2024年8月、アメリカ・カリフォルニア州で開催された権威あるモーターイベント、モントレー・カー・ウィークにおいて、ランドローバー・クラシックが英国王室ゆかりの歴代車両を特別展示し、注目を集めた。
文／竹井あきら
エリザベス2世女王陛下が自ら運転した愛車も
カリフォルニア州のモントレー半島では、毎年8月中旬の1週間、様々なクラシックカーイベントやオークション、レースなどが開催され、それらは総称して「モントレー・カー・ウィーク」と呼ばれる。この最後を飾るのが、世界で最も格式高く、世界最高峰の自動車の祭典といわれる「ペブルビーチ・コンクールデレガンス」だ。
その会場となるのは、カリフォルニア州の名門ゴルフコース「ペブルビーチ・ゴルフリンクス」。中でも有名な 18番フェアウェイには、最も美しく歴史的な車のみが登場し、世界中の愛好家たちが集まることでも知られる。
2024年のペブルビーチ・コンクールデレガンスでは、世界のクラシックランドローバー愛好者に部品供給や専門家によるサービスを行う「ランドローバー・クラシック」によって、英国王室が使用した歴代の車両が出展された。
展示されたのは、エリザベス2世女王陛下とエディンバラ公爵フィリップ殿下による6か月のイギリス連邦周遊の際に使用された1954年の「ランドローバーシリーズ I」から、女王陛下が特にお気に入りで度々ステアリングを握る姿が見られた2009年の「レンジローバー」までの歴史的な車両と、公式行事のために特別に製作された6台の車両。ランドローバーが誕生した 1948 年から続く英国王室との長い関係の中で、公用車として、またプライベート車両として英国王室で使用されていたこれらの車両は、英国王室のプライベートコレクションやランドローバー・クラシック、大英自動車博物館、個人のコレクションから提供された。
JLRのチーフコマーシャルオフィサー、レナード・ホーニック氏は、「過去80年間にわたり英国王室に忠実に仕えてきた、レンジローバーとディフェンダー両ブランドの歴史に名を刻む特別な名車のコレクションに対して、熱狂的な反応が寄せられたことはすばらしいことです。このように盛大で世界的に有名なイベントにおいて、世界で最も希少かつ魅力的で、貴重なクラシックカーが一堂に会するのを見ることができるのは、一生に一度の出来事と言えます。女王陛下に敬意を表し、このような形で王室との継続的なつながりを示すことができ、大きな誇りです」と述べ、ペブルビーチでの出展を喜んだ。
ペブルビーチ・コンクールデレガンスの会長であるサンドラ・バトン氏は、「このようなすばらしい車両をペブルビーチ・コンクールデレガンスにお迎えできたことを大変嬉しく思います。ザ・ロッジ・アット・ペブルビーチの正面玄関を通り過ぎ、ペブルビーチ・ゴルフリンクスの有名なフェアウェイに乗り入れるのを見ることができ、大変光栄でした。観衆の皆さんは驚き、喜んでいました。その日の後半の表彰式で、車両がショータラップをパレードする光景はとても印象的で、大きな拍手がおこりました」と、華やかなショーを振り返った。
最新モデルもお披露目
モントレー・カー・ウィークでは歴史的な車両の展示に加え、最新モデルの発表も行われた。
その中の1台、世界初公開された「レンジローバースポーツ SV EDITION TWO」は、レンジローバーファミリー史上最強となる最高出力635PS、最大トルク750N・mを誇る4.4ℓV8ターボエンジンを搭載するハイパフォーマンスモデル。油圧連動式6Dダイナミクスエアサスペンション（ピッチ＆ロールコントロール付き）を採用し、急な加速、ブレーキング、コーナリング時でも、ほぼ水平な姿勢を維持することができる。インテリアでは、ボディ&ソウルシートを採用し、最新の触覚オーディオテクノロジーによる至高のオーディオ体験とウェルネス効果を提供する。
この「レンジローバースポーツ SV EDITION TWO」は、8月20日に日本導入が発表され、同日販売を開始している。価格は、2474万円(税込)となる。
問い合わせ先／ランドローバーコール（フリーダイヤル）0120-18-5568（9：00-18：00、土日祝日を除く）
RANGE ROVERウェブサイト： https://www.landrover.co.jp/range-rover/index.html
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