や帽子など紫外線対策はもちろん、水分補給もお忘れなく。

情報・写真提供/⼀休.com

 

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