文具メーカーのミドリが「連用日記 扉」の発売10周年を記念して、2022年12月11日に「日記のきっかけ展」を開催しました。筆者は10年日記を利用していることもあって興味津々。このイベントでさまざまな人の「日記を始めたきっかけ」を見てきました。
過去の同じ月日の自分に出会える連用日記の魅力
連用日記とは、毎年、同じ日の記録を同じページに書き込める日記のこと。ミドリの「連用日記 扉」では、3年、5年、10年の3つの連用日記が発売されています。
この「5年連用日記 扉」を使っているモデルのKanoco(かのこ)さんは、モデルの仕事を始めたことをきっかけに、日々の記録を書き始めたそうです。2021年6月に男の子を出産した彼女の日記には、モデルとして活躍する日々から妊娠、子育てと、移り変わる同じ月日の歴史を見ることができます。
連用日記の魅力は、過去の同じ月日の自分に出会えること。連用日記は2年目からが面白いとよく言われますが、まさにその通りで、筆者の場合は、年末に毎年、慌ただしく年始の準備をする自分に成長しないなと思ったり、友達の誕生日にどんなプレゼントを選んだかが、今年のプレゼントの参考になったりしています。
「新型コロナをきっかけに日記を書き始める人が増えました。不安な気持ちを書き残したいと思ったり、ライフスタイルの変化で時間に余裕ができたことなどが理由のようです」と、ミドリの広報担当者。実際にミドリの日記と連用日記の売上は、コロナ前(2018年7月~2019年6月)と比べると、今年(2021年7月~2022年6月)は161%と順調に伸びているそうです。
日記を始めたきっかけは、人生の転機や気持ちの変化など
日記を書いてみたいけど、続けるのが大変そう。何を書けばいいのかわからない、と最初の一歩を踏み出せない人も多いのではないでしょうか。そんな、日記を始めるきっかけになるヒントも「日記のきっかけ展」にはたくさんありました。
日記はプライベートなものだけに実物を借りることが難しいので、会場に展示されている日記は、さまざまなデータを参考にしたリアルな人物像を想定して、スタッフが書いたものだそうです。
きっかけとして多く見られたのが、就職、転職、お店を始めたなど、人生の転機。とはいえ、健康を意識したり、ペットを飼い始めたことなど、気持ちの変化をきっかけにした日記の例もあり、気構える必要はなく、いつ始めても良いものなのだと感じました。ちなみに筆者が10年日記を書き始めたのは、友達から誕生日プレゼントとして日記をもらったことがきっかけです。
初心者も続けられる、書くスペースの少ない手軽なシリーズが登場
「連用日記 扉」には10周年を記念した、数量限定のミニサイズもあります。1日2行と書くスペースが少ないので、日記初心者でも気軽に続けられそう。持ち歩けるサイズで、ちょっとした空き時間に書き込めます。
新しいラインアップとして、見開き12か月のフォーマットの「見開き12ヵ月連用日記 扉」も登場しました。日記に書くことが思い浮かばない時に役立つ30の質問付き。1年なので、日記を続けられるかどうか不安な日記初心者におすすめです。同じ日を振り返ることで、ちょっとした発見や気付かなかった自分の習慣を知るきっかけにもなりそうです。
間もなく新年がやってきます。これらの日記の書き方を参考に、「同じ日の自分に会える」連用日記にチャレンジしてみてはいかがですか?
「連用日記 扉」特集ページ
https://www.midori-store.net/SHOP/155884/192506/list.html
取材・文・撮影/綿谷禎子