2023年 大河ドラマ『どうする家康』の主人公・徳川家康は、260年という長期にわたる江戸時代の礎を築いた天下人として知られています。『サライ』2月号ではそんな家康の後半生を取り上げ、読書好きで書の普及に尽力し、自ら薬を調合した健康オタクでもあったなど、知られざる素顔を掘り下げました。
今回は徳川家康ゆかりの地を訪れる旅におすすめの宿を「一休.com」から厳選しました。宿泊したいホテルを見つけたら、<一休ボタン>をクリックしてください。「一休.com」でWeb予約が可能です。
江戸時代を肌で感じる歴史散歩を楽しんでみませんか。
1:日本平ホテル(静岡県)
写真・情報提供/一休.com
数ある富士を望む景勝地のひとつであり、日本観光地百選第1位に輝いたこともある絶景スポット、日本平。遮るもののない高台からは遠く富士山と、その裾野に広がる街並み、そして駿河湾までが見渡せます。『日本平ホテル』はその絶景を心ゆくまで味わうことができる宿です。
▷家康も愛した絶景「三保松原」
宿から車で20分ほどにある「三保松原」は、徳川家康が隠居後に別荘を建てたほど、その風景を気に入っていたと言われています。
その美しさは、家康だけでなく、信仰・芸術の対象として古くから多くの人々に愛されてきました。松原の中央付近にある「羽衣の松」は天女と地元の漁師の出会いを描いた「羽衣伝説」の舞台とも伝えられています。近年は「富士山-信仰の対象と芸術の源泉-」として世界文化遺産富士山の構成遺産としても登録されました。
「静岡市三保松原文化創造センター」では三保松原の歴史や資料を閲覧することもできます。開館時間は9時~16時30分、年中無休です。
▷この宿ならではの魅力
写真・情報提供/一休.com
客室は平均45平方メートル以上とゆとりのある広さ。ガーデンサイドの客室からは雄大な富士山はもとより、晴れた日には遠く南アルプスまで見えるそうです。
オールデイダイニング「ザ・テラス」では、天井から床までの大きな窓が圧倒的な解放感をもたらし、見る者を魅了します。季節の移ろい、時間の経過とともに様々な顔を見せる景色はまるで一枚の絵画のよう。食事は海の幸、山の幸に恵まれた静岡の地のものをたっぷり使った、フレンチや日本食をどうぞ。
情報
TEL/054-335-1131
住所/静岡県静岡市清水区馬走1500-2
室数/80室
おすすめのプランは、「【静岡の味覚】雲丹に鮑・静岡黒毛和牛!ふじのくに名産を贅沢に味わう! 極みコース~和~」2名で54,200円~。
2:日光金谷ホテル(栃木県)
写真・情報提供/一休.com
関東屈指の観光地で、外国人からの人気も高い「日光」。日光の中でも国内外の要人に愛され続ける『日光金谷ホテル』は、明治6年に創業しました。西洋のホテル文化を日本に導入した先人たちの功績を現代に伝え続けているクラシックホテルであり、日本最古のクラシックリゾートホテルでもあります。
創業者は日光東照宮で楽師を務めていた金谷善一郎。白い西洋風の本館に、和テイストの装飾や東照宮調の日光彫、異国情緒あふれた内装など、当時の面影を感じることができます。
▷豪華絢爛! 家康を祀る世界遺産「日光東照宮」
徳川家康を祀る「日光東照宮」は、境内に国宝8棟、重要文化財34棟を含む55棟の建造物が建ち並びます。漆や極彩色にに彩られた建物、数多くの細やかな彫刻が彫られた柱など、圧巻の美しさを誇り、世界遺産「日光の社寺」のなかでも、もっとも有名な社寺。宿からは徒歩15分ほどと散歩にもちょうどよさそうです。
例年5月17、18日の両日に例大祭を実施。小笠原流による「神事流鏑馬(やぶさめ)」が奉納され、神輿三基が二荒山神社に渡御、1,200人あまりの渡御祭「百物揃千人武者行列」も行われます。
拝観時間は9時~17時(11月~3月は9時~16時)で、拝観料は大人1,300円です。
▷この宿ならではの魅力
写真・情報提供/一休.com
創業当時からあったと言われる回転扉や、木製のカウンターが特徴的なフロント、和風の格天井や西洋風の家具など、非日常を楽しめる空間となっています。
明治時代の装飾品がそのまま残ったメインダイニングでは、歴代の料理長から受け継がれてきた金谷ホテル伝統のフランス料理を味わえます。
情報
TEL/0288-54-0001
住所/栃木県日光市上鉢石町1300
室数/71室
おすすめのプランは、「【一休限定】 【オレンジスイート】気分をリフレッシュさせる心地よい部屋と選べるディナーコース<夕朝食付>」2名で72,050円~。
3:極上のときが織りなす 離れ宿 風の谷の庵 天の丸別邸(愛知県)
写真・情報提供/一休.com
『極上のときが織りなす 離れ宿 風の谷の庵 天の丸別邸』は、標高350メートルの山あいに建つ大人の隠れ家のような宿。三河湾周辺では最も高い位置にあるため、星空はもちろん、名古屋までの街並みも一望のもとにできます。
しっとり潤い豊かな温泉で知られる蒲郡の天然温泉はアルカリ性単純温泉。季節ごと摘みたての花びらが用意されているので、お好みで花風呂も楽しめます。
▷家康の生誕の地「岡崎城」
徳川家康生誕の地である「岡崎城」は、この宿から車で約30分。竹千代(のちの家康公)が誕生した折には、城の上に黒雲が渦巻き、黄金の龍が現れたという伝説が残っています。
開館時間は9時~17時、入館料は大人300円。
岡崎城のある岡崎公園内には「どうする家康 岡崎 大河ドラマ館」が24年1月8日(月・祝)までの期間限定で開館(入館料は大人800円)。家康の一生を紹介するコーナーや、ドラマに登場する衣装や小道具などが展示されています。
▷この宿ならではの魅力
写真・情報提供/一休.com
10室すべてが離れという造りで、さらに全室露天風呂付きなので、誰にも邪魔されず思う存分、温泉を楽しめます。
さらにお食事もお部屋で、目の前で料理人が仕上げる料理をいただけるという贅沢ぶり。伊勢海老、赤座海老から、愛知県ブランド「みかわ牛」に鮑、世界最大の蟹といわれる高足蟹など、三河の5大グルメも楽しめます。
情報
TEL/0564-56-3030
住所/愛知県額田郡幸田町大字荻字遠峰10
室数/10室
おすすめのプランは、「地元4大グルメを楽しむならコレ!地元食材【みかわ牛・アカザエビ】&豪華に【あわび・伊勢海老】」2名で105,900円~。
4:滝元館 遊季の里(岐阜県)
写真・情報提供/一休.com
日本の滝百選にも選ばれている「養老の滝」は高さ約30メートル、幅約4メートル。孝行息子が願ったことで、滝の水がお酒にかわったという伝説が残っています。
この滝の近くにたたずむのが『滝元館 遊季の里』。「ただ、何もしない贅沢」をテーマに、移りゆく四季を感じる客室で、日常を忘れてゆっくり過ごすことができます。
▷天下分け目の決戦の地「関ケ原古戦場決戦地」
この宿から車で30分ほどのところにあるのが「関ケ原古戦場決戦地」。天下分け目の戦いで東軍の総大将であった徳川家康が勝利をおさめ、晴れて天下人となった決戦の地です。
令和2年に開館した、関ケ原の戦いの全容がわかる最新技術を結集した体験型の施設「岐阜関ケ原古戦場記念館」では、歴史の1ページに触れることができます。
開館時間は9時30分~17時、入館料は大人500円。
▷この宿ならではの魅力
写真・情報提供/一休.com
全11室しかないこぢんまりとした宿ながら、各部屋ごとに趣を変えた贅沢なしつらえ。露天風呂付きの客室もあり、遠く名古屋の街並みを眺めながら入浴することも可能です。
名産の飛騨牛、奥美濃古地鶏など、地元でとれた新鮮な素材をいただける食事は月替わり。器にもこだわった見目麗しい食事が楽しめます。
情報
TEL/0584-32-3111
住所/岐阜県養老郡養老町養老公園1290‐167
室数/11室
おすすめのプランは、「【お手軽プラン】 5つの懐石からお好みをチョイス。~こころ満たす逸品、美味は美濃にあり~」2名で54,400円~。
5:山ばな 平八茶屋(京都府)
写真・情報提供/一休.com
安土桃山時代、京を出て旅路につく者、都へ上る者など、多くの旅人が足を休めた若狭街道沿いの街道茶屋として発祥したという『山ばな 平八茶屋』。北大路魯山人や夏目漱石といった芸術家や文人も訪れたと言います。
古の美しさを残す数寄屋造りの建物と約600坪の日本庭園が、都心の喧騒を忘れさせてくれます。
▷出版事業拠点のひとつ「圓光寺」
この宿から徒歩で20分ほどの圓光寺は、最古の木製活字を残す家康ゆかりのお寺です。慶長6(1601)年、家康が足利学校の京分校を伏見に創建したのが始まりで、60年後に現在地に移築しました。僧俗を問わず入学を許可した学校は、明治より尼僧道場となり、現在は臨済宗南禅寺派の研修道場となっています。
毎日曜早朝には坐禅会を開いているので、体験も可能。苔と紅葉、竹林の名所としても名高い名刹で「無」になるひと時を過ごしてみてはいかがでしょう。
▷このホテルならではの魅力
写真・情報提供/一休.com
この宿の自慢はなんと言ってもお食事。創業当時より受け継がれる名物「麦飯とろろ汁」や、甘鯛を用いた若狭懐石など、老舗が守り続ける京料理が味わえます。
壬申の乱の折、大海人皇子(後の天武天皇)が矢傷を癒やしたことが由縁とされる「かま風呂」は、さながら和風のサウナ。じんわりとからだを温めてくれます。
情報
TEL/075-781-5008
住所/京都府京都市左京区山端川岸町8-1
室数/4室
おすすめのプランは、「【京懐石-竹-】~<一番人気>【 甘鯛 】など若狭の食材が織りなす美味の饗宴~」夕朝食付きで2名で77,000円~。
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大河ドラマ『どうする家康』では知られざる素顔も垣間見せる徳川家康。新緑が美しく旅心がくすぐられる季節、天下人の人生の一端に触れてみませんか。
※本記事で紹介したプランの価格はすべて税込です。
※本記事は2023年4月17⽇(月)時点での情報をもとに作成しています。
提供されるサービスの内容は随時、変更になる場合があるため、各プランの詳細をご確認のうえお申し込みください。
情報・写真提供/⼀休.com
文/内野智子