2024年7月18日、東京都千代田区にてマレットジャパンオークションが開催されます。マレットジャパンは日本有数の美術品専門オークション会社で、近代から現代の美術品を中心に扱い、東京の自社会場で年間5~6回のオークションを開催しています。今回の出品作品は約200点を予定。(出品される作品情報一覧)ライブ配信型オークション《M-Live Auction》と会場での競りを行う通常オークションの2セール同日開催となります。

では、今回のオークションから、主な注目作品を紹介します。

草間彌生の絵画、ミクストメディア作品が登場

本セールの表紙、そして裏表紙を共に飾るのは、現在、日本でもっとも人気の高い現代美術家のひとりである草間彌生です。

今回のマレットオークションでは、複数の草間作品が出品されます。代表的なモチーフである黄色かぼちゃのキャンバス作品(Lot 057)とまんまると可愛らしいミクストメディアの立体作品(Lot 058)をはじめ、どの作品も要注目です。過去のマレットオークションでは何度もセール内最高落札額を更新しており、今回も国内外からの入札が期待されます。

ウィーン分離派の巨匠・クリムトの作品も

また、海外作家による注目作品も登場。なかでも見逃せないのが、グスタフ・クリムトによる「左腕を伸ばす裸体;ベートーヴェン・フリーズ ‘芸術’ のための2つの習作」(Lot 113)です。日本国内で開催されるオークションで、クリムトが実際に描いた作品が出品される機会はめったにありません。

クリムトは1897年に当時の閉鎖的な美術界に反抗すべく、新進芸術家グループ「ウィーン分離派」を結成しました。1902年に音楽家ベートーヴェンをテーマにした展覧会では、ベートーヴェンの代表曲『交響曲第9番合唱付き』を巨大壁画として表現しました。3面に分かれた壁画の「芸術」の場面には長く腕を伸ばした女性が描かれており、本作はその女性の腕部分の習作です。ベートーヴェン展の後1905年にクリムトは分離派を去り、その後は上流階級の女性の肖像画制作を中心に活動しました。クリムトが分離派として活動した僅かな期間で残した大作の一端をコレクションに加えることが出来る貴重な機会です。

なお、詳細なオークション参加方法は、同社の公式サイトにわかりやすくまとめられています。遠方から参加しやすいオンライン入札も充実。オンライン入札のやり方や下見会、オークション風景などが動画で丁寧に解説されているので、オークション初心者でも安心して参加できるでしょう。

大物作家による高額のレア作品から、新卒者の初任給程度で気軽に入札できる作品まで多彩なラインナップが出揃った7月のマレットジャパンオークションにぜひ注目してみてください。

オークション詳細

開催日: 2024年7月18日(木)
    【M-Live Auction】12時開始予定
    【マレットオークション近現代アートセール#240718】15時開始予定
下見会:2024年7月15日(祝・月)10:00~18:00
    2024年7月16日(火)10:00~18:00
    2024年7月17日(水)10:00~15:00
会場 :マレットジャパンオークションハウス
所在地:東京都千代田区麹町1-3-1 ニッセイ半蔵門ビル1F
会社HP: https://mallet.co.jp/
問い合わせ: info@mallet.co.jp

 

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