3列シートすべての席で贅沢な移動体験を実現！マツダの新たなフラッグシップ、大型SUV「CX-80」登場

2024.12.22

マツダの新たなフラッグシップとなる、クロスオーバーSUV「CX-80」が発売された。走る歓びと贅沢な室内空間、そして優美なデザインを実現した大型SUVの誕生だ。

文／竹井あきら

すべての席に贅沢な移動体験を

CX-80は、CX-8の後継に当たる大型SUVであり、マツダのフラッグシップSUV、そしてマツダが「ラージ商品群」と呼ぶラインナップの国内における第二弾だ。

「ラージ商品群」は、フロントにエンジンを縦置きし、後輪を駆動するFRベースのプラットフォームを採用した、マツダのいわばプレミアムライン。国内では「CX-60」が第一弾として発売され、海外では「CX-70」「CX-90」が展開されている。

“ラージ”と聞いて気になるのはその大きさだが、全長4990mm×全幅1890mm×全高1705（ルーフレールまで1710）mmと、全長５ｍ未満、全幅1.9ｍ未満の大型機械式駐車場に対応する絶妙なサイズ。また、FRレイアウトに3120mmのロングホイールベースながら、最小回転半径は5.8m。加えて「360°ビューモニター」には「シースルービュー」も採用して、取り回しやすさにも配慮されている。

同時に、このサイズならではのスタイリングは堂々として優美。マツダらしいエクステリアデザインを与えられたボディには、新色の「アーティザンレッドプレミアムメタリック」と「メルティングカッパーメタリック」を含む全8色が用意される。

もちろん、室内はこれまで以上に広く、快適な居住空間が用意された。特に3列目は、身長170cm相当の乗員でも余裕をもって快適に座れる状態となるように設計されているというから注目だ。

2列目は、座席間にコンソールがあるセパレートのキャプテンシートを筆頭に、キャプテンシートでコンソールが無くウォークスルーできるもの、そして3 人掛けとなるベンチシートの3 種が用意される。

また、インテリアデザインもプレミアムクラスにふさわしく、クラフツマンシップあふれる繊細なディティールが美しい。

パワートレインは、走る歓びと環境性能を両立した3.3L直列6気筒ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 3.3」、3.3L直列6気筒ディーゼルエンジン+モーターのハイブリッド「e-SKYACTIV D 3.3」、2.5L直列4気筒ガソリン+モーターのPHEV「e-SKYACTIV PHEV」の3種をラインナップ。

トランスミッションは全車8ATを搭載し、駆動方式は基本的には4WDだが、SKYACTIV-D 3.3搭載グレード「XD」にはFRも用意される。

後輪駆動ベースの4WDならではの旋回性と安定性、徹底的にチューニングを施したサスペンションに加え、旋回時の車体の浮き上がりを抑制する「キネマティック・ポスチャー・コントロール(KPC)」を採用するなど、高速道路からワインディング、そしてオフロードでも“人馬一体を感じる走る歓び”を実現。

また、1列目から3 列目までどのシートに座っても静かで安心感の高い上質な乗り心地を目指し、長距離ドライブもこれまで以上に心地よい移動体験が提供されるという。

安全性能も充実し、進化した「ドライバー異常時対応システム（DEA）」を搭載するほか、「スマートブレーキサポート」には対向車衝突被害軽減機能を新採用。また、2列目、3列目シートに子供や荷物を置いたまま降車することがないようドライバーに注意喚起する「リアシートアラート」も新採用されている。