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日本でも人気の高い、北欧フィンランドのデザインや工芸作品。

その中でもガラスに焦点をあて、20世紀初期から現代までのフィンランドを代表する8名のデザイナーの作品を、フィンランド国内の貴重なコレクション約130点で紹介する展覧会が『フィンランド・グラスアート 輝きと彩りのモダンデザイン/ムーミンの食卓とコンヴィヴィアル』です。また、同じくフィンランドが生んだ世界的な人気者、ムーミンの食卓の世界を紹介する展覧会も同時開催です。(3月18日から6月11日まで)

アルヴァ&アイノ・アアルト「アアルト・フラワー[3031,3032,3033,3034]」1939年
コレクション・カッコネン蔵 Photo:Rauno Träskelin

本展について、茨城県陶芸美術館の副主任学芸員、名村実和子さんにうかがいました。

「見どころは、フィンランドを代表するデザイナー8名の、それぞれに異なる個性的なガラスの表現です。

グンネル・ニューマン「カラー[T/75,6830]」1946年
コレクション・カッコネン蔵 Photo:Rauno Träskelin

極めてシンプルなフォルムにガラスの美しさを込めた作品や、透明ガラスのクリアな輝きと凹凸で北極圏の雪や氷をイメージさせるもの、北欧のテキスタイルを想起させる鮮やかな色ガラスが組み合わされた楽しげな作品など、どこかフィンランドの自然や風土を想起させる多彩な表現から、ガラスのみせる豊かな表情を楽しむことができます。

カイ・フランク「アートグラス、ユニークピース」1975年
コレクション・カッコネン蔵 Photo:Rauno Träskelin
マルック・サロ「アートグラス、ユニークピース」2017年
コレクション・カッコネン蔵 Photo:Rauno Träskelin

同時開催の「ムーミンの食卓とコンヴィヴィアル展」では、「共生」「ごちそう」などの意味を持つ「コンヴィヴィアル」という言葉をキーワードに、仲間とともに自然に寄り添い生きるムーミンの世界観を紹介します。

トーベ・ヤンソン《たのしいムーミン一家》 1948年

二つの展覧会を通して、北欧の自然や風土に培われたフィンランド文化の魅力をお楽しみください」

自然回帰が唱えられる今、北欧のライフスタイルに関心が寄せられています。会場でその一端に触れてください。

【開催要項】
フィンランド・グラスアート 輝きと彩りのモダンデザイン/ムーミンの食卓とコンヴィヴィアル
会期:2023年3月18日(土)~6月11日(日)
会場:茨城県陶芸美術館
住所:茨城県笠間市笠間2345(笠間芸術の森公園内)
電話:0296・70・0011
公式サイト:https://www.tougei.museum.ibk.ed.jp
開館時間:9時30分から17時まで(入館は16時30分まで)
休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館し翌日休館)
料金:公式サイト参照
アクセス:公式サイト参照

取材・文/池田充枝

 

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